就職決定率92.3%の分母は、就職希望者363人
2026年5月1日現在の2025年度卒業者の資料では、人文社会科学部の卒業者は392人、就職希望者363人、就職決定者335人、就職未決定者28人です。就職決定率92.3%は、就職決定者を就職希望者で割った割合と明記されています。[1]
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 392人 |
| 就職希望者 | 363人 |
| 就職決定者 | 335人 |
| 就職未決定者 | 28人 |
| 就職決定率 | 92.3% |
| 大学院進学 | 7人 |
| その他の進学 | 4人 |
| その他 | 18人 |
進学やその他の進路もあるため、92.3%を全卒業者の就職割合と受け取らないでください。就職先資料は人文社会科学部の夜間を含む欄で公表されています。学部全体の数字を社会、言語文化、法、経済の各学科の率に置き換えることもできません。[1] [2]
高いか低いかという印象だけでなく、本人が応募したい仕事や選考内容を調べる材料として使いましょう。大学の率は本人の採用を保証するものではありません。
公務員101人と企業等231人を別に見る
就職決定者335人の内訳は、企業等231人、公務員101人、教員2人、自家営業1人です。教員には非常勤講師を含むという注記があるため、教員2人をすべて正規採用の教員と判断することはできません。[1]
2025年度の学部の主な就職先には、静岡銀行、しずおか焼津信用金庫、マーブル、清水銀行、EY新日本有限責任監査法人、TOKAIコミュニケーションズ、スズキ、日本銀行などが掲載されています。企業名を知る入り口になりますが、個別の採用人数や職種までは示されていません。[2]
官公庁の欄には名古屋国税局、静岡市役所、静岡県庁、静岡労働局、浜松市役所、東京地方裁判所などが掲載されています。裁判所への就職を裁判官、法律関係の組織への就職を弁護士としての採用と読み替えないようにしてください。[2]
同じPDFの2ページ目は大学院修了者の就職先です。学部卒業生と大学院修了者の会社名を混ぜて、学部だけの実績を増やすことはできません。また、大手企業の定義や人数がないため、大手就職率は計算できません。[2]
金融や情報通信の業種と、実際の仕事内容を分ける
産業別の内訳には金融・保険業60人、情報通信業38人、製造業22人などが掲載されています。この表は業種の分類であり、営業、事務、開発などの職種を表しているわけではありません。仕事の内容は求人ごとに確認しましょう。[1]
大学は、公務員の就職区分と産業別分類は必ずしも一致しないと注記しています。異なる分類の人数を足し合わせたり、同じ区分として比率を作ったりしないことも大切です。[1]
就職先所在地は静岡県130人、県外205人です。県内の企業を目指す場合も県外を考える場合も、配属や勤務地、働く条件を個別に確かめてください。所在地の集計が本人の将来の配属を保証するわけではありません。[1]
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 仕事 | 担当業務と対象となる顧客・利用者 |
| 募集 | 職種別か総合職か、必要な応募条件 |
| 地域 | 勤務先や転勤の範囲 |
| 選考 | 書類、試験、面接の内容と日程 |
| 接点 | 授業や活動から説明できる経験 |
法・経済の知識は、論点と判断の説明につなげる
法学科は法と政治を学び、現代社会を読み解き、問題を考える実践力や応用力を育てると案内しています。判例や制度、政治の問題を扱った経験は、対立する考えや根拠をどう整理したかを説明する材料になります。[5]
法学を学んだことと、法律専門職として働くための条件を満たすことは異なります。選考では、自分が学んだ範囲を正確に示し、資格や採用区分が必要な進路については要件を確認してください。
経済学科は、経済・経営の視点から社会の仕組みや問題の原因を探る学びを案内しています。統計や企業の資料を使った場合は、何を比較し、なぜその見方を選び、どんな限界があるかを説明できるようにしましょう。[6]
どの学科でも、専門用語を多く使えば伝わるわけではありません。研究の問い、使った資料や方法、本人が考えたことの順に短く話してみると、専門外の面接官にも説明しやすくなります。
公務員の準備は、組織と採用区分を具体的にする
学部のキャリアサポートは公務員志望者向けの講座やセミナーを案内しています。自治体に関するセミナー、面接カード、小論文対策のほか、裁判所職員、検察事務官、児童福祉の仕事などを扱うものも紹介されています。[7]
公務員になりたいという希望を、どの組織でどのような課題に関わりたいかまで具体化してみましょう。行政、心理、福祉など採用区分によって条件が異なるため、本人が受験する区分と必要な準備を確認します。
民間企業と併願する場合は、試験や面接の日程を一枚にまとめます。応募先ごとに仕事内容を調べ、共通して話せる経験と、その組織で働きたい理由を分けて準備すると、説明が一貫しやすくなります。
キャリア支援へ、求人と経験の下書きを持参する
学部は入学直後からのキャリア教育やインターンシップ、公務員向け支援、教員・学芸員に関する支援を案内しています。教員免許や学芸員資格を考える場合は、所属や履修の条件を確認し、資格取得と採用を分けて準備しましょう。[7]
学部のキャリアサポートページにある進路図は2022年度卒業生の数字と過去3年の主な就職先です。本記事の就職数値や社名は2025年度の全学資料を使用しています。古い図と最新の実績を同じ年度として比べないようにしてください。[1] [2] [7]
今週は気になる求人や採用案内を3件選び、ゼミ、研究、活動で経験したことを一つ文章にしてみましょう。目的、本人の役割、判断、学んだことを整理し、仕事との接点が伝わるかを相談してください。
学歴への不安や学部名だけで応募先を決めず、本人が調べ、考え、行動した経験を正確に伝える準備を進めましょう。足りない知識や条件が見つかったら、具体的な学習や情報収集へつなげられます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 静岡大学 学部卒業就職者数・進学者数・主な就職分野等確認日:2026-09-11 / 2025年度卒、2026年5月1日
- 静岡大学 2025年度卒業者・修了者 主な就職先確認日:2026-09-11 / 1頁人文社会科学部夜間含む、2頁院は別
- 静岡大学人文社会科学部 社会学科確認日:2026-09-11 / 7分野とフィールドワーク
- 静岡大学人文社会科学部 言語文化学科カリキュラム確認日:2026-09-11 / 6プログラム、演習と卒論
- 静岡大学人文社会科学部 法学科確認日:2026-09-11 / 法と政治を学ぶ
- 静岡大学人文社会科学部 経済学科確認日:2026-09-11 / 経済・経営の学び
- 静岡大学人文社会科学部 キャリアサポート確認日:2026-09-11 / 公務講座/職種別セミナー、旧図2022と区別
社会・言語文化の学びは、根拠を調べて考えた過程を話す
社会学科は哲学・倫理学、社会学、文化人類学、心理学、日本史、世界史、考古学の7分野を案内し、地域に根ざしたフィールドワークも重視しています。自分が扱った資料や現場、調査の問いを整理すると、本人の学びを具体的に説明できます。[3]
聞き取りや文献調査をした場合は、何を知ろうとして、どんな根拠を集め、どこまで判断できたかを話しましょう。少数の意見を地域全体の意見と広げたり、文献に書かれた主張と自分の考えを混ぜたりしないことが大切です。
言語文化学科は日本、アジア、英米、ヨーロッパの言語文化に、比較文学文化と言語学を加えた6つの履修プログラムを案内しています。演習や卒業論文に向けて分野を深めるほか、領域をまたいで学ぶこともできます。[4]
語学や文学の研究を選考で話す際は、どんな表現や文化の違いに注目し、どの資料を比較して考えたかを整理します。外国語を専攻したことだけで実務の語学力が証明されるわけではないため、実際に行った発表、読解、交流などの経験を示しましょう。