卒業者528人のうち377人が大学院へ進学

静岡大学の2026年5月1日現在の2025年度卒業者資料では、工学部の卒業者は528人です。大学院進学377人に対し、就職希望者147人、就職決定者145人、就職未決定者2人と掲載されています。進学を選ぶ学生が多いことも含めて、進路全体を確認しましょう。[1]​‌‌​‌​​‌‌‌​‌​‌‌‌‌​​​‌‌​‌​​‌​‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌​​‌‌​‌​‌​​‌​​‌‌‌​​​‌‌​‌‌‌

2025年度工学部卒業生の進路
項目人数・割合
卒業者528人
大学院進学377人
研究生として進学1人
その他の進学1人
就職希望者147人
就職決定者145人
就職未決定者2人
就職決定率98.6%
その他2人
[1]

就職決定率は、就職決定者を就職希望者で割った割合です。98.6%を全卒業者の就職割合と読んだり、進学者を就職できなかった学生として扱ったりしないようにしてください。学部全体の率であり、各学科や本人の採用可能性を示す数値でもありません。[1]

最新の学部就職先と、過年度の卒業・修了者一覧を分ける

2025年度の主な就職先資料の工学部欄には、ヤマハ発動機、スズキ、アイエイアイ、小糸製作所、FUJI、トヨタ紡織、マキタ、ジェイテクト、三栄ハイテックス、東芝などが掲載されています。官公庁には浜松市役所、愛媛県庁が掲載されています。[2]

これらは学部卒業生の実績として確認できる組織名です。ただし、この一覧だけでは各社の採用人数、配属職種、応募経路は分かりません。自分が希望する設計や開発などの職種に配属されたと推定することはできません。[2]

各学科の紹介ページには2022~2024年度の卒業・修了生をまとめた就職先一覧があります。本記事の最新の学部就職先は2025年度資料の1ページ目を使用しています。過年度の一覧や2ページ目の大学院修了者を足して、学部だけの単年度実績にしないことが大切です。[2] [3] [4] [5] [6] [7]

企業名の知名度だけで応募先を選ばず、扱う製品や技術、募集職種、配属条件を調べましょう。公式資料には大手企業の統一定義や該当人数がないため、大手就職率はここでは算出できません。

製造業83人、情報通信業27人という業種の広がり

就職決定者145人の就職区分は企業等141人、公務員2人、自家営業2人です。産業別では製造業83人、情報通信業27人、学術研究・専門・技術サービス業8人、建設業6人などが掲載されています。業種と、実際に担う職種は区別して見ましょう。[1]

たとえば製造業の会社でも、設計、生産技術、品質管理、情報システムなど、仕事内容は募集ごとに異なります。これは求人を調べる際の比較の視点であり、卒業生がその職種へ配属されたと示すものではありません。

就職先所在地の集計は静岡県33人、県外112人です。県内企業だけに進路が限られるわけではありませんが、所在地の数字から本人の勤務地や転勤範囲までは判断できません。応募する求人の条件を確認してください。[1]

5学科の学びを、本人が取り組んだ課題へ落とし込む

機械工学科は2年次までの基礎教育の後、宇宙・環境、知能・材料、電気機械システムの3分野で学びを深めます。設計製図や実験、卒業研究について、どんな条件を満たすために設計や測定方法を選んだかを説明してみましょう。[3]

電気電子工学科は情報エレクトロニクスとエネルギー・電子制御の2分野を案内しています。通信や情報処理、計測、制御などの学びは、対象の信号や装置、評価の条件まで具体化すると伝わりやすくなります。企業との共同研究の紹介もありますが、全学生に同じ経験があると考えず、自分が実際に担った範囲を話してください。[4]

電子物質科学科は電子物理デバイスと材料エネルギー化学の2分野です。電子デバイスや材料に関する経験では、作製・評価の条件、比較対象、結果の解釈を整理すると、専門性を具体的に説明できます。[5]

化学バイオ工学科は環境応用化学とバイオ応用工学の2分野を設け、化学の基礎からプロセスや生物工学を学びます。実験の再現性や条件の管理、なぜその反応や方法を選んだかを、自分が確認した範囲で説明しましょう。[6]

数理システム工学科は数理モデリング、最適化、機械学習、データ分析と情報技術を扱い、実習やプログラムコンテストなどのPBLも案内しています。モデルの前提、データの範囲、評価方法、グループ内の役割を分けて示すことが、取り組みの説明につながります。[7]

研究や制作は、結果だけでなく判断した過程を伝える

専門外の人にも伝わるように、研究の目的、本人が担当したこと、選んだ方法、結果、残った課題の順に短く話してみましょう。研究室全体の成果と自分の成果を分け、共同研究や未公開情報は公開できる範囲を指導教員に確認します。

研究説明を準備する視点(編集部の提案)
視点説明する内容
目的誰のどんな問題を扱ったか
条件制約や比較対象をどう決めたか
役割本人が設計・実装・測定した範囲
判断失敗や差が出た原因をどう考えたか
結果確認できたことと、まだ分からないこと

狙った結果が出なかった実験も、原因を切り分けて次の条件を決めた過程を説明できます。性能が良くなったという話なら、比較する条件が同じか、測定回数や評価方法が適切かを整理してください。数値を良く見せるために条件を省かないことが大切です。

研究室配属前なら、授業の設計課題、実験、プログラム制作など、実際に取り組んだ経験を使えます。まだ行っていない卒業研究を実績として話す必要はありません。希望するテーマは今後学びたい内容として分けて伝えましょう。

学部就職と大学院進学を、希望職種と学びたい内容で比較する

進学者が多いという実績は参考になりますが、それだけで本人に進学が必要と決まるわけではありません。研究を深めたいテーマ、希望職種の応募条件、学費や生活費、時間の使い方を合わせて考えてください。[1]

気になる求人で学部卒と修士修了の募集区分を確認し、求める専門分野や選考内容を調べます。研究開発という名前でも業務の範囲は違うため、実験、設計、解析など何を担当する仕事かまで見てみましょう。

進学を選ぶ場合も、研究内容と将来の仕事との関係を早めに調べられます。学部で就職を選ぶ場合は、授業や制作で身に付けた基礎をどのような課題に使ったかを具体化しましょう。他の学生と同じ進路であることより、自分が選ぶ理由を説明することが大切です。

学科の就職担当窓口へ、求人と研究の説明を持って相談する

工学部の就職・インターンシップ案内には、学科別の就職担当窓口が掲載されています。希望する企業や職種、応募時期、学部就職と進学の迷いを整理して相談しましょう。ページには過年度の進路資料もあるため、資料の年度を確かめて使ってください。[8]

推薦や応募経路を使うことを考える場合は、対象企業、応募条件、手続きや他の応募との関係を担当窓口に確認します。制度の細部を推測して応募せず、本人に適用される案内に従ってください。

今週は求人を3件選び、必要な専門分野と仕事内容を書き出してみましょう。次に研究や制作の経験を一つ選び、目的・役割・判断を短く説明します。その二つを持って相談すると、足りない情報や次に準備することが具体的になります。

学歴の評価を想像して応募を諦める前に、実際の募集条件と自分の経験を照合してみましょう。大学名や企業名だけで合否は判断できません。工学部で学んだことを正確に伝え、希望する仕事を理解する準備を積み重ねてください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 静岡大学 学部卒業就職者数・進学者数・主な就職分野等確認日:2026-09-11 / 2025年度卒、2026年5月1日
  2. 静岡大学 2025年度卒業者・修了者 主な就職先確認日:2026-09-11 / 1頁工学部。2頁修了者と区別
  3. 静岡大学工学部 機械工学科確認日:2026-09-11 / 学び、3分野
  4. 静岡大学工学部 電気電子工学科確認日:2026-09-11 / 2分野、実践教育
  5. 静岡大学工学部 電子物質科学科確認日:2026-09-11 / 電子物理デバイス・材料エネルギー化学
  6. 静岡大学工学部 化学バイオ工学科確認日:2026-09-11 / 環境応用化学・バイオ応用工学
  7. 静岡大学工学部 数理システム工学科確認日:2026-09-11 / 数理科学・情報技術・PBL
  8. 静岡大学工学部 就職・インターンシップ確認日:2026-09-11 / 学科別就職担当窓口。掲載2024実績は不採用