卒業者181人、大学院進学101人、就職決定72人

2026年5月1日現在の2025年度卒業者資料では、農学部の卒業者は181人、就職希望者77人、就職決定者72人、就職未決定者5人です。大学院進学101人、その他3人も掲載されています。[1]‌‌​​‌‌​​‌‌‌‌‌‌​‌​​‌​​‌‌​​‌‌​‌‌‌‌​​‌​​​​​​​​‌‌‌​‌​‌‌​‌​​‌‌​​‌‌​‌​

2025年度農学部卒業生の進路
項目人数・割合
卒業者181人
就職希望者77人
就職決定者72人
就職未決定者5人
就職決定率93.5%
大学院進学101人
その他3人
[1]

就職決定率93.5%は、就職決定者を就職希望者で割った割合です。全卒業者の就職割合ではありません。進学者も多いため、就職したかどうかだけで学部の進路を評価せず、本人が何を学び、どんな仕事を希望するかと合わせて考えましょう。[1]

学科別の就職率は、全学資料と分母が異なる

農学部サイトの学科別グラフは、就職率を「進学内定者を除く卒業生の就職内定率」と説明しています。全学資料のように就職希望者が分母ではないため、数値を同じ定義として比較することはできません。[1] [2]

2025年度学科別グラフの掲載値
学科卒業者就職率進学率
生物資源科学科114人88.7%45.6%
応用生命科学科67人94.4%73.1%
[2]

進学率は各学科の全卒業者に対する進学内定者の割合です。生物資源科学科は大学院進学52人、応用生命科学科は49人と表示されています。この違いは進路の構成を考える材料ですが、どちらが優れているかや本人の採用可能性を示すものではありません。[2]

同じページには修士課程修了者のグラフもあります。学科と大学院のコース名が近くても、対象者は別です。過年度のグラフには旧学科を含む注記もあるため、年度・学位・分母をセットで確認してください。[2]

2025年度の主な就職先を学科ごとに見る

農学部サイトの2025年度の学部卒の就職先では、生物資源科学科に静岡ガス、成城石井、セキスイハイム東海、トヨタホーム、日本植物防疫協会、日比谷花壇、プリマハム、ブルボン、三井住友カードなどが掲載されています。公務員の欄には静岡県庁、山梨県庁、和歌山県庁、佐賀県警察、富士市役所があります。[2]

応用生命科学科には、おやつカンパニー、ゼンリン、特種東海製紙、マルハニチロ、ヤタロー、ヤマハ発動機が掲載されています。公務員の欄は静岡県警察、名古屋市役所、長泉町役場です。学科名から想像する一つの業種だけに進路が限られるわけではありません。[2]

一覧は主な就職先の組織名であり、各社の人数や配属職種は示されていません。食品会社をすべて研究開発職、自治体をすべて農業や林業の技術職として読み替えることはできません。募集される採用区分を個別に確認しましょう。[2]

同ページの大学院修了者の社名や別年度の社名を、2025年度の学部卒の実績に加えないようにしてください。また、大手企業の統一定義と該当人数がないため、ここから大手就職率を計算することはできません。[2]

農林業だけでなく、製造や流通、情報なども調べる

全学資料では、農学部の就職決定者72人は企業等59人、公務員13人です。産業別には製造業20人、卸売・小売業8人、農業・林業・漁業5人、情報通信業5人などが掲載されています。業種と職種の違いを意識して求人を読んでみましょう。[1]

就職先所在地の集計は静岡県23人、県外49人です。県内・県外のどちらにも進路がある一方、この数字から本人の勤務地や転勤の範囲までは分かりません。配属や働く条件は企業ごとに確認してください。[1]

仕事を比べるときの問い(編集部の提案)
視点確認すること
対象植物、森林、食品、材料、地域など何に関わるか
業務研究、品質、生産、営業、企画など何を担当するか
専門募集で必要とされる学位・知識・資格は何か
現場実験室、工場、地域、屋外などどこで働くか
条件配属、勤務地、選考日程はどうなっているか

生物資源科学科は、現場と科学をつないだ経験を話す

生物資源科学科は作物・園芸、植物保護、木質、山岳流域、食料経済などを学び、2年次後期からバイオサイエンスまたは環境サイエンスのコースへ進む構成です。実験や実習で学ぶ知識を、対象となる生物や現場の課題と結び付けて説明できます。[3]

農場や森林などでの経験は、実習に参加したという説明だけで終わらせず、観察した変化、調べた条件、記録したことを整理しましょう。屋外では条件を完全にそろえにくいこともあるため、どこまで比較できるかを考えた過程が伝わります。

材料や経済を扱った場合も、自分の問いと判断を示すことが大切です。測定した物性、調べた生産や流通の課題、分析に使った資料を整理し、学科全体の幅広さではなく本人の取り組みを具体化してください。[3]

応用生命科学科は、実験条件と結果の解釈を説明する

応用生命科学科は、物理化学、有機化学、分析化学、生化学、分子生物学などの講義と実験を案内しています。分子から個体までの対象を扱い、生命の仕組みや有用物質の開発・生産を学ぶ構成です。[4]

研究や実験を選考で話す際は、何を確かめるために、どの方法を使い、何と比較したかを説明します。結果が予想と異なった場合も、条件や測定の仕方を見直し、次の実験を考えた過程を整理できます。

食品や生命科学を学んだことだけで特定の研究職へ配属されるわけではありません。求人で必要とされる専門分野や学位と、自分の経験を照合しましょう。共同研究や未公開の情報を出す場合は、事前に指導教員へ公開範囲を確認してください。

進学・資格・就職を分けて準備する

農学部では大学院進学も主要な進路です。進学を考える場合は、研究したいテーマ、指導を受けたい分野、将来の仕事、費用や時間を並べて比較してください。周囲の割合だけで決めず、自分が深めたい学びを言葉にしましょう。[1] [2]

学部の資格案内には、所定の単位、受験資格、卒業後の実務経験や届出など、それぞれ異なる条件が記されています。資格を使う進路では、本人の所属や履修に適用される条件を確認し、取得済み・取得見込み・受験資格を区別して説明しましょう。[2]

就職支援を利用するときは、候補の求人と、授業や研究の経験を一つまとめて持参します。実習の目的、本人の役割、考えたこと、結果を簡潔に書くと、希望する仕事との接点を相談しやすくなります。

今週は応募先を3件調べ、仕事内容と必要条件を比較してみましょう。農学部という名前や学歴への不安だけで選択肢を狭めず、現場や実験で学んだ経験を正確に伝える準備を進めてください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 静岡大学 学部卒業就職者数・進学者数・主な就職分野等確認日:2026-09-11 / 2025年度卒、2026年5月1日、就職希望者分母
  2. 静岡大学農学部 就職情報・学生支援確認日:2026-09-11 / 2025学科別進路図/就職先、率は卒業者から進学者除く
  3. 静岡大学農学部 生物資源科学科確認日:2026-09-11 / 2年後期2コース、実験実習と研究
  4. 静岡大学農学部 応用生命科学科確認日:2026-09-11 / 化学・生命科学の講義実験と卒業研究