就職内定73人と大学院進学76人を分けて見る

大学の2025年度進路表では、工学部は卒業151人、大学院進学合格76人、就職希望74人、内定73人です。2026年3月31日現在の集計で、就職希望者を分母とする内定率は98.6%です。[1]‌​​​​​‌‌‌​​​​​​‌‌​​‌​​​‌‌​​‌‌‌​‌​​​​‌‌​​​​‌‌‌​‌​​​​​​‌​‌‌‌​​‌‌​‌

2025年度・工学部3学科の進路
学科卒業大学院進学合格就職希望内定
材料化学51人28人23人22人
機械システム工学52人22人29人29人
電子システム工学48人26人22人22人
合計151人76人74人73人
[1]

大学院へ進む人がいるため、卒業者と内定者の差を未内定者数として扱えません。工学部の未内定は1人、その他は1人と公表されています。なお、内定者の定義には非正規雇用、自営、家業、起業などが含まれます。[1]

学部卒で就職することと、研究を深めてから就職することは、検討する条件が異なります。周りの選択だけで決めず、希望する仕事の募集条件と、自分が深めたい内容を確かめてください。

材料・機械・電子の実験から説明材料を選ぶ

材料化学科は、金属やセラミックスなどの無機材料から高分子などの有機材料まで学び、講義と実験・演習を結び付けています。機械システム工学科は四力学などの基礎に加え、設計・製作や創造実験を重視します。電子システム工学科は電気・電子・情報を学び、実験結果の解析と報告書の作成にも取り組む構成です。[2] [3] [4]

実験・制作を振り返る問い(編集部提案)
学科自分の経験で確認すること
材料化学どの特性を確かめるために、試料や測定条件を選んだか
機械システム工学要求と制約から、どの設計案を選び、どう試したか
電子システム工学回路・プログラム・測定のどこを担当し、動作をどう確認したか

研究室名や装置名を並べるだけでは、本人が行ったことが伝わりません。取り組んだ目的、自分の担当、比較した条件、結果から判断したことを順に話します。授業で指定された実験でも、自分が気づいて確かめ直した点を取り出せます。

研究テーマが決まる前なら、設計課題や実験レポートを材料にできます。まだ研究成果が出ていない場合も、何が分かっておらず、次に何を検証する予定かを具体的にしましょう。

研究説明は、条件・検証・限界まで含める

実験結果を自己PRにするときは、成功した条件だけでなく、比較に使った条件と測定の範囲を整理します。再現性を確かめていない段階なら、その結果だけで一般的な性能が証明されたようには説明しません。

編集部の架空の例:「結果にばらつきがあったため、操作と測定条件を記録し直しました。比較できる条件をそろえて確認し、説明できる点と、追加の検証が必要な点を分けて報告しました」。構成を示す架空の例です。実際の実験と行動に置き換え、測定していない性能や改善率は足さないでください。

チームで製作した場合は、自分が担当した設計、加工、制御、評価などを明確にします。ほかの人が作った部分を含む全体成果と、自分の寄与を分けると、面接での追加の質問にも答えやすくなります。

専門外の相手には、最初に何のための研究かを短く説明し、その後に方法を加えます。未公開の共同研究や提供資料は、企業の選考に出してよい範囲を指導教員に確認し、公開可能な情報だけで説明資料を作ります。

学部卒の企業例を、配属職種と分けて確認する

大学が公表する2026年3月卒業生の一覧には、次の企業などが掲載されています。学部卒の学科別一覧から選んだ例であり、大学院修了者の実績を足したものではありません。[5]

2026年3月卒業生の就職先の例
学科掲載企業の一部
材料化学豊田合成、フジテック、三菱自動車工業
機械システム工学オークマ、スズキ、ダイフク、トヨタ車体
電子システム工学アプライドマテリアルズジャパン、東レエンジニアリング、村田製作所
[5]

会社名だけでは、研究開発、設計、生産技術、品質、情報系などのどの仕事に就いたかは分かりません。希望する企業では、募集職種と学位条件、配属の決め方、仕事内容を確認しましょう。グループ会社の実績を親会社の実績に置き換えないことも大切です。

専攻と同じ分野の製品を扱う会社でも、実際の業務が自分の関心と一致するとは限りません。扱う対象、使う知識、仕事の進め方、関わる相手を比べ、研究で好きだった作業との接点を探します。

進学の目的と就職の条件を同じ紙に置く

大学院進学を考える場合は、研究したい問い、研究室の内容、入試、費用、修了までの学習を整理します。進学者が多いことだけを理由にせず、学部卒で応募できる仕事と、さらに専門を深めて取り組みたい仕事を分けて調べましょう。

工学部は企業研究会、研究交流会、工場見学などの機会を案内しています。参加を考える場合は現年度の募集や日程を確認し、仕事内容や研究との関わりを質問する機会にできます。[6]

キャリアデザイン室では書類添削や面接練習、対面・Zoomの相談を案内しています。UNIPA-USPoで予約し、求人と短い研究メモを持参すると、専門外の相手にも分かる説明になっているかを確認できます。大学院に関する資料も閲覧できる案内があります。[7]

今週は研究メモ一枚と進路候補を比較する

研究や実験の目的、自分の担当、確かめたこと、残った課題を一枚にまとめます。就職を考えるなら求人三つ、進学も考えるなら研究室の情報も並べ、応募・出願条件と締切を記入してください。

内定率は過去の結果です。自分が何を学び、どんな検証に取り組んできたかを具体的に伝え、次に取り組みたい仕事や研究との接点を確かめましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 滋賀県立大学 令和7年度卒業・修了者進路状況表確認日:2026-09-11 / p1 151卒76院74希望73内定、注記
  2. 滋賀県立大学 材料化学科確認日:2026-09-11 / 無機有機と実験演習
  3. 滋賀県立大学 機械システム工学科確認日:2026-09-11 / 四力学・設計創造実験
  4. 滋賀県立大学 電子システム工学科確認日:2026-09-11 / 電気電子情報、解析報告書
  5. 滋賀県立大学 工学部 卒業生の進路状況確認日:2026-09-11 / 2026年3月学部卒・3学科企業例
  6. 滋賀県立大学 工学部確認日:2026-09-11 / 企業研究会等の存在、現年日程不明
  7. 滋賀県立大学 キャリアデザイン室確認日:2026-09-11 / 予約相談、添削、院資料

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