「人に関心がある」を、調べ方と関わり方に分ける
心理学科は基礎心理学と臨床心理学を幅広く学ぶ教育を紹介しています。就活では「心理が分かる」という抽象的な強みより、実験や観察で何を確かめ、どんな判断をしたかを具体化すると説明の材料になります。[3]
人を支える仕事に関心がある場合も、直接相談に応じたいのか、サービスをつくりたいのか、制度や情報を整えたいのかで候補は変わります。心理学科・社会学科という所属だけで職種を決めず、日々担当する仕事まで調べてみましょう。
2025年度の進路を、就職率の計算式と一緒に読む
| 学科・区分 | 卒業者A | 就職者B | 大学院進学C | 就活継続D | 就職率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 心理 | 81 | 56 | 11 | 0 | 100.0% |
| 社会 | 147 | 136 | 0 | 2 | 98.6% |
| 学部計 | 228 | 192 | 11 | 2 | 99.0% |
大学の就職率はB÷(B+D)です。卒業者全員を分母にした割合ではありません。資料には別にB÷(A−C)という「卒業者に占める就職者の割合」があり、こちらも大学院進学者を除く計算です。二つの割合を混同せず、進路届未提出者やその他の進路もあることを踏まえて読みます。[1]
心理学科は就活継続中0人のため、就職者56人を分母に100.0%となっています。卒業者81人全員の就職ではありません。大学院進学11人とその他進学3人も別欄にあり、心理の専門職への就職人数はこの表から分かりません。
学部別の主な就職先と、そこから分かる範囲
| 見る観点 | 掲載先 |
|---|---|
| 企業の例 | ユニ・チャーム、ソニー損害保険、湖池屋 |
| 支援・公共分野等 | 日本赤十字社、稲城市役所、富山県庁 |
掲載先は学部単位で、各学科の採用人数や配属職種は示されていません。社名から仕事を推定せず、応募する際は現在の募集要項で職種と条件を確認します。
掲載は人間科学部全体の実績です。心理学科からの入社、社会学科からの入社と振り分けることはできません。企業の人事職や相談職なども、社名だけでは特定できないため募集職種の確認が必要です。
専門的な進路と一般就職を比べるための整理
| 方向 | 先に確かめること | 相談に持参する材料 |
|---|---|---|
| 心理の専門的な進路 | 希望する職の資格・履修・進学等の条件 | 履修記録、志望理由、研究への関心 |
| 一般企業 | 誰のどんな課題に関わる職種か | 求人票、調査や活動の経験 |
| 公共・地域の仕事 | 募集区分と担当する仕事 | 機関の事業内容、選考日程 |
学部紹介に資格への対応が書かれていても、自分が条件を満たすかは別の確認です。具体的な資格の取得経路を自己判断せず、入学年度と履修状況を示して学内で照会します。進学を考える場合も、「就職が不安だから」だけでなく、学び続けたい問いを言葉にしましょう。
実験と社会調査で、相手に伝えたい行動は違う
社会学科は都市、環境、福祉、労働、文化などの社会現象を調べて分析する学びと、少人数ゼミを紹介しています。[6]
| 経験 | 自分に聞く問い |
|---|---|
| 心理の実験・観察 | 結果に影響しそうな条件をどうそろえたか |
| 社会調査 | 誰の声を聞けて、誰の声が抜けているか |
| 分析・考察 | 予想と違う結果をどう扱ったか |
| グループの発表 | 根拠と意見をどう区別して伝えたか |
「人の気持ちが分かるようになった」と言い切るより、相手の考えを決めつけず確認した経験を説明します。調査対象者の個人情報を出さずに、問いのつくり方や解釈の見直しを紹介することもできます。
質問例:「研究で工夫したことは何ですか」
編集部の架空の回答例です。「調査結果をまとめた際、回答者が特定の層に偏っていると気づきました。私は属性別に結果を確認し、全体の意見として断定できない点を整理しました。発表では回答の傾向と、追加調査が必要な点を分けて説明しました」。
ここで伝えるのは調査規模の大きさではなく、限界に気づいて扱い方を変えた行動です。自分の経験では何を根拠に偏りへ気づいたか、その後の作業を誰が担当したかまで確かめておきましょう。
「支えたい相手」と「自分が行う作業」を二列に書く
子ども、地域の住民、働く人など、関心のある相手を書いた隣に、自分が行いたい作業を書いてみましょう。相談、調査、企画、事務、情報発信などへ分けると、同じ相手を支える仕事にも違いがあると分かります。
説明会では、利用者と直接接する時間、書類やデータを扱う時間、他職種との分担を質問します。「人と関われる仕事」という広い表現を、仕事の一日の流れに近づけることが目的です。
研究の相談と進路相談を行き来する
大学はキャリア相談で進路の検討、応募書類の確認、面接練習に対応し、S-netでも求人や先輩の活動記録を提供しています。[4] [5]
ゼミでは研究の問いと進学の必要性を、キャリア相談では候補職種と経験の伝え方を相談します。一方で聞いたことを短くメモし、もう一方へ持参すると、研究を続けたい理由と就職で実現したいことを整理しやすくなります。
- 今日:研究・調査で判断を変えた場面を一つ書く。
- 次の相談:希望する進路の条件と、分からない点を照会する。
- 応募前:経験の説明から個人情報や根拠のない評価を取り除く。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 専修大学 令和7年度大学(学部)卒業者の進路状況確認日:2026-09-10 / 2025年度・一部の人間科学部該当行。1〜2ページ。
- 専修大学 令和7年度 学部別主な就職先確認日:2026-09-10 / 2025年度・一部、人間科学部列。1ページ。学科別ではない
- 専修大学 学びの紹介確認日:2026-09-10 / 心理学科の基礎・臨床を横断する教育。社会学科は追加出典6。
- 専修大学 就職支援システムS-net確認日:2026-09-10 / 求人、卒業生情報、個別相談予約等
- 専修大学 キャリア・就職相談確認日:2026-09-10 / 書類確認・面接練習等
- 専修大学 人間科学部社会学科確認日:2026-09-10 / 社会現象の調査・分析、少人数ゼミの紹介