社会の問題への関心を、自分が取り組んだ問いへ絞る

経済学部は2020年に現代経済、生活環境経済、国際経済の3学科体制へ再編されました。公式紹介では、経済理論や統計、生活の質をめぐる課題、国際経済と言語・文化など、それぞれの学びを説明しています。[3]​‌‌​‌​​​​‌​​‌‌‌‌‌​‌‌​​​​‌​​​​‌‌​​‌​‌​‌​​‌‌​‌‌‌‌​‌​‌‌​‌​‌​‌​​​‌​​

「経済を学んだから金融」という決め方だけでなく、何を調べるときに関心が深まったかを振り返ります。地域、働く環境、国際的な取引など、学んだ題材を入口に、誰の課題へどの立場で関わりたいかを考えましょう。

2025年度の進路を、就職率の計算式と一緒に読む

2025年度卒業生〔一部〕の進路(人数は人)
学科・区分卒業者A就職者B大学院進学C就活継続D就職率
現代経済2592312398.7%
生活環境経済2592266199.6%
国際経済2141932299.0%
旧経済3200100.0%
学部計73565210699.1%
[1]

大学の就職率はB÷(B+D)です。卒業者全員を分母にした割合ではありません。資料には別にB÷(A−C)という「卒業者に占める就職者の割合」があり、こちらも大学院進学者を除く計算です。二つの割合を混同せず、進路届未提出者やその他の進路もあることを踏まえて読みます。[1]

現行3学科の卒業者は732人で、旧経済学科の卒業者3人を含む公式学部計が735人です。旧学科の人数を現行のいずれかへ移さず掲載しています。就職先一覧は学部単位なので、企業を3学科へ分配していません。

学部別の主な就職先と、そこから分かる範囲

2025年度の公式掲載先から抜粋
見る観点掲載先
交通等東日本旅客鉄道、小田急電鉄、東武鉄道
金融・情報等八十二長野銀行、マイナビ、帝国データバンク
その他の掲載例山崎製パン、東京国税局、農林水産省
[2]

掲載先は学部単位で、各学科の採用人数や配属職種は示されていません。社名から仕事を推定せず、応募する際は現在の募集要項で職種と条件を確認します。

この一覧は金融以外も検討する入口になります。ただし現行の採用条件や配属職種は別の情報です。大手企業を目指す場合も、学部の実績を自分の内定確率と考えず、応募する職種と選考の内容を確認します。

3学科の関心を、企業研究の問いへ変える

公式の学びを手がかりにした編集部の問い
学科企業・仕事を調べる問い
現代経済需要や競争条件が変わると、誰の仕事に影響するか
生活環境経済暮らしや働く環境の課題に、どんな組織が関わっているか
国際経済国・地域の違いが取引やサービスにどう関わるか

関心を持ったテーマをそのまま志望理由にするのではなく、応募先の事業と接点があるかを調べます。資料で確かめた事実と、自分の予想を分けてメモし、説明会では未確認の点を質問しましょう。

分析した結果より先に、数字の前提を確認する

データを使ったレポートは、何を比較するために、どの資料を選んだかから説明します。年度、地域、対象者、単位が違う情報をそのまま比べていないか、元のレポートを見直してください。

高度な分析をしていなくても、比較条件をそろえたこと、結果の解釈を修正したことは説明できます。使ったソフトの名称だけを強みにせず、自分で行った処理や確認と、教員から指導を受けた部分を区別します。

数字を使っていない研究なら、資料の立場や時代背景をどう確かめたかを振り返ります。経済学の授業で身につけた考え方を示すために、実際には行っていない統計分析を付け加える必要はありません。

民間と公共、国内と海外を仕事の内容で比べる

候補を比べる際の確認項目
方向確認すること
民間企業誰にどんな価値を提供する事業か、自分の担当業務は何か
公共分野機関の業務と採用区分、関わりたい地域や課題
国際的な仕事実際に使う言語、取引相手、配属や勤務の条件

国際経済を学んだから海外配属が決まるわけではありません。生活環境への関心があっても、公務だけが選択肢とは限りません。仕事の名称より、相手と担当する作業が自分の関心に合うかを調べてみましょう。

質問例:「社会の課題をどう調べましたか」

編集部の架空の回答例です。「地域の暮らしを扱う課題で、平均の数字だけでは違いを捉えにくいと考えました。私は資料の対象地域と集計時期を確認し、比較できる情報を選び直しました。結論では、資料で説明できる部分と、現地で確かめたい部分を分けて発表しました」。

自分の経験へ置き換えるなら、平均だけでは足りないと考えた理由と、選び直した資料を説明できるか確かめます。提案した施策を実行していない場合は、その効果を成果として話さないようにしましょう。

テーマと求人を並べて、キャリア相談を使う

専修大学のキャリア相談では進路の検討、応募書類の確認、面接練習ができます。S-netで求人、卒業生情報、活動記録等も確認できます。[4] [5]

相談には、関心のある社会の課題と、気になる求人を三つ持参します。どの業界が正解かを一度で決めようとせず、自分の関心がどの仕事のどの部分につながるかを一緒に整理してもらいましょう。

  • 学科の授業から、自分が調べた問いを一つ選ぶ。
  • 利用した資料の対象・年度・比較条件を確認する。
  • 候補の仕事内容と問いの接点を言葉にし、応募書類を相談する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 専修大学 令和7年度大学(学部)卒業者の進路状況確認日:2026-09-10 / 2025年度・一部の経済学部該当行。1〜2ページ。
  2. 専修大学 令和7年度 学部別主な就職先確認日:2026-09-10 / 2025年度・一部、経済学部列。1ページ。学科別ではない
  3. 専修大学 学びの紹介確認日:2026-09-10 / 2020年再編後の3学科。旧経済学科は募集停止だが2025年度卒業者あり
  4. 専修大学 就職支援システムS-net確認日:2026-09-10 / 求人、卒業生情報、個別相談予約等
  5. 専修大学 キャリア・就職相談確認日:2026-09-10 / 書類確認・面接練習等

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