5学科の中でも、専攻ごとに条件が違う

保健医療福祉学部には、看護、理学療法、作業療法、社会福祉子ども、健康開発の5学科があります。社会福祉子ども学科は社会福祉学専攻と福祉子ども学専攻、健康開発学科は健康情報学専攻、検査技術科学専攻、口腔保健科学専攻に分かれています。[1]‌​​‌​​‌‌​​​‌‌​​​​‌​‌​‌‌‌​‌​​‌​​‌​​​‌​​‌​‌‌​‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌​​​‌​‌‌‌​

健康情報学専攻は、2025年4月に健康行動科学専攻から名称を変更しました。大学の改革案内では保健医療情報教育の強化を掲げています。過年度の実績や科目表に旧名称があっても、新しい教育課程を修了した学生の実績と読み替えないようにします。[1] [2]

大学は、健康情報学専攻の2025年度入学者から養護教諭一種免許状を取得できないことも明記しています。資格や免許の条件は学部全体で一律ではありません。自分の入学年度、専攻、履修した科目に合う案内を確認しましょう。[3]

進路人数は、就職と進学の重なりに注意する

2026年度大学概要には、2025年度卒業生の進路が2026年5月1日現在で掲載されています。次の就職者数と進学者数は、そのまま足して卒業者数と比べないようにしてください。[4]

2025年度卒業生の進路(単位:人)
学科卒業者就職者進学者
看護1441363
理学療法402715
作業療法37370
社会福祉子ども71692
健康開発1131045
[4]

理学療法学科の2人と社会福祉子ども学科の1人は、就職と進学の両方に計上されています。学部全体は卒業405人、就職373人、進学25人で、就職・進学を希望しない9人と未決定1人も示されています。大学公表の進路決定率99.7%は進学を含む指標であり、卒業者全員の就職率ではありません。[4]

また、国家試験の合格率は、資格試験を受けた人をもとにした別の数値です。例えば同じ資料では、2025年度卒業生の看護師試験は受験125人・合格125人、理学療法士試験は受験40人・合格39人と掲載しています。卒業者数、受験者数、就職者数を混同せず、自分の選考や試験の合格を保証する値とも考えないようにします。[4]

医療・福祉・行政・企業の掲載例を分けて読む

大学の主な就職・進学先ページは、原則として2025年度卒業生の例を掲載しています。ただし社会福祉学専攻、健康情報学専攻、口腔保健科学専攻は「近年」の例です。同じページの情報でも、すべてが同じ卒業年度とは限りません。[3]

公式ページから見つけられる進路の例
区分・対象期間掲載例
看護学科・2025年度看護師の埼玉県立がんセンター、保健師の埼玉県・さいたま市
理学療法学科・2025年度越谷市立病院、戸田中央リハビリテーション病院
福祉子ども学専攻・2025年度加須市の公立幼稚園教諭、船橋市・横浜市の公立保育士
健康情報学専攻・近年全国健康保険協会、テルモ、武蔵野銀行
検査技術科学専攻・2025年度臨床検査技師の川口市立医療センター、企業欄のシスメックス
[3]

一覧は、職種をまとめた区分の中に複数の就職先を載せている場合もあります。企業名だけから個別の配属職種を推定しないでください。気になる病院や施設があれば、現在の募集職種、教育体制、配属方法、見学の案内へ進みます。

県内・県外という区分だけで決めず、どんな人を支援したいか、どのような仕事を経験したいかを整理しましょう。生活の見通しも含めて通勤、勤務の形、相談体制を確認すると、知名度だけに偏らない比較ができます。

受験資格、資格取得、採用をそれぞれ確認する

看護学科は卒業要件による看護師国家試験の受験資格に加え、保健師・助産師の受験資格や養護教諭一種免許状について選択と選考の条件を示しています。助産師課程の人数は2026年度入学者から変更されており、全員が複数の資格に進める仕組みとは扱えません。[1]

社会福祉学専攻では所定科目による社会福祉士国家試験の受験資格に加え、精神保健福祉士の受験資格または保育士資格に関する条件があります。福祉子ども学専攻にも幼稚園教諭や保育士、社会福祉士受験資格について科目の条件があります。取得できる資格の一覧だけで判断せず、自分の履修状況を照合してください。[1]

検査技術科学専攻と口腔保健科学専攻は、それぞれ臨床検査技師、歯科衛生士の国家試験受験資格を案内しています。受験資格を得ることと国家試験に合格すること、採用先が決まることは別です。求人に書かれた資格取得見込み等の条件も読み、実習・試験・応募書類の予定を一つにまとめましょう。[1]

専門職連携の経験を、面接で説明できる形にする

本学の専門職連携教育では、1年次のヒューマンケア論・ヒューマンケア体験実習から、2年次のIPW論、3年次のIPW演習、4年次のIPW実習へと学びを進めます。学科の異なる学生と、利用者のニーズや支援のあり方を考える構成です。[5]

面接では「多職種連携を学んだ」だけで終えず、相手の視点をどう理解し、意見の違いをどう整理したかを話します。実習で見学した専門職の行動と、自分が学生として行ったことを区別すると、経験を誇張せず伝えられます。

編集部の架空の例です。「学科の異なる学生と事例を検討した際、必要だと考える支援の優先順位が分かれました。私は、本人の希望として確認できていることと、私たちの推測を分けて表に整理しました。その上で、追加で確かめる情報をチームでまとめました。この経験から、専門の視点を説明すると同時に、他の人の判断の根拠を聞く大切さを学びました。」

これは埼玉県立大学の学生の実話ではありません。自分の課題や実習の経験に置き換え、患者・利用者が特定される情報は避けます。学生が独立して診療や支援方針を決めたような説明にせず、指導を受けた範囲を明確にしましょう。

教員への相談とキャリアセンターを併用する

大学は、進路ごとの活動時期や試験の違いに合わせ、教員・キャリアカウンセラー・事務局職員が連携して支援すると説明しています。資格や実習の条件は教員へ、履歴書や面接の準備はキャリア相談へつなぎ、予定の重なりも早めに相談しましょう。[6]

キャリアセンターの相談は事前予約制で、予約方法はWebClassで案内されています。求人は就職支援ナビでも閲覧でき、先輩の「就職・進学試験情報連絡票」も確認できます。オンライン面接用の個室は数が限られるため、利用前に相談する仕組みです。[7]

  • 自分の年度・専攻で必要な資格科目と選考条件を確認する。
  • 希望先の募集職種、見学、提出書類、期限を一覧にする。
  • 実習で自分が学んだ一場面を、守秘に配慮して書く。
  • キャリア相談を予約し、求人と自己PRの下書きを持参する。
  • 国家試験・実習・採用試験の予定をまとめて調整する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 埼玉県立大学 学部・大学院確認日:2026-09-10 / 5学科5専攻、資格条件、看護選考・助産2026人数変更、共通教育に学生所属なし
  2. 埼玉県立大学 大学院・学部改革確認日:2026-09-10 / 2025/4健康行動科学→健康情報学、情報教育強化
  3. 埼玉県立大学 卒業生の主な就職・進学先確認日:2026-09-10 / 原則2025年度、社会福祉/健康情報/口腔は近年。健康情報2025入学から養護一種不可。職種が明記された箇所のみ職種と併記
  4. 埼玉県立大学 2026年度大学概要確認日:2026-09-10 / 冊子8頁/PDF9頁。2025卒2026/5/1。理学2社会1就職進学重複、405/373/25/非希望9/未定1。395÷396で公表99.7。国試受験合格を分離。画像閲覧済み
  5. 埼玉県立大学 専門職連携教育確認日:2026-09-10 / IPE5科目、1〜4年の連携、IPW演習・実習
  6. 埼玉県立大学 就職・キャリア支援について確認日:2026-09-10 / 教員カウンセラー事務局の連携、進路で時期や対策差
  7. 埼玉県立大学 キャリアセンターについて確認日:2026-09-10 / WebClass相談予約、就職支援ナビ、試験情報連絡票、オンライン面接個室事前相談

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