2025年度の進路は、人数と資料の違いを確認する

2025年度学部卒業者の進路・公式PDFは5月1日現在と注記
区分人数
卒業者538人
就職者450人
進学者32人
うち大学院進学者25人
その他56人
[1]

大学院進学25人は進学32人に含まれています。別に加算せず、進学には大学院以外の進路も含まれると読みます。「その他」の56人も、その全員が就職を希望して未決定だったと判断できる区分ではありません。[1]‌‌​​​‌‌‌​​​​​​​‌‌‌​​‌‌‌​​​‌‌‌‌​‌​‌​​​‌‌‌‌​​‌‌‌​​​‌‌​‌‌‌‌‌​​​​​‌​

一方、公式の進路状況ページの図は、2026年3月卒について就職決定率95.4%、就職希望者458人、卒業者538人と掲載しています。PDFの就職者450人とこの希望者数・決定率は、そのままでは対応しません。集計時点や対象の違いによるものかは確認できないため、ここでは人数はPDFに沿って示し、両資料を混ぜて独自の率を算出しません。[1] [2]

現在の大学の学部は現代教養学部ですが、就職先資料は学部卒業生全体の一覧です。学科・専攻ごとの採用人数や、特定の職種に就いた人数までは分かりません。自分の専攻だけの結果として読み替えず、選択肢を調べる入口にしましょう。[1] [3]

幅広い就職先から、担当したい仕事を調べる

2025年度学部卒業生の就職先からの抜粋
公式資料の分類掲載先の例
製造業大塚製薬、村田製作所、スズキ
情報通信業KDDI、LINEヤフー、日本電気
運輸業・郵便業全日本空輸、日本航空、東日本旅客鉄道
卸売業全日空商事、双日
金融業三井住友銀行、三菱UFJ銀行、日本銀行
保険業東京海上日動火災保険、日本生命保険
地方公務千葉県庁、千葉市役所
[1]

企業名は学生本人からの報告に基づくと資料に注記されています。会社ごとの人数や配属職種は記されていません。航空会社の名前があっても全員を客室乗務員としたり、銀行の名前から特定のコースでの採用を推測したりしないようにしましょう。[1]

大手企業を志望する人も、掲載の有無だけで合否を予想する必要はありません。募集職種の仕事内容、応募条件、求められる提出物を確認し、自分の研究や活動のどこを説明できるかを考えます。会社の知名度と、自分が担いたい役割を分けると比較しやすくなります。

学校や医療・福祉の組織への就職先も掲載されていますが、組織名だけでは職種は分かりません。資格が必要な仕事を目指す場合は、自分の履修や取得見込みを確認し、募集条件と照合してください。[1]

学科を選んだ理由と、専門で深めた問いをつなげる

現代教養学部は、1年次の基礎課程で幅広く学び、2年次に希望の学科・専攻を選ぶ仕組みを採っています。現在は8学科で、教育学科には教育学専攻と初等教育学専攻があります。入学時から専門が決まっていた人と同じ説明をする必要はなく、学びながら関心がどう変わったかも材料になります。[3]

現行の専門分野と、経験を整理する問い
学科・専攻振り返りたい観点(編集部の提案)
英語文化コミュニケーション・日本語日本文学言語や文化を理解するために、何を比較したか
哲学・史学問いや史資料の根拠を、どのように確かめたか
人間関係・国際交流社会の問題を、どの視点から調べたか
心理心に関する疑問を、どのような方法で検討したか
教育学・初等教育学学びや成長を支えるため、何を観察し考えたか
[4]

この表は専攻ごとの就職先を割り当てるものではありません。学んだ内容を一つ取り上げ、何を知りたかったのか、どの資料や方法を使ったのか、何が分かったのかを整理してください。学科の紹介文をそのまま自己PRにするより、本人の判断が見える説明にします。

副専攻やAI・データサイエンスのプログラムも案内されています。実際に履修した人は、主専攻の問いに別の分野の視点をどう生かしたかを説明できます。制度があることと、すべての学生が同じ経験や能力を得たことは区別しましょう。[3]

研究や共同作業は、方法と修正を説明する

研究を紹介する際は、専門用語の定義を長く話すより、研究の問いを身近な言葉で示すところから始めます。次に、調べた資料や観察した対象、比較の方法を説明し、結果と残った課題を分けてまとめましょう。専門外の相手にも、考えた過程を追える順序を意識します。

共同作業の経験なら、グループの目標と自分の担当を分けます。意見が合わなかった際に、何を基準に話し合い、どのように修正したかを振り返ると、協働の中身を伝えられます。人数や活動の規模を大きく見せる必要はなく、自分が確認できる行動を丁寧に書いてください。

留学や学外活動の経験がある場合も、参加した事実だけで終わらせず、期待と異なった点や学び直した内容を整理します。そうした経験がなくても、授業での発表やレポート、研究の修正過程を材料にできます。特別な肩書きがないことと、説明できる経験がないことは同じではありません。

進学を考えるなら、深めたいテーマを明確にする

2025年度の進学先には聖心女子大学大学院、慶應義塾大学大学院、上智大学大学院などのほか、海外の大学院や大学、専門学校等も掲載されています。進学先名も本人報告に基づくもので、専攻別の内訳はこの資料から分かりません。[1]

進学を検討するときは、学部の研究で残った問い、必要な方法、指導を受けたい内容を書き出します。就職との比較では、学びたいことと生活の条件の両方を並べ、出願準備の時期も確認しましょう。進学した先輩の学校名だけで、自分に適した研究環境だと決めないことが大切です。

2028年の再編構想は、現在の学科と分けて読む

大学は2026年6月23日、2028年4月に異文化コミュニケーション、日本文化、国際社会の3学科を新設する構想を発表しています。名称は仮称で、内容が変更となる可能性も明記されています。2027年度までの入学者は現行の学科・カリキュラム・教員指導体制に変更がないと説明されています。[5]

このため、いまの在学生の経験や2025年度の就職実績を、将来の新学科の成果として説明しません。就活で所属を記す際は自分の正式な学科・専攻名を使い、現在履修している内容に沿って説明しましょう。[5]

専門外の人にも伝わるか、相談で確認する

キャリアセンターは学年を問わず相談を受け付け、進路相談、エントリーシート添削、模擬面接などを行っています。公務員、教員、進学、資格取得に関する支援や、卒業生の体験記、4年次生との座談会も案内されています。[6]

まず、研究や活動の経験を一つ、目的・方法・工夫・結果の順にメモにします。それを気になる求人と一緒に相談へ持ち込み、仕事に関連する点と、説明が足りない点を確認してください。幅広く学んだ事実を並べるだけでなく、自分で選んで深めたことを言葉にするのが、今日から始められる準備です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 聖心女子大学 学部卒業者数と進路状況確認日:2026-09-11 / 2025年度学部卒、物理1頁人数・2~11頁就職先・12頁進学先
  2. 聖心女子大学 進路状況確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒の就職決定率図と人数差
  3. 聖心女子大学 現代教養学部確認日:2026-09-11 / 1年基礎から2年学科選択・8学科
  4. 聖心女子大学 学科・専攻案内確認日:2026-09-11 / 専門分野の違い
  5. 聖心女子大学 2028年4月の学科再編構想確認日:2026-09-11 / 2026年6月23日、仮称と在学生への扱い
  6. 聖心女子大学 キャリアセンター確認日:2026-09-11 / 全学年相談・ES・模擬面接・進学支援