就職率98.7%の分母と対象年度を確認する
| 就職希望者 | 就職決定者 | 就職率 | 進学決定者 |
|---|---|---|---|
| 311人 | 307人 | 98.7% | 5人 |
対象は2026年3月卒業者で、2025年9月卒業者を含みます。その他20人、進路不明10人も示されています。98.7%は就職希望者に対する決定者の割合であり、卒業者全員のうち観光業に就いた割合ではありません。[1]
観光学部は観光学科と交流文化学科で構成されます。この表は学部全体のため、片方の学科だけの就職率や旅行会社への採用率は分かりません。数字の範囲を確認してから、希望する仕事の情報を集めましょう。[1] [2]
就職実績が高いことと、自分が希望する業務や勤務条件が実現することは別です。旅行の経験や学修内容をどの仕事につなげたいかを具体化することが必要です。
観光学科と交流文化学科の経験を整理する
| 学科 | 学びの軸 | 経験を振り返る問い |
|---|---|---|
| 観光学科 | 観光産業の経営、地域の計画 | 事業や地域の課題をどんな根拠で考えたか |
| 交流文化学科 | 文化交流、地域社会と観光 | 旅行者と地域の人々の関係をどう捉えたか |
学部では、主にビジネス、地域社会、文化現象の3つの観点から観光を学びます。旅行を楽しむ側だけでなく、事業を運営する側や暮らす人々の側から考えることが、学びを説明する視点になります。[2]
就活では、観光地へ行ったことだけでなく、何を問いにして調べたかを整理します。来訪者、地域の生活、交通、文化、事業運営などのうち、どこに関心を持ち、どんな資料や経験から考えたかを説明しましょう。
二つの学科の境界だけで応募先を限定する必要はありません。自分が実際に取り組んだ調査、分析、発表の中から、希望する業務に関わる行動を選びます。学部の特徴をすべて本人の経験として加えないことも大切です。
旅行・航空・宿泊などの掲載先を、法人と職種に分ける
| 分野の目安 | 公式掲載例 |
|---|---|
| 旅行 | JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、エイチ・アイ・エス |
| 航空・鉄道 | 日本航空、全日本空輸、東日本旅客鉄道 |
| 宿泊 | 星野リゾートグループ、西武・プリンスホテルズワールドワイド、ヒルトングループ |
| その他 | 楽天グループ、サントリーホールディングス、日本総合研究所、東京都特別区 |
大学が決定者数の多い20の就職先として示した一覧の一部です。企業・グループ別の人数や担当職種は掲載されていません。航空会社だから客室乗務員、ホテルのグループだから接客職などと、会社名から職種を断定しないようにしてください。[1]
グループ名で掲載された先は、特定の一社へ置き換えずに読みます。応募する際は、実際に募集する法人、勤務する施設や拠点、職種の決まり方を確認しましょう。
大手への就職例があっても、本人の採用が保証されるわけではありません。一方、大学名や学歴への不安から先に候補を減らすより、条件を確認し、自分の学びと仕事の接点を考えることが準備になります。
「観光に関わる」を、担当業務まで具体化する
| 観点 | 調べること |
|---|---|
| 対象 | 個人旅行者、企業、地域、施設など誰に関わるか |
| 業務 | 企画、営業、現場運営、管理など何を行うか |
| 勤務 | 勤務地、時間、異動や配属の決まり方 |
| 必要条件 | 言語、経験、資格など募集側の条件 |
| 接点 | 学修や活動のどの経験を説明できるか |
同じ旅行会社やホテルでも、企画すること、販売すること、現場で運営することでは仕事が異なります。好きなサービスを利用する側の印象だけでなく、働く側の日々の業務を採用情報や説明会で確認してください。
地域振興に関心がある場合は、観光客を増やしたいという考えに加えて、地域で暮らす人や事業者にとって何を変えたいかを考えます。候補の組織が担う役割を調べ、その仕事で関われる範囲を確認します。
観光以外の企業に関心を持った場合も、学部と違うからと候補から外す必要はありません。調査、情報整理、相手への説明、複数の立場の調整など、経験の中の行動を仕事と照合しましょう。
旅行の感想から、調査と判断の経験へ進める
レポートや発表を一つ選び、問い、対象、方法、結論、自分の役割を書き出します。現地で観察したこと、資料で確認したこと、まだ推測にとどまることを分けて整理すると、経験を正確に説明できます。
提案を作った場合も、実施した結果と混ぜないようにしましょう。地域の方に聞いた意見を全住民の意見として扱ったり、訪問した場所だけから観光地全体を断定したりせず、調べた範囲に沿って話します。
グループで調べたなら、自分が質問を作った、資料を比較した、発表を構成したなどの担当を明確にします。全員の成果だけでは本人の工夫が見えないため、困った場面でどのように対応したかまで振り返ってください。
志望動機は旅行が好きという気持ちに、関心のある事業や業務と、その理由になった学びを加えて考えます。企業を褒める言葉だけで終えず、どの仕事を理解して応募しているかが伝わるようにします。
研究を深める進学は、目的と選抜条件を確認する
観光学部は、3年次の選抜を通過した学生が4年次から大学院科目を履修し、学部入学から通算5年で修士取得を目指す大学院特別進学制度を案内しています。全員が自動的に利用できるものではありません。[2]
進学を考える場合は、観光をどの観点から研究したいか、必要な方法や出願条件は何かを整理します。企業や地域の現場で働くことと、研究を深めることの目的を比較し、準備に必要な期間や費用も確認しましょう。
キャリア支援で、仕事内容と経験のつながりを確認する
立教大学は個人相談、立教就職Navi、書類・面接の対策講座を案内しています。観光学部の2024年度の実施例には、観光インターンシップなどの科目やキャリアセミナーが掲載されています。現在の実施内容は学内案内で確認してください。[3]
相談には、授業で扱ったテーマのメモと求人を一つずつ持参し、「この経験をどの業務へつなげられるか」「配属や仕事内容で何を確認すべきか」を質問にします。インターンシップに参加した場合も、受入先への就職が約束されるわけではありません。
今日の一歩は、観光について調べた経験を一つ選び、利用者と運営側の両方から何を考えたかを書くことです。好きという気持ちに具体的な学びを加え、希望する仕事へつながる説明を準備しましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 立教大学 就職・進学データ確認日:2026-09-11 / 2025年度観光学部希311決307率98.7進5、学部就職先
- 立教大学 観光学部確認日:2026-09-11 / 2科とビジネス/地域社会/文化現象、選抜ある院制度
- 立教大学 キャリア・就職支援確認日:2026-09-11 / 全学相談・Navi、2024年度観光学部実施例