就職128人と進学114人は、別の進路として確認する
| 就職希望者 | 就職決定者 | 就職率 | 進学決定者 |
|---|---|---|---|
| 130人 | 128人 | 98.5% | 114人 |
対象は2026年3月卒業者で、2025年9月卒業者を含みます。その他8人、進路不明8人も公表されています。98.5%は就職希望者に対する決定者の割合で、学部卒業者の全員が就職したという意味ではありません。[1]
進学決定者114人は、就職決定者128人に足して就職率を高く見せるための数字ではありません。また、この表は進学先の専攻や学位を示すものではないため、全員が同じ研究分野へ進んだとも判断できません。[1]
4学科を合わせた学部の統計なので、自分の学科や研究室の結果と同じとは限りません。就職を先に考えるのか、研究を続けたいのかを整理し、それぞれ必要な情報を集めましょう。
4学科の基礎科学を、考えた過程として説明する
| 学科 | 学びの軸 | 就活で整理すること |
|---|---|---|
| 数学科 | 数学の体系と論理的な思考 | 問題をどう分解し、根拠をつなげて考えたか |
| 物理学科 | 自然の法則を理論と実験から探る | モデルと測定結果の違いをどう検討したか |
| 化学科 | 化学的な現象の原因を考える | 条件をどう設定し、結果を解釈したか |
| 生命理学科 | 細胞や分子から生命現象を探る | 実験や資料からどこまで説明できたか |
理学部は基礎科学を土台に、演習・実験科目や卒業研究を通じ、自ら課題を考えて取り組む力を養う構成です。就活では科目名だけでなく、考えが進んだ場面や方法を見直した場面を具体化します。[2]
数学なら、難しい問題を解いたという結果に加え、どの仮定を置き、どの手順で考えたかを説明します。実験系なら、手順を実行した経験と、自分で条件や分析を検討した経験を分けておきましょう。
専門の研究テーマが求人の業務と完全に一致するとは限りません。測定、分析、情報整理、検証、説明など、研究で使った行動のうち、応募先の業務で役立ちそうなものを確かめます。
学部卒の就職先から、職種と必要条件を調べる
2025年度の理学部の就職先一覧には、日立製作所、NTTデータグループ、日本総合研究所、SCSK、三菱重工業、キーエンス、アサヒ飲料、アステラス製薬、東京都教員などが掲載されています。決定者数の多い20の就職先として示された一覧の一部です。[1]
これは理学部の実績で、大学院修了者の一覧とは別です。ただし、企業別の人数、4学科別の内訳、採用職種はこの一覧では分かりません。製薬会社があるから研究職、情報関連企業があるから開発職と決め付けないようにしてください。[1]
研究や開発に関心がある場合は、その職種が学部卒を対象にしているか、どの分野の経験が求められるかを採用情報で確認します。会社全体の応募条件と、個々の職種の条件が同じとは限りません。
大手への掲載例は本人の採用を保証しませんが、大学名や理学部という名称への不安だけで応募先を狭める必要もありません。求人で示された仕事と、自分の経験を具体的に比較することが先です。
進学と就職を、目的・業務・準備で比較する
| 確認項目 | 学部卒で就職する場合 | 進学する場合 |
|---|---|---|
| 目的 | 取り組みたい業務と事業 | さらに研究したい問い |
| 条件 | 募集職種の学歴・専門・経験条件 | 出願条件と指導を受けたい分野 |
| 経験 | 現時点で説明できる実験・分析 | 必要な研究方法と準備の不足 |
| 生活 | 勤務地や働き方 | 費用、期間、研究生活 |
| 次の確認 | 求人・説明会・キャリア相談 | 募集情報・指導教員等への相談 |
周囲に進学希望者が多くても、本人が研究を続けたいかは別に考えます。反対に、早く就活を終えたいという理由だけで、関心のある研究を諦める必要もありません。目的と条件を一つずつ確認してください。
進学後なら必ず希望職種に就けるという保証はありません。進学を選ぶ場合も、身に付けたい方法や扱いたい問いを言葉にし、将来の候補の職種を調べながら検討します。
サイエンスコミュニケーションの視点で、研究を伝える
理学部は、専門的な知識を分かりやすく伝えるサイエンスコミュニケーションを共通教育科目として案内しています。文章や表現を通じて科学を伝える学びは、研究を専門外の相手へ説明する際の視点になります。[2]
面接の最初から専門用語を多く使わず、研究の目的を短く説明し、その後に方法や工夫を補足しましょう。「何を分かるようにしたいか」「自分がどの部分を担当しているか」が伝わる構成にします。
| 順番 | 話す内容 |
|---|---|
| 1 | 何を明らかにしたい研究か |
| 2 | どんな方法で取り組んだか |
| 3 | 自分が判断・工夫した点は何か |
| 4 | 何が分かり、何がまだ分からないか |
| 5 | その経験を応募する業務とどう結び付けるか |
研究室の成果や共同研究の情報を使うときは、公開してよい範囲を確認します。未発表の詳細を示す必要はなく、自分の役割や検討方法を中心に説明できます。指導を受けたことと自分で判断したことも分けてください。
予定通りの結果が得られなかった経験も、条件の点検、記録の見直し、周囲への相談をどう行ったかで学びを説明できます。結果を良く見せるために、確認できていない成果を足さないことが大切です。
研究と就活の予定を整理し、早めに相談する
立教大学は個人相談、立教就職Naviによる求人や体験談の閲覧、書類・面接の対策講座などを案内しています。理学部の2024年度の実施例には、理学部生向けキャリア・就職ガイダンスや理系の内定者体験談の企画があります。現在の実施情報は学内案内で確認しましょう。[3]
相談前に、研究の概要と希望する仕事、求人で分からない条件を一枚にまとめます。研究の進み具合と選考の予定を合わせて整理しておくと、どこから準備するかを決めやすくなります。
今日の作業は、実験記録や演習課題を一つ見返し、自分が工夫した点を短く書くことです。基礎科学の名称を強みにするだけでなく、根拠に基づいて考え、検証し、伝えた行動として説明する準備を進めてください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 立教大学 就職・進学データ確認日:2026-09-11 / 2025年度理学部希130決128率98.5進114、就職先は学部
- 立教大学 理学部確認日:2026-09-11 / 数学/物理/化学/生命理学、卒研とサイエンスコミュニケーション
- 立教大学 キャリア・就職支援確認日:2026-09-11 / 個人相談、Navi、2024理学部支援例