就職率98.6%は、就職希望者を分母にした数字

2025年度コミュニティ福祉学部の進路
就職希望者就職決定者就職率進学決定者
363人358人98.6%14人
[1]

対象は2026年3月卒業者で、2025年9月卒業者を含みます。ほかに、その他23人、進路不明12人が公表されています。就職率は卒業者全員が就職した割合ではなく、就職希望者に対して決定した人の割合です。[1]​‌​‌​​‌‌‌​‌‌​‌‌​‌‌​​​‌‌‌‌‌‌‌​​‌‌​‌​​​​​​‌‌​‌​​​​​‌​‌‌‌‌‌‌​‌​​‌​​

現在の学部はコミュニティ政策学科と福祉学科の2学科です。一方、旧スポーツウエルネス学科は2023年4月に独立した学部へ改組されています。卒業時点の学部統計と現在の組織を区別し、2025年度の学部値を現行2学科だけに限定した数値として扱わないようにしましょう。[2] [7]

就職率が高いことだけでは、希望する業務や勤務条件に合うかまでは分かりません。学部の率を安心材料にするだけでなく、学科の就職先と、自分が何を学びたい・続けたいかを確認して応募先を探します。

地域の仕組みと相談援助、それぞれの経験を整理する

2学科の学びと振り返る問い
学科学びの軸就活に向けた問い
コミュニティ政策学科地域の問題を当事者の視点から捉え、つながりや制度を考えるどんな声や資料を集め、課題をどう整理したか
福祉学科社会福祉の理論と現場での相談援助を学ぶ相手の状況をどう理解し、支援の方法を考えたか
[3] [4]

コミュニティ政策学科は2023年4月に改編され、コミュニティ学専修と政策学専修が設けられています。現在の案内では2年次に専修を選び、演習や社会調査実習などへ進む構成です。自分に適用されるカリキュラムを確かめ、実際に行った調査や提案を説明しましょう。[3] [8]

福祉学科は、福祉に関する政策や制度に加えて、現場実習や相談援助演習を重視しています。社会福祉士の受験資格が得られるカリキュラムがありますが、学部卒業だけで資格取得や希望職への採用が決まるわけではありません。必要な履修と応募条件を別々に確認します。[4]

どちらの学科でも「人の役に立ちたい」を一歩具体化することが大切です。誰のどんな問題に関わりたいのか、個別の相談、地域の連携、制度や事業の運営のどこに関心があるかを考えます。

2025年度の学科別就職先を見て、業務を調べる

公式掲載の就職先例(2025年度・各学科)
学科掲載例
コミュニティ政策学科みずほフィナンシャルグループ、日本政策金融公庫、SCSK、コクヨ、全日本空輸、東京都特別区
福祉学科千葉市社会福祉協議会、LITALICO、ツクイ、三菱UFJ銀行、TIS、テルモ、横浜市
[5]

コミュニティ政策学科の公式説明では、2025年度は金融・保険業が最も多く、サービス、情報、公務員が続くとされています。福祉学科では専門職や公務員に加え、一般企業への進路も示されています。[5]

ただし、掲載先ごとの人数や配属職種はこの一覧にはありません。たとえば企業名があるから、その会社で福祉の専門業務に就いたとは断定できません。希望する仕事は、募集要項や説明会で確かめましょう。[5]

大手企業に関心がある場合も、学部名だけで向き不向きを決める必要はありません。生活者の声を聞いた経験、情報を整理した経験、関係者と協力した経験が、その業務のどの場面で使えるかを検討します。過去の就職例は採用の保証ではなく、調べる候補を増やす情報です。

専門職・公務員・一般企業を、関わり方で比較する

応募先を比較するための観点
方向調べること経験との接点
福祉・医療関係対象者、担当業務、資格条件、相談体制実習で考えた支援の目的と連携
公務・公共的団体採用区分、配属、試験内容、担当する政策地域課題の調査と制度への関心
一般企業事業、顧客、職種、勤務条件ニーズの把握、資料整理、提案や調整

同じ「支える」仕事でも、相談に直接対応する立場と、商品や事業を通じて関わる立場では日々の業務が異なります。学んだ分野に近い組織名だけで判断せず、最初にどの業務を担当する可能性があるかを確認します。

公務員を考える場合は、行政職と福祉関係の採用区分を同じものとして準備しないようにします。受験条件、試験内容、日程は自治体や機関の最新の募集情報で確認してください。一般企業と併願するなら、それぞれの準備期限を一枚にまとめます。

調査や実習を、本人の行動として説明する

地域調査なら、問いを立てた理由、聞き取りや資料の集め方、異なる意見をどう整理したかを振り返ります。提言を発表したことと、実際に制度や現場が変わったことは別です。自分たちが確認できた結果までを正確に説明してください。

福祉実習なら、相手を理解するために何を観察し、指導を受けて考え方をどう見直したかが材料になります。支援対象者の個人情報や私的な事情を詳しく語る必要はありません。自分の学びと行動を中心に、実習先の取り決めに沿って説明します。

「傾聴力がある」という言葉だけでは、実際の工夫が分かりません。質問の仕方を変えた、記録を整理して確認した、自分の思い込みに気付いて捉え直したなど、どの行動からその力を説明できるかを選びます。

選考で伝える前に、課題・自分の役割・行動・結果・学びを短く書き出しましょう。結果が大きくなくても、相手の立場を踏まえて考え、根拠を確かめた過程は説明できます。

学部の支援室で、学びと仕事のつながりを相談する

コミュニティ福祉学部には独自のインターンシップ・キャリア支援室があり、専任スタッフが正課インターンシップの支援、キャリアや就職活動の相談、書籍の貸し出しなどを行っています。学部での学びに沿った相談先として活用できます。[6]

相談には、実習や調査の経験メモと、興味のある求人を一つずつ持参しましょう。「専門職と一般企業のどちらを考えるべきか」と大きく迷っている場合も、関心のある対象や業務を書いておくと、調べる候補を絞りやすくなります。

今日の準備は、学科の実績から候補を一つ見つけ、その求人で担当する業務と条件を確かめ、経験との接点を一つ書くところから始められます。福祉を学んだことを狭い職業の選択に閉じず、自分がどの立場で人や地域に関わりたいかを具体化していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 立教大学 就職・進学データ確認日:2026-09-11 / 2025年度コミュニティ福祉学部、就希363/決358/98.6%
  2. 立教大学 コミュニティ福祉学部確認日:2026-09-11 / 現行2学科とフィールド学習
  3. 立教大学 コミュニティ政策学科確認日:2026-09-11 / 2専修と社会調査・地域課題
  4. 立教大学 福祉学科確認日:2026-09-11 / 実習、相談援助、社会福祉士受験資格
  5. 立教大学 卒業後の進路(2学科)確認日:2026-09-11 / 2025年度学科別就職先、人数・職種なし
  6. 立教大学 インターンシップ・キャリア支援室確認日:2026-09-11 / 学部独自支援と相談
  7. 立教大学 2023年4月スポーツウエルネス学部開設確認日:2026-09-11 / 旧学科からの改組
  8. 立教大学 コミュニティ政策学科紹介確認日:2026-09-11 / 2023年4月2専修への改編