新しい学部の実績と、学べる内容を分けて見る
大学の沿革では、2023年に経営学部経営学科を設置したと確認できます。大学の就職実績ページにある既存学部の数値を、そのまま経営学部の就職率として読むことはできません。本稿では経営学部の就職率や企業別の採用人数を示していません。[1] [2]
公式の学部紹介は、経営・会計・マーケティングの3分野を示しています。1年次にそれぞれの基礎を学び、その後は分野を組み合わせて学修する構成です。興味がまだ固まっていない人は、どの授業で何を調べるのが面白かったかを書き出すところから始められます。[3]
「経営を学んだから企画職」「会計を学んだから経理」とすぐに決めず、求人の業務を読んで比較します。会社全体の運営を考えることと、入社後に自分が担当する作業を分けると、志望理由が具体的になります。
企業連携PBLは、自分の判断の過程を説明する
学部紹介では、企業と共同開発した課題解決型の授業である産学連携PBLを案内しています。理論を学び、企業の現実に触れ、チームで考え、振り返る学びが特徴です。連携先の企業名は授業の協力先であり、卒業生の就職先一覧とは区別します。[3]
参加した人は、課題を受け取った時点の考え、調べて分かったこと、提案に反映したことを順に残します。「グループで商品案を出した」から一歩進め、自分が比較した案や、採用しなかった案の理由を説明できるようにしましょう。
例えば、利用者の希望だけを並べた提案に対し、費用や運用の条件を指摘された経験があれば、どの条件を再確認し、提案をどのように絞ったかが材料になります。企業からの評価を得た場合も、言われた内容を正確に記録し、実際に測定していない売上効果まで広げないようにします。
発表が得意でなくても、調査項目をそろえたこと、資料の誤りを見つけたこと、担当間の進め方を調整したことを説明できます。チーム全体の結果と自分の担当を分けて整理することが、面接の追加質問への準備にもなります。
食のマーケティングから、商品が届くまでを考える
2026年6月18日の公式ニュースは、「食のマーケティング」の授業で神戸の水産事業者による講義を行ったと紹介しています。漁業の現状、地域との関わり、神戸のシラスのブランド化などが扱われています。[4]
このような授業を受けた人は、話を聞いた感想に加え、商品を誰が知り、何を理由に選び、どう手に入れるかを整理してみましょう。知名度を上げること、買いやすくすること、継続して選んでもらうことは、それぞれ異なる課題です。
食品に関心があっても、メーカー、卸売、小売では取引する相手や商品が届くまでの関わり方が変わります。気になる求人二つについて、顧客、扱う商品、提案の範囲を並べれば、授業で気になった課題と自分の応募先との接点が見えてきます。
ビジネスプランを作った人も、発表の華やかさだけで判断しないでください。利用する人に本当に必要か、実行する側が続けられるかをどう確かめたかが説明の軸になります。授業外の活動が少なくても、課題の検討過程から材料を探せます。
3分野の学びを、応募業務の比較に使う
| 学修経験 | 比較する業務 | 調べる問い |
|---|---|---|
| 経営の課題やチームの進め方を考える | 営業・店舗運営・業務を支える仕事 | 誰と調整し、何を改善する担当か |
| 数字の関係を確認し、誤りを直す | 経理・事務・営業を支える仕事 | 何の数字を扱い、誰が確認するか |
| 顧客や商品の選ばれ方を調べる | 販売・法人営業・販促に関わる仕事 | 相手は個人か企業か、提案できる範囲はどこか |
| 資料やデータから提案を作る | ITサービスの導入支援・分析を伴う仕事 | 必要な技術、担当工程、研修は何か |
表は大学の就職実績ではなく、仕事を調べるための提案です。例えば「マーケティング」と書かれた求人でも、調査、広告運用、営業、販売支援のどこを担当するかは募集によって異なります。業務の説明を読み、分からない点を説明会で確認しましょう。
会計分野で学んだ人は、資格名に加えて、仕訳や集計でつまずいた点をどう確かめたかを説明できます。数字が得意という印象だけでなく、根拠に戻り、整合を確認する習慣として伝えると、自分の行動が見えやすくなります。
自己PRは、提案を変えた一場面から作る
編集部の架空の例です。「授業で商品の販売案を考えた際、私は候補案の比較表を作りました。最初は面白さを優先していましたが、運営に必要な人数や費用の条件がそろっていないと気づきました。同じ項目で各案を見直し、不明な部分をメンバーと確認して、説明できる案に絞りました。」
実在する学生の体験談ではありません。自分の経験では、何を不明と判断し、どの資料や相手に確認したかを補います。営業なら条件を聞いて提案を絞った点、事務なら情報の不足を確認した点など、求人の業務とのつながりを一つ選んで説明します。
簿記の支援と就職相談を、別の目的で使う
学部は公認会計士である専任教員による簿記の個別指導を紹介しています。対象として示されているのは、入学時点で日商簿記3級を有し、2級を目指す学生です。自分が利用できる指導や学習相談の方法は、履修状況も伝えて確認してください。[3]
大学全体では個人面談、履歴書添削、模擬面接、合同説明会などを案内しています。資格の学習計画は教員に、経験をどの仕事へ結び付けるかは就職相談に持ち込むと、それぞれの相談の目的が明確になります。[5]
- PBLや授業から、自分が提案を修正した場面を一つ選ぶ。
- 気になる求人二つの顧客・業務・条件を並べる。
- 資格の勉強と書類提出の期限を同じ予定表に入れる。
- 経験メモと求人を個別相談に持参し、説明が抽象的な部分を直す。
学歴に自信がなくても、授業で何を確かめ、どう行動したかは今日から整理できます。大きな成果を探し続けるより、仕事の条件と自分の経験を一つずつ結び付け、応募できる状態へ進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 大手前大学 歴史・沿革確認日:2026-09-10 / 2023年経営学部経営学科設置
- 大手前大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 経営学部の数値掲載なし。既存学部の数値を流用しない
- 大手前大学 経営学部確認日:2026-09-10 / 3分野、基礎と組合せ、産学連携PBL、簿記個別指導の対象条件
- 大手前大学 水産事業者による食のマーケティング講義確認日:2026-09-10 / 2026/6/18、漁業の現状・地域とブランド化を扱う講義。学生の事業実績ではない
- 大手前大学 就職・キャリア支援確認日:2026-09-10 / 個人面談添削模擬面接合同説明会