新設学科と募集停止学科の在学生を区別する

現在の学部案内は、データサイエンス、実世界情報、情報知能、情報システム、情報メディアの5学科を中心に紹介しています。実世界情報学科は2025年4月開設、ネットワークデザイン学科は同月に学生募集を停止しています。キャンパスは枚方です。[1]​​‌​‌‌​‌​‌​‌‌​​​​‌‌‌‌​​‌​​‌​‌‌‌​​‌‌​‌‌‌​‌‌‌‌​​‌​‌​​‌​‌‌‌‌‌​​​‌​‌

ネットワークデザイン学科の公式FAQは、新入生の募集を停止しただけで、在学生には入学時に示したカリキュラムどおりの教育を行うと説明しています。就職活動中の在学生まで学科がなくなったと捉えないようにします。[2]

そのため、過年度の就職資料にネットワークデザイン学科が載っていることと、現在の募集学科が5学科であることは矛盾しません。実世界情報学科の学びや想定される活躍分野は、新学科自身の卒業生の就職実績とは分けて読みます。

データサイエンス学科は2021年設置です。実世界情報学科と同時期にできた学科と混同せず、資料に記載された年度や学科名をそのまま確認してください。[3]

2025年度の就職率97.7%は、分母を確かめて使う

大学の「就職状況一覧[学部]」では、2025年度の情報科学部の就職率は97.7%です。2026年5月1日現在のデータで、次の学科別数値が掲載されています。[4]

2025年度・公式就職率
学科・区分就職率
データサイエンス学科98.1%
情報知能学科93.9%
情報システム学科98.9%
情報メディア学科97.1%
ネットワークデザイン学科100.0%
情報科学部計97.7%
[4]

大学の計算式は、分子が「就職者+進学者のうち就職している者」、分母が「卒業者-大学院研究科等進学者-外国の学校等入学者+進学者のうち就職している者」です。就職希望者を分母にした就職率でも、卒業者全員に占める就職割合でもありません。[4]

この表には算出に用いた人数が併記されておらず、学科ごとの人数や大手企業への就職率は求められません。また、実世界情報学科の数値は掲載されていません。掲載のない率を他学科から代用することはしません。[4]

企業名と職種を分けて、候補を広げる

以下は公式資料の2023〜2025年度「主な就職先」から選んだ学部の例です。資料はこの期間の見出しで掲載していますが、データサイエンス学科の2023年度就職率欄は「―」です。すべての学科に3年度分の卒業実績があるとは解釈しません。[4]

学科別の主な就職先の例(公式資料掲載期間:2023〜2025年度)
学科掲載企業の例
データサイエンス学科キンドリルジャパン、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス、三菱総研DCS、良品計画
情報知能学科伊藤忠テクノソリューションズ、SCSK、カプコン、任天堂
情報システム学科NTTデータ関西、トヨタコネクティッド、ソフトバンク、富士通
情報メディア学科セガ、SCSK、JVCケンウッド、ダイキン工業
ネットワークデザイン学科NTTドコモ、日本アイ・ビー・エム、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、ネットワンシステムズ
[4]

これらは企業別の入社人数、配属先、採用経路を示していません。例えばゲーム会社への就職先掲載だけでは、開発職、企画職などのどの職種だったかは分かりません。会社名の知名度と、自分が取り組みたい仕事を分けて調べます。

応募先を比べるときは、ソフトウェア開発、システム運用、データ活用、製品開発など、実際の募集区分を確認します。「情報系だからこの職種しかない」と限定せず、必要な技術、担当工程、顧客との関わり方、育成環境を比べましょう。

学科の学びを、実際の制作・分析経験と結び付ける

学科ごとの学びは、志望職種を考える材料になります。ただし、公式の教育目標をそのまま自分の能力として主張せず、履修や制作の中で何を行ったかを示しましょう。

専門の違いと経験を整理する問い
学科公式の学びの特徴整理する問い(編集部の提案)
データサイエンスIT・データ分析・マネジメントの組合せデータをどの目的で集め、どんな判断につなげたか
実世界情報センシング、IoT、デジタルツイン、フィジカルAI実世界から得た情報で、何を認識・制御したか
情報知能ソフトウェア・ハードウェア・AI処理の方法や性能をどんな条件で比較したか
情報システム提案・設計・開発・運用に関わる技術要件をどう整理し、システムの構成を決めたか
情報メディア映像・音などの処理と人に使いやすい情報技術表現と使いやすさをどう評価したか
ネットワークデザインネットワーク基盤と情報セキュリティ接続や安全性の条件をどう検証したか
[2] [3] [5] [6] [7] [8]

学部は全学科共通の基盤教育として、プログラミングとキャリアデザイン等を紹介しています。また、地域課題へ取り組むソーシャル・オープンイノベーションチャレンジも案内しています。経験のある人は、授業や活動の名称だけでなく、誰の課題をどう扱ったかを記録してください。[1]

実世界情報学科のページにある将来のサービス例は、学びを説明する例です。自分が開発した製品や卒業生の実績として語らないようにします。新しい分野を志望するときほど、学んだこと、試したこと、これから学ぶことを区別しましょう。[5]

制作物は、担当・検証・改善を説明できる形にする

応募先が制作物やコード、研究概要の提出を求める場合は、その指定に合わせます。動く画面だけでなく、目的、構成、担当範囲、試した条件、残る課題を短くまとめると説明の準備になります。

編集部の架空の例です。「共同開発で入力データの処理を担当しました。欠けた値があると処理が止まることを確認し、想定する入力条件を整理しました。異なる条件のテストを追加し、エラー時の表示もチームと相談して修正しました。」

これは大阪工業大学の学生の実話や内定例ではありません。実際に担当した経験へ置き換え、他の人が書いたコードやチーム全体の成果を自分一人の実績にしないでください。分析では、精度の数字だけでなく、対象データと評価方法も説明します。

生成AIや外部ライブラリを利用した場合は、どこに使い、自分が何を確認したかを話せるようにします。企業課題のデータや個人情報を含むものは、公開範囲を教員等に確認し、必要に応じて説明用の別データを用意する方法を検討しましょう。

制作経験が少ない人は、授業の課題を振り返り、目的と手順を説明するところから始められます。経験を実際より大きく見せるより、分からなかった点をどう調べ、何を改善したかを示す方が、自分の学び方を説明できます。

枚方のキャリア窓口で、研究と仕事の接点を確認する

大学は学生一人一人の担当職員と、学科の就職アドバイザーによる支援を案内しています。枚方にもキャリア窓口があり、履歴書・エントリーシートの相談、企業説明や業界研究の機会、OIT就職ナビなどを利用できます。[9]

相談には、候補の募集案内、制作や研究の説明、迷っている点をそろえます。「この経験が応募職種にどう関係するか」「提出物で自分の担当が伝わるか」「進学と比較するために何が足りないか」を尋ねると具体的に進められます。

推薦応募は大学の基準や辞退に関する条件を先に確認してください。自由応募、推薦、大学院進学などの予定をまとめ、研究室とキャリア窓口の両方へ相談すると、期限の重なりを把握できます。[9]

  • 所属学科と入学年度を確認し、旧・新学科の実績を区別する。
  • 企業名から職種を決めつけず、募集条件を読む。
  • 一つの制作・分析経験を、目的から検証まで短くまとめる。
  • 不足している情報を明確にして学内相談を使う。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 大阪工業大学 情報科学部確認日:2026-09-10 / 2025実世界新設、network募集停止、募集5学科、枚方、共通基盤、地域PBL
  2. 大阪工業大学 ネットワークデザイン学科確認日:2026-09-10 / FAQ在学生は入学時カリキュラム継続。基盤ネットワークセキュリティ、2019名称変更
  3. 大阪工業大学 データサイエンス学科確認日:2026-09-10 / 2021設置、IT分析マネジメント
  4. 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]確認日:2026-09-10 / 1頁2025率、13〜17頁学部会社例2023〜2025。13頁DS2023率―。実世界欄なし。全頁画像照合
  5. 大阪工業大学 実世界情報学科確認日:2026-09-10 / IoTセンシング、digital twin・physical AI。想定活躍分野と実績を区別
  6. 大阪工業大学 情報知能学科確認日:2026-09-10 / ソフトハードAIの学び
  7. 大阪工業大学 情報システム学科確認日:2026-09-10 / ソフト開発・システム構築・抽象化の3本柱
  8. 大阪工業大学 情報メディア学科確認日:2026-09-10 / メディア処理、認知行動心理、人にやさしい情報技術
  9. 大阪工業大学 キャリア支援確認日:2026-09-10 / 枚方窓口、担当職員、学科教員、ES相談、ナビ、推薦条件

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