学部名ではなく、所属学科の進路から考える

大学の現行案内では、人間科学部に社会創造学科、社会福祉学科、医療福祉学科の視能訓練専攻、子ども教育学科が掲載されています。理学療法・作業療法・言語聴覚は別の保健医療学部、心理学科は心理学部です。[1]‌​‌​​​​‌​‌‌​​​​​​‌​‌​‌‌​‌‌​​​​‌‌​‌‌​‌‌‌​‌​‌‌‌​‌‌‌​​​​‌‌​‌​​‌‌​‌​

人間科学部の学びと就活で確認すること
学科・専攻学びの方向準備の確認点
社会創造地域の課題、社会学、情報・映像等による提案調査や制作の担当と成果、応募する仕事
社会福祉社会福祉、精神保健福祉、介護福祉履修モデルと資格条件、支援したい対象
医療福祉・視能訓練眼科検査や視能訓練などの専門的な学び国家試験の準備、施設ごとの業務や教育体制
子ども教育保育、幼児教育、小学校教育取得予定の資格・免許、園・学校の選考条件
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履歴書では、医療に関わる学びだから保健医療学部と書く、といった置き換えをせず、自分の正式な所属を記入します。求人を探すときも学部名だけで絞らず、希望する職種と応募に必要な条件を確認しましょう。

社会創造学科は、将来像と卒業実績を区別する

大学は2024年7月の授業紹介で、同年4月に社会創造学科を開設し、第1期生が学び始めたと報告しています。2026年度は第1期生が通常の4年間の課程を卒業する前であり、既存学科の就職率を社会創造学科の卒業実績として使うことはできません。[6]

学科は、社会起業、ビジネス、ICT・データサイエンス、エンタメディア、公務員の方向を示し、地域でのフィールドワークや情報発信の学びを案内しています。学科ページの職業イメージは将来の選択肢であり、卒業生がすでにその職に就いたという意味ではありません。[2]

企業や自治体との連携先一覧も、就職先一覧とは異なります。活動を経験した場合は、相手先の名前だけでなく、調べた課題、自分が担当した制作や提案、受けた助言をもとに変更したことを記録しましょう。連携先への採用を前提に応募計画を立てないようにします。[2]

大学全体の就職実績を、学部別の率に読み替えない

大学の就職支援ページによると、2026年3月卒業者は275人、就職希望者232人、就職者226人です。集計時点は2026年5月1日と明記されています。これは大学全体の人数で、人間科学部だけの数字ではありません。[7]

就職希望者232人と卒業者275人は異なる集団です。また、就職者226人を全員福祉・医療・保育教育の専門職と読み替えることもできません。学科の専門職就職率を見る際は、年度と、どの人を分母にしているかまで確認します。

就職先を知る資料には、過年度の卒業生紹介もあります。社会福祉学科では、2011年卒業生の大阪ろうさい病院での医療ソーシャルワーカー、2021年卒業生の摂津市教育委員会でのスクールソーシャルワーカーなどが紹介されています。これは職の理解に役立つ事例であり、2026年卒業者の新規採用一覧ではありません。[3]

視能訓練専攻の主な就職先には京都府立医科大学附属病院、渡部眼科など、子ども教育学科には学校法人薫英学園のかおり幼稚園や社会福祉法人桃林会などが掲載されています。当該一覧の対象年度は明記されていないため、現在募集中の求人や単年度の採用実績とは区別しましょう。[4] [5]

資格・免許と採用の条件を、別々に確認する

社会福祉学科は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の国家試験受験資格を案内しています。所定の科目を修得することで二つの受験資格を同時に得られる組み合わせがありますが、全員が三つを自動取得できるわけではありません。自分のコースと履修条件を確認しましょう。[3]

視能訓練専攻で案内しているのも、視能訓練士の国家試験受験資格です。国家試験の準備と、就職先を選ぶ準備は別々に進めます。実習での経験を踏まえ、どのような対象者や業務に関心があるかを整理し、施設の見学や説明で確かめましょう。[4]

子ども教育学科では、必要科目の単位を修得することで、保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状の同時取得が可能とされています。五つのコースで学ぶ構成ですが、取得条件と採用試験の条件は異なります。実習予定と応募日程を並べて準備します。[5]

専門職の求人を比較するときは、資格を取得予定の段階で応募できるか、採用までに必要な手続きは何かを募集元へ確認します。資格があるから希望の職場へ必ず採用される、という判断は避けましょう。一般企業を併せて検討する場合も、その職種の応募条件を別に確認します。

実習や制作の振り返りを、選考で伝えられる形にする

社会福祉学科は、初年次から福祉現場を知る活動や、実習に向けた演習・指導を重視しています。子ども教育学科は1年次からの保育実習や、2年次からの研究室活動を案内しています。体験したという事実だけでなく、何に気付き、どんな行動を変えたかを記録しましょう。[3] [5]

視能訓練専攻は、実習前の指導、実習中の記録と指導、実習後の報告会を案内しています。専門用語を多く使うより、実習での自分の課題をどう確認し、教員や指導者の助言を受けて何を改善したかを整理します。[4]

編集部の架空の例です。「実習の振り返りで、相手が理解したかを確認せず説明を進めていたと気付きました。私は指導者に相談し、一度に伝える内容を減らして、途中で確認する方法を試しました。その結果だけでなく、相手によって対応を変える必要があると考えた点も記録しました。」

これは大阪人間科学大学の学生の実話や内定事例ではありません。自分の実習や活動に置き換え、行ったことだけを書きます。患者、利用者、子どもの情報や実習先の非公開資料を応募書類へ持ち出さず、外部に説明できる範囲を教員に確認しましょう。

制作や地域活動でも、全体の成果と自分の担当を分けます。課題の発見、聞き取り、編集、発表など、自分がどこで判断したかを示せると、仕事との接点を説明しやすくなります。

担当の就職支援スタッフと、具体的な計画を立てる

大学は学生一人に就職支援専門スタッフ一人が担当する体制を案内しています。個別面談、応募書類の添削、面接練習を利用でき、教員とキャリアセンター課のスタッフがOHSポートフォリオで目標や進み具合を確認する仕組みもあります。[7]

大学に届いた求人票はキャリアセンター課のWebシステムで検索できると案内されています。まず希望職種と実習・試験の日程を持って相談し、必要な求人情報や応募準備を確認しましょう。[7]

在学生向けの案内には、卒業予定者の就職・進路登録カード、採用試験後の就職試験内容報告書、進路決定後の届けについても記載されています。自分に必要な提出物と現在の期限はキャリアセンター課で確認します。[8]

  • 正式な所属と、取得予定の資格・免許を確認する。
  • 専門職・企業・公務員など、希望する仕事を具体的に書く。
  • 実習または制作から、自分の改善行動を一つまとめる。
  • 応募、実習、国家試験・採用試験の日程を並べる。
  • 担当スタッフと相談し、求人比較と応募書類を進める。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 大阪人間科学大学 公式サイト 学部学科一覧確認日:2026-09-10 / 3学部8学科。人間科学4、心理1、保健3
  2. 大阪人間科学大学 社会創造学科確認日:2026-09-10 / 地域実践と制作、5コース、連携は就職先でない
  3. 大阪人間科学大学 社会福祉学科確認日:2026-09-10 / 3コース・受験資格2種同時取得、初年次現場、卒業生紹介2011大阪ろうさい/2021摂津市教委。年度分母不明専門率不使用
  4. 大阪人間科学大学 医療福祉学科 視能訓練専攻確認日:2026-09-10 / 国家試験受験資格・実習前中後指導、主な就職先年度不明
  5. 大阪人間科学大学 子ども教育学科確認日:2026-09-10 / 5コース・所定単位3資格免許、1年保育実習2年研究室、一覧年度不明
  6. 大阪人間科学大学 社会創造学科の実践情報処理Ⅰの授業確認日:2026-09-10 / 2024/7/17記事、同年4月新設第1期明示
  7. 大阪人間科学大学 就職支援体制・実績確認日:2026-09-10 / 2026/3卒275希望232就226・5/1大学全体、担当制面談、OHSポートフォリオ、求人Web
  8. 大阪人間科学大学 キャリアセンター課 在学生の方確認日:2026-09-10 / 進路登録、試験内容報告書、決定届。現在期限未確定

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