同じ獣医学部でも、2学科の教育と進路を分ける

現行の獣医学部には、獣医学科と獣医保健看護学科があります。獣医学科のカリキュラムは6年次まで、獣医保健看護学科は4年次までの学修を示しています。学年や卒業時期に加え、教育の重点や応募する職種を区別して確認します。[1] [4] [5]‌​‌​​​‌​​​​‌​​​​‌‌​​‌‌‌​‌​‌​‌​​‌‌‌​‌​​‌​‌​‌‌‌​​​​​‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌​​

獣医保健看護学科は、獣医学科と連動した教育を通じ、獣医師との連携を重視する獣医療技術専門職を育てると説明しています。同じ学部に所属することが、同じ資格や仕事の担当範囲を意味するわけではありません。応募先の職種名と必要条件を確かめてください。[6]

動物病院の名称だけを見て志望先を決めると、募集する役割を見落とすことがあります。まず、自分の学科の進路資料を読み、その上で、獣医師、愛玩動物看護師など、応募する職種の条件を現在の採用案内で確認しましょう。資格の取得見込みをどう扱うかも募集先ごとに確かめます。

就職内定率と国家試験の合格率を混同しない

大学の令和7年度進路統計は2026年7月21日現在、同年8月25日更新です。「就職」の行は、獣医学科が希望者69人・内定者68人、獣医保健看護学科が希望者90人・内定者89人と掲載されています。[2] [3]

令和7年度進路統計の就職の行
学科就職希望者内定者公表内定率
獣医学科69人68人98.6%
獣医保健看護学科90人89人98.9%
[2] [3]

大学は内定率を内定者÷希望者とし、内定者には正社員・契約社員、またはそれに準ずる者を含めています。卒業生全員に占める就職者の割合や、国家試験合格率、正社員だけの割合ではありません。進学希望者やその他の区分は別に掲載されています。[2] [3]

詳細表に載る業種別の構成比も、この内定率とは分母が異なります。例えば病院関係の人数を、就職希望者全員の割合として読み替えないようにします。どの数値も個人の採用確率ではなく、自分が応募できるかは最新の募集条件で判断します。

動物病院だけでなく、行政や企業の例も確認する

獣医学科の令和7年度の一覧では、小動物獣医師の欄に日本動物医療センターや日本動物高度医療センターなど、大動物獣医師の欄にLIG vetsなどが掲載されています。農業関係団体には宮城県・群馬県・北海道の農業共済組合、国家公務員には厚生労働省と農林水産省が挙げられています。[2]

同じ獣医学科の表には「診療補助」という別の区分もあります。その欄の人を獣医師として採用された人数へまとめたり、区分の背景となる個人の資格状況を推測したりしないようにしましょう。大学の分類に沿って確認することが必要です。[2]

獣医保健看護学科は「診療補助(愛玩動物看護師)」の欄に、イオンペット、日本動物医療センターなどを掲載しています。そのほか、化学・医薬品、動物園・水族館、公務員、検査・治験などにも就職先の例があります。動物病院だけが選択肢だと決め付けず、関心に合う仕事を調べられます。[3]

掲載名は卒業生の進路例であり、現在の求人や自分の採用を保証するものではありません。企業名だけが掲載される欄から担当職種を推定せず、法人名、勤務施設、募集職種を分けて調べます。公務員についても、採用区分や受験資格は募集元の最新案内で確かめてください。

実習での気付きを、職場選びの質問に変える

獣医学科の2026年5月1日現在のカリキュラムでは、3年次に研究室へ所属し、5年次には付属動物医療センターで診察に参加、6年次には卒業論文や国家試験の準備を行う流れが示されています。臨床だけでなく公衆衛生や学外での学びも、関心を広げる材料になります。[4]

獣医保健看護学科の同日現在のカリキュラムには、3年次の動物医療コミュニケーションや生命倫理・動物福祉、4年次の動物看護総合実習、各種検査の実習、卒業論文などが掲載されています。科目名を列挙するだけでなく、自分がどの場面で何を学んだかを振り返りましょう。[5]

見学や説明会で確かめる問い(編集部の提案)
比較項目質問の例
担当する仕事入職後の役割と、段階的に担当が変わる仕組みはどうか
指導疑問を相談する相手と、振り返る機会はあるか
連携職種間でどのように情報を共有しているか
学びの継続学修や研修について相談できる機会はあるか
働き方勤務場所、時間、待遇をどの資料で確認できるか

説明を受けた内容と、自分が見学して感じた印象は分けて残します。「雰囲気がよい」と感じたら、どの場面を見てそう思ったかを記録すると、候補間の比較がしやすくなります。見学で見られなかった業務を、実施していないと決め付ける必要もありません。

実習で担った範囲を守って、学ぶ姿勢を伝える

選考で実習経験を話す際は、自分が観察したこと、指導を受けて行ったこと、自主学修したことを分けます。経験の大きさより、疑問に対してどう行動したかを説明する方が、自分の考え方を伝えやすくなります。

編集部の架空の例です。「実習の振り返りで、私は観察した情報と自分の解釈が混ざっていることに気付きました。記録を見直し、不明な点を指導者に確認しました。その後は、事実と考えたことを分けて整理するようにしました。今後も、根拠を確かめて情報を共有する力を伸ばしたいです。」

これは日本獣医生命科学大学の学生の体験談ではありません。自分の実際の役割へ置き換え、担当していない診療や判断を実績として語らないようにします。飼い主や施設を特定できる情報、公開できない研究内容も応募資料には入れません。

志望理由へつなげる際は、応募先のどの仕組みで課題に取り組みたいかを加えます。「専門性が高いから」だけでなく、自分が確認できた教育や連携の仕組みと、その中で伸ばしたい力を結び付けて説明しましょう。

学修と就活を並行し、学内の支援を使う

大学のキャリア支援は、動物病院就職セミナー、公務員対策、全国NOSAI説明会、学内合同企業説明会、個別相談や模擬面接などを紹介しています。志望分野が決まっていない段階でも、仕事内容を比べる材料として利用できます。実際の開催日程は最新案内で確認します。[7]

教務課では就職・進学・資格取得の相談を受け付け、オンライン相談も案内しています。大学ポータルの公開説明には、求人票の検索、相談・模擬面接の予約、ガイダンスの予定確認が示されています。学内求人の閲覧条件や予約枠は、学生自身が確認してください。[8] [9]

  • 自分の学科の進路実績から、調べたい職種を選ぶ。
  • 応募条件と選考日程を、実習・研究・試験の予定と並べる。
  • 見学や説明会で確認する質問を三つ用意する。
  • 実習経験の下書きと候補の比較表を持って相談する。

大学名への不安だけで候補を狭めず、自分が担いたい仕事、伸ばしたい力、生活面の条件を言葉にしましょう。資格や学修の準備が必要な時期ほど、困っている点を整理し、適切な相談先へ早めにつなぐことが役立ちます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本獣医生命科学大学 学部案内確認日:2026-09-11 / 獣医学部2学科
  2. 日本獣医生命科学大学 獣医学科 令和7年度進路統計確認日:2026-09-11 / 2026/7/21現在8/25更新。就職希望69内定68率98.6。施設例は原分類。診療補助は小動物獣医師と分離
  3. 日本獣医生命科学大学 獣医保健看護学科 令和7年度進路統計確認日:2026-09-11 / 同時点。就職90/89/98.9。診療補助(愛玩動物看護師)・企業等。詳細構成比非採用
  4. 日本獣医生命科学大学 獣医学科 講義・実習・施設確認日:2026-09-11 / 2026/5/1カリキュラム。3研究室、5臨床、6卒論・国試準備。医療行為・法制度詳細は引用なし
  5. 日本獣医生命科学大学 獣医保健看護学科 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 2026/5/1学年別科目のみ。後段の主観的実習コメントは不使用
  6. 日本獣医生命科学大学 獣医保健看護学科とは確認日:2026-09-11 / 獣医師との連携、専門職育成
  7. 日本獣医生命科学大学 支援の取り組み確認日:2026-09-11 / 病院・公務員・NOSAI・企業等メニュー。現在開催中とは断定しない
  8. 日本獣医生命科学大学 教務課 キャリア支援確認日:2026-09-11 / 進路相談、オンライン、求人
  9. 日本獣医生命科学大学 大学ポータルでの支援確認日:2026-09-11 / 検索・予約機能の公開説明のみ

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