学科別の内定率は、就職希望者を分母に読む

現行の応用生命科学部は、動物科学科と食品科学科の2学科です。大学の令和7年度進路統計は、2026年7月21日現在、同年8月25日更新として学科別に公表されています。新年度の在学生の内定速報と取り違えず、対象年度を確認します。[1] [2] [3]‌‌‌‌​‌‌​‌‌​‌‌​‌​‌​‌‌​‌​‌​‌‌​​‌​​‌​‌​​‌​​‌​​‌​‌‌‌‌​‌​​‌​​​‌​‌‌​‌​

令和7年度進路統計の「就職」の行
学科就職希望者内定者公表内定率
動物科学科68人63人92.6%
食品科学科47人44人93.6%
[2] [3]

大学は内定率を内定者÷希望者と定義し、内定者には正社員・契約社員、またはそれに準ずる者を含めています。卒業生全員を分母にした割合や、正社員だけの割合ではありません。自分が特定の会社に採用される確率とも異なります。[2] [3]

動物科学科の表には、就職と進学の内定者の和と合計欄が一致しない箇所があります。そのため本稿では、学部全体の人数を合算せず、計算が一致する就職の行を掲載しています。詳細表の構成比も就職希望者を分母とする内定率とは区別し、混ぜて比較しません。[2]

就職先の例は、動物科学と食品科学に分けて探す

動物科学科の令和7年度の一覧には、畜産業・農業としてノーザンファームなど、食品・飼料としてJA全農ミートフーズ、雪印メグミルクなどが掲載されています。農業関係団体には家畜改良事業団や日本中央競馬会、検査・治験にはLSIメディエンスや日本クレアなどが挙げられています。[2]

食品科学科の同年度の一覧には、食品・飼料の欄にUCC上島珈琲、ユーハイム、アサヒビール、コカ・コーラ ボトラーズジャパンなどが掲載されています。卸・小売や調査・研究、公務員などの欄もあり、食品メーカーだけに進路が限定されるわけではありません。[3]

これらは大学が公表する進路先の例です。名称から配属職種や勤務地を推測したり、企業規模を基準に「大手内定率」を計算したりすることはできません。食品会社への就職例があっても、研究開発職へ採用されたと断定せず、現在の募集職種と応募条件を確認します。

気になる会社を見つけたら、扱う商品だけでなく、仕事で解決する課題を調べましょう。生産、品質、営業、研究などの役割を調べることは比較の方法ですが、その会社が今年度それらの職種を募集しているかは、採用情報で確かめる必要があります。

学科の学びを、仕事を調べる視点へ変える

動物科学科は、動物生産、バイオテクノロジー、経営・経済という視点から、動物と人の関係を学ぶと説明しています。「動物が好き」という関心に加えて、生産や環境、流通・経営のどこに興味があるかを整理すると、調べる業界が具体的になります。[4]

食品科学科は、栄養や品質、安全性、保存・加工の理論と技術を教育の対象としています。学びの案内には食品経済・経営学もあり、科学的な実験と、食を届ける仕組みの両面から考えられます。自分が履修した内容と応募する仕事のつながりを調べましょう。[5]

関心から作る応募先への質問(編集部の提案)
学び・関心確認したいこと
動物の生産や飼養生産現場で何を記録し、改善に使っているか
分析や検査担当する工程、教育体制、必要な知識は何か
食品の品質や安全性部門の役割分担と、問題を共有する流れはどうか
流通や経営顧客の課題と、提案を考えるための情報は何か

資格が関係する仕事を志望する場合は、取得できる資格の紹介だけで応募可能と判断せず、必要な履修や資格、採用区分を確認します。大学名や学科名が近い別分野の資格を、自分も同じ条件で取得できると思い込まないようにしましょう。

実習は、結果だけでなく確かめた過程を説明する

動物科学科の実習紹介では、飼養学実習で班ごとに牛肉の成分を分析し、飼養環境と成分の違いを考察する内容が説明されています。授業のねらいを自己PRにそのまま写すのではなく、自分が担当した分析や記録、考察の過程を振り返ります。[6]

編集部の架空の例です。「班の測定結果をまとめる際、私は数値だけを比較する前に、試料の条件と記録方法をそろえる必要があると考えました。担当した記録を確認し、不明な点を班員と指導者に尋ねました。結論を急がず、比較できる条件を確かめる姿勢を学びました。」

これは在学生や卒業生の体験談ではありません。実際の自分の行動に置き換え、実施していない再測定や改善効果を足さないようにします。食品科学科の実験や卒業研究でも、課題、担当範囲、確認方法、分かったこと、残った課題の順に整理できます。

専門外の相手に説明するときは、測定法の名称を増やすより、何を確かめるための作業だったかを先に伝えます。研究が未完成でも、何がまだ分かっておらず、次に何を確かめる予定かを話せれば、自分の考え方を説明する材料になります。

求人検索と個別相談をつなげて使う

教務課のキャリア支援では、就職・進学・資格取得などの進路相談を受け付け、企業や動物病院の求人票、専門書を備えると案内しています。キャリアカウンセラーによる相談があり、オンラインでも実施中と掲載されています。[7]

大学ポータルの支援案内には、求人票の検索、ガイダンスの予定確認、就職相談や模擬面接の予約、進路状況の登録が挙げられています。公開ページで確認したのはこうした機能の案内であり、学内限定の個別求人は本稿では閲覧していません。[8]

相談には、気になる求人二、三件と、比較できずに困っている点を持参すると整理しやすくなります。就職と進学で迷っている場合も、研究テーマだけでなく、進学で伸ばしたい力、費用や生活、修了後の希望を分けて話しましょう。求人票に書かれていない条件を推測で埋める必要はありません。

大学は自己分析、業界研究、エントリーシート、模擬面接などの支援も紹介しています。掲載された支援メニューと実際の開催日程は分け、参加できる学年や予約方法を最新の案内で確認します。[9]

今週は、学科の実績から候補を具体化する

  • 自分の学科の実績から気になる分野を二つ選ぶ。
  • 現在の求人で仕事内容・応募資格・勤務地・選考を確認する。
  • 実習か研究の一場面を、担当した行動まで書き出す。
  • 求人比較表と文章の下書きを使って個別相談や模擬面接を予約する。

大学名や偏差値だけで応募先を狭めても、仕事との相性は分かりません。動物や食品に関する学びのどの部分を使いたいのか、どのような働き方を希望するのかを、具体的な募集情報に照らして考えましょう。

進学者や就職者の例は参考になりますが、同じ進路を選ぶ義務はありません。専門に近い仕事と、それ以外でも学び方を使える仕事を比較し、自分が納得して説明できる理由を作ることが大切です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本獣医生命科学大学 学部案内確認日:2026-09-11 / 現行2学部4学科、応用生命は動物科学・食品科学
  2. 日本獣医生命科学大学 動物科学科 令和7年度進路統計確認日:2026-09-11 / 2026/7/21現在8/25更新。就職68/63/92.6。進学12/12だが合計内定74(和75)不一致、詳細表も不整合。合計・構成比非採用、企業例のみ
  3. 日本獣医生命科学大学 食品科学科 令和7年度進路統計確認日:2026-09-11 / 同時点。就職47/44/93.6。詳細表44/48構成比とは分母が違う。企業名から職種推定なし
  4. 日本獣医生命科学大学 動物科学科の学び確認日:2026-09-11 / 動物生産、バイオ、経営経済。資格一覧の要件断定なし
  5. 日本獣医生命科学大学 食品科学科の学び確認日:2026-09-11 / 栄養品質安全保存加工と食品経済経営。学生メッセージは未使用
  6. 日本獣医生命科学大学 動物科学科 実習紹介確認日:2026-09-11 / 飼養学実習の分析と考察のみ。学生コメント等は使用なし
  7. 日本獣医生命科学大学 教務課 キャリア支援確認日:2026-09-11 / キャリア相談・求人・オンライン対応
  8. 日本獣医生命科学大学 大学ポータルでの支援確認日:2026-09-11 / 公開説明上の検索、予約、進路登録。学内求人未閲覧
  9. 日本獣医生命科学大学 キャリア支援の取り組み確認日:2026-09-11 / 支援メニュー。実施日程や回数は未確定として本文で断定しない

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