日大スポーツ科学部の就活は、競技成績だけで考えない

レギュラーではなかった、全国大会の実績がない、主将も務めていない。そのことだけで、就活で話せる経験がないと決める必要はありません。練習の振り返り、運営、支える役割など、自分が考えて行動した場面を探しましょう。

日本大学スポーツ科学部は競技スポーツ学科を置き、コーチング学を中心にスポーツを学ぶ学部です。選手として競技を続ける以外にも、学んだことや活動経験を仕事にどうつなげるかを考えられます。[1]

大切なのは「体育会だから評価されるはず」と期待することより、応募先の仕事内容を確認し、自分の具体的な行動を説明することです。大学名や成績への不安がある場合も、まず募集条件と経験の整理から進めてください。

公式の就職先には、スポーツ以外の分野もある

学部の公式進路ページには、製造、情報通信、金融、不動産、官公庁などの就職先も掲載されています。以下は掲載例の一部です。企業別の採用人数や職種の一覧ではありません。[2]

公式ページに掲載されている就職先の例
分野掲載例
製造三菱電機、本田技研工業、ブリヂストンスポーツ
情報通信NTT東日本、トランスコスモス
小売ゼビオ、アルペン、ニトリ
金融・保険三井住友銀行、城南信用金庫、三井住友海上火災保険
不動産東急リバブル、森トラスト
公務戸田市役所、警視庁、東京消防庁
[2]

同じページの業種別就職状況には2026年3月31日現在という日付があります。ただし、ここに挙げた企業ごとの卒業年度や採用人数までは明示されていません。その年度に何人入社したか、現在も同じ募集があるかは、この一覧からは判断できません。[2]

スポーツ用品の会社でも、販売、法人営業、企画などでは仕事の内容が違います。会社名と「スポーツが好き」という共通点だけで選ばず、募集職種、初期配属、勤務地を確認しましょう。就職実績は応募先を知る入口として使えます。

競技継続・スポーツ関連企業・一般企業を分けて調べる

進路を比較するときの確認項目(編集部作成)
考える進路確認すること
競技を続ける所属先の条件、活動と仕事の関係、選考方法
スポーツ関連企業誰に何を提供する仕事か、募集職種、必要な経験
幅広い民間企業仕事内容と経験の接点、応募条件、働く地域
公務員希望する仕事、自治体・機関ごとの採用区分と要項

公式ページにはプロスポーツ選手として競技を継続する進路も紹介されています。ただし、競技継続と企業への就職は、同じ仕組みの選考とは限りません。競技者向けの制度があるか、一般の新卒募集に応募するのかを、募集元へ確認してください。[2]

公務員についても、警察や消防だけに限定せず、関心のある仕事から調べる方法があります。体力に自信があることと、希望する採用区分の条件を満たすことは別です。条件や試験内容は、その年度の正式な案内で確かめましょう。

ガクチカは、肩書きより本人の判断を具体的にする

主将やエースでなくても、練習の準備を改善した、記録を見返して課題を整理した、新しく入った人が参加しやすいよう説明を工夫した、といった経験を振り返れます。ただし、していない役割や成果を加える必要はありません。

  • 何に取り組み、どんな課題に気づいたか。
  • チーム全体の活動のうち、自分が担当した範囲はどこか。
  • 何を根拠に、方法を変えようと考えたか。
  • 周囲に何を伝え、どのような行動を取ったか。
  • 実際に確認できた結果と、今後の改善点は何か。

チームが大会で良い成績を収めた場合も、それを自分一人の成果として説明しないことが大切です。自分の行動とチームの結果を分けて話すと、役割が伝わります。結果が十分でなかった経験も、考え方や見直した点を具体化できます。

競技以外に、授業やアルバイトで話しやすい経験があるなら、それも候補にしましょう。スポーツ科学部だから必ず部活動だけを使わなければならないわけではありません。質問の内容に合い、事実を詳しく説明できる経験を選びます。

架空例:用具の準備を見直した経験を整理する

練習の準備で、使う用具の場所が分からず確認が繰り返されていたとします。準備担当として、先輩に保管場所を確認し、用具と場所の一覧を作り、次の担当者にも渡すよう提案した経験です。

この場合、「リーダーシップを発揮した」と結論だけを述べるより、どの確認が繰り返されていたか、一覧をどのように作ったか、誰に共有したかを説明します。準備時間を測っていなければ、「時間を半分にした」などの数値は書きません。

結果として言えるのが一覧の運用を始めたことまでなら、その範囲を伝えます。次は担当者が実際に使いやすかったかを確かめたい、と改善点まで整理できます。小さな工夫でも、本人の行動と確認できた結果がそろっていることが重要です。

三軒茶屋のキャリア支援を、困りごとに合わせて使う

三軒茶屋キャンパスでは危機管理学部と共同でキャリア支援を行い、自己分析、業界研究、エントリーシート、適性検査、模擬面接などのプログラムを案内しています。専門のキャリアカウンセラーと、公務員に関する相談の体制もあります。[3]

スポーツ&メディア業界の講座は1年次から受講できるものとして紹介され、SANCHA Job Cafeは1〜3年生向けです。開催日や申込方法、現在利用できる内容は、学内の最新案内で確認してください。[3]

また、キャリアデザイン、スポーツキャリアデザイン、スポーツ・インターンシップといった関連教育では、職業理解やスポーツの現場での活動をキャリアにつなげる学びが紹介されています。履修や参加条件を確認し、自分が何を経験したいかを考えて活用しましょう。[3]

相談には、応募を考えている募集要項と、経験を書いた短いメモを持っていくと話を進めやすくなります。「部活しかしていない」という悩みも、実際の役割を書き出すと、どこを詳しく振り返ればよいか相談できます。

競技や授業と両立するために、次の一週間を決める

最初の行動例(編集部作成)
順番すること
1就職先の掲載例から気になる企業を選び、職種と募集条件を読む
2練習・授業・選考の予定を一つの表にまとめる
3自分が行動した経験を一つ、役割と結果に分けて書く
4学内の相談先に、応募条件や書類の悩みを相談する

試合や練習と選考が重なる場合は、募集元の案内や連絡方法を確認し、必要な相談を早めに進めましょう。日程変更が必ず認められるとは限らないため、応募前から予定を把握しておくことが役立ちます。

逆転就活塾での相談を検討する場合も、学内支援と比較し、企業選び、経験の整理、面接のどこを手伝ってほしいかを分けて伝えてください。競技成績への不安を抱えたまま応募先を狭める前に、実際の募集情報と、自分がしてきた行動を一つずつ確認していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本大学 スポーツ科学部確認日:2026-09-09 / 競技スポーツ学科、コーチング学、三軒茶屋キャンパス
  2. 日本大学スポーツ科学部 卒業生の進路・就職状況確認日:2026-09-09 / 掲載就職先の例。業種別図は2026年3月31日現在、企業ごとの年度・人数は明示なし
  3. 日本大学スポーツ科学部 キャリア支援プログラム確認日:2026-09-09 / 共同支援、相談体制、スポーツ&メディア講座、関連教育