日大理工の就活は、自分の学科と応募職種をつなげて考える
日本大学理工学部の学生で、成績に自信がない、研究で大きな成果を出していない、理系の仕事を選べるか不安という場合は、学科の就職先と現在の募集職種を分けて調べることから始めましょう。
理工学部は土木・建築、機械、電気・情報、化学、物理、数学などの14学科を置いています。日本大学の生産工学部や工学部とは別の学部なので、就職実績を調べる際は「理工学部」の自分の学科を確認してください。[1]
大学名への不安だけで応募を諦める必要はありません。ただし、掲載されている会社に自分も必ず採用されるとは限りません。募集条件を満たしているか、仕事内容と自分の学びがどう関係するかを具体的に確かめます。
14学科の主な就職先を見るときは、大学院修了者との合算に注意
理工学部公式の主な就職実績一覧は、過去3年間の学部卒業生と大学院修了生を合わせた例です。ページ内の2025年度卒業・修了者のグラフとは集計範囲が異なります。以下を2025年度の学部卒だけの一覧として読むことはできません。[2]
| 学科 | 掲載例 |
|---|---|
| 土木工学科 | 大林組、日本工営 |
| 交通システム工学科 | 東日本旅客鉄道、日本航空 |
| 建築学科 | 竹中工務店、日建設計 |
| 海洋建築工学科 | 五洋建設、電源開発 |
| まちづくり工学科 | 国土交通省、イオンモール |
| 機械工学科 | 本田技研工業、クボタ |
| 精密機械工学科 | 東京エレクトロン、テルモ |
| 航空宇宙工学科 | IHI、JALエンジニアリング |
| 電気工学科 | 富士電機、東京電力ホールディングス |
| 電子工学科 | TDK、キヤノンITソリューションズ |
| 応用情報工学科 | NTT東日本、サイバーエージェント |
| 物質応用化学科 | 大塚製薬、東京応化工業 |
| 物理学科 | 村田製作所、浜松ホトニクス |
| 数学科 | 三井住友信託銀行、日本総合研究所 |
会社名から採用職種や配属先、推薦応募か自由応募かは分かりません。同じ会社でも、研究開発、設計、生産技術、品質管理、営業などで募集対象や働き方は異なります。気になる企業があれば、現在の採用ページで職種ごとに調べてください。
資料の年度・学部卒か大学院修了か・人数や率の分母をそろえて読むことが大切です。特に、進学者を含む図の人数をそのまま企業への就職者数として扱わないようにしましょう。
仕事内容から選ぶための、学びの棚卸し
| 経験の種類 | 振り返る問い |
|---|---|
| 設計・制作 | 誰が使い、どんな条件を満たす必要があったか |
| 実験・測定 | 何をそろえ、誤差や違いをどう確認したか |
| プログラミング | 何を実現し、動かない原因をどう調べたか |
| 調査・計画 | 資料や利用者の意見から何を判断したか |
| 理論・数理 | どんな前提を置き、どの手順で考えたか |
学科名だけで職種を一つに絞るより、取り組んだ作業の中で面白かったこと、得意だったこと、今後学びたいことを分けて考えましょう。例えば実験経験も、測定そのもの、条件の整理、結果の説明では関心の向きが違います。
専門外の職種を検討する場合は、未経験者に求める条件や入社後の育成について調べます。「理系だからどの技術職でも応募できる」「専攻と違うので応募できない」と決めつけず、募集要項を一つずつ確かめてください。
研究成果がまだない場合の、研究概要の作り方
選考時点で研究が始まったばかりなら、未完成の結果を完成したように書く必要はありません。研究の目的、扱う課題、予定している方法、現時点で自分がしたことを分けて伝えます。研究室に配属される前なら、その状況を明記して、授業や実験の経験を使えるか確認しましょう。
- 背景:何が課題で、なぜ調べる必要があるのか。
- 目的:何を明らかにしたいのか。
- 方法:何を比較・測定・検討するのか。
- 自分の担当:共同作業の中で何をしているのか。
- 現在地:確認済みのことと、今後取り組むことは何か。
応募書類に研究内容を載せる際は、共同研究先や研究室が公開していない情報を含めてよいか指導教員に確認してください。専門用語を並べるだけでなく、その分野を知らない相手にも目的と自分の役割が伝わる説明を用意します。
架空例:実験値の違いを確認した経験
授業の実験で、グループ間の測定結果に違いが出たとします。自分は記録を見直し、測定した条件と手順を表にして、担当者ごとに違っていた操作がないか確認しました。再測定は指導者の指示に従って行い、確認できた範囲をレポートにまとめた、という経験です。
この経験なら、「課題解決力があります」という一言より、何を比較したか、なぜその条件に着目したか、本人がどこを担当したかを説明します。原因を特定できていないのに「原因を解明した」と書かず、分かったことと未解決の点を区別しましょう。
研究や実験で常に成功している必要はありません。失敗したときに何を確認し、誰に相談し、次の手順をどう考えたかも、実際の行動として整理できます。成果を大きく見せるより、質問されたときに詳しく説明できる材料を選んでください。
学部卒での就職、大学院進学、推薦応募を比較する
大学院進学は、学びたい研究と、そのための時間・費用・進路を整理して考えましょう。応募したい職種の募集対象が学部卒を含むか、修士修了を対象としているかも確認します。企業実績に大学院修了者が含まれることだけを理由に、自分も進学すべきだと判断する必要はありません。
| 項目 | 確認する相手・資料 |
|---|---|
| 研究を続けたいか | 指導教員、研究室の説明、研究内容 |
| 進学に必要な条件 | 入試要項、学費・支援制度の正式案内 |
| 学部卒で応募できる職種 | 企業の職種別募集要項 |
| 学校推薦を使いたい | 学科の就職担当、学内の最新案内 |
| 自由応募との併願や辞退 | 学内手続きと応募先の条件 |
推薦の対象や手続き、併願・辞退に関する扱いは、自分の学科と募集先へ確認してから進めてください。推薦書があれば選考がなくなるとは考えず、必要な書類や面接の準備も確認します。
キャリアデザインセンターと学科の就職担当へ相談する
理工学部は、学科の就職指導担当者・研究室・キャリアデザインセンターが連携する支援体制を案内しています。専門のアドバイザーによる自己分析や書類添削、面接対策などの支援があります。[3]
プログラムの開催詳細や参加方法は、在学生向けの特設サイトで確認する案内になっています。閲覧にNu-AppsGのログインが必要な情報もあるため、公開ページだけで日程や予約枠を決めつけず、学内案内を確認してください。[3]
最初の相談には、募集要項、授業・研究の経験メモ、応募期限を持参しましょう。「日大からこの会社に行けるか」だけでなく、「この職種の応募条件を満たすか」「研究概要のどこが伝わりにくいか」と聞くと、次にすることが具体的になります。
逆転就活塾への相談も検討する場合は、学内支援と比較し、企業選び・経験の言語化・面接のどこで支援が必要かを整理してください。まずは自分の学科の実績から候補を選び、職種別の募集要項を一つ読むところから始めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 日本大学 理工学部確認日:2026-09-09 / 14学科の構成
- 日本大学理工学部 就職支援情報確認日:2026-09-09 / 14学科別主な就職先。過去3年間・学部卒大学院修了の合算。グラフは2025年度で別
- 日本大学理工学部 就職支援体制確認日:2026-09-09 / 学科・研究室・センターの連携、個別支援と在学生向け案内