日大薬学部の就活は、内定と資格、働く場所を分けて考える

病院、薬局、企業のどこを選べばよいか分からない。実習や勉強に追われて、就活まで手が回らない。そんなときは、周囲と比べて焦る前に、応募先の仕事内容と条件、学業の予定を一つずつ整理しましょう。

日本大学薬学部は6年制の薬学科を置いています。4年制学部の学生向けスケジュールをそのまま当てはめず、自分の卒業予定年と実習・試験の予定を確認することが出発点です。[1]

また、内定したことと、卒業や資格取得の条件を満たすことは別です。薬剤師資格を要件とする職種では、応募時・入職時に求められる条件や、条件を満たせなかった場合の扱いを募集元へ確認してください。

令和7年度の就職内定率100%は、就職希望者が対象

薬学部公式によると、令和8年3月卒業生の卒業者152人のうち、就職希望者は135人、就職内定者も135人です。令和8年3月31日現在の「在学中における就職希望内定取得率」として100%が掲載されています。[2]

学部の進路状況(令和8年3月31日現在)
区分人数
卒業者152人
就職希望者135人
就職内定者135人
就職希望者以外:進学7人
就職希望者以外:研修生3人
就職希望者以外:その他7人
[2]

この100%を、卒業生全員の就職率、薬剤師国家試験の合格率、第一志望への内定率として読むことはできません。大学院薬学研究科の内定先も別に掲載されているため、学部の実績と混ぜずに確認します。

自分の進路選びでは、数字の高さだけで安心したり焦ったりするより、希望する仕事、勤務地、学習や実習との両立を具体的に考えましょう。過去の内定状況は、今後の個人の内定を保証するものではありません。

病院・薬局・企業の進路を、実際の仕事から比べる

同じ公式ページの学部の業種別就職状況では、病院28人、薬局・ドラッグストア87人、製薬6人などが掲載されています。内定先の掲載例には、日本大学病院、東京科学大学病院、日本調剤、ウエルシア薬局、ツムラ、イーピーエスなどがあります。[2]

企業の名称だけから、研究職、営業職、薬剤師職などの本人の採用職種を判断することはできません。「製薬会社に行きたい」と考える場合も、その会社が募集している仕事と自分の応募条件を確認しましょう。

進路ごとに調べること(編集部作成)
進路の候補確認する質問
病院募集職種、担当業務、育成体制、勤務条件はどうか
薬局・ドラッグストア配属先、業務の内容、異動、教育の仕組みはどうか
製薬・関連企業職種別の応募条件と、仕事の目的は何か
治験関連企業どの職種を募集し、どんな経験や資格を求めるか
公務員募集機関、採用区分、資格条件と選考内容は何か
大学院進学学びたい研究、入試条件、費用、進学後の進路は何か

給与だけでなく、担当する仕事、勤務地、勤務時間、学び続ける環境も並べて比較します。見学や説明会では、募集要項に書かれていない点を質問し、聞いた内容をメモして候補を比較してください。

実習経験は、見たことと自分がしたことを分ける

実習で学んだことを話す際は、どの場面で何を学び、自分がどのように考えて行動したかを具体化します。指導者の仕事を見学したことと、自分が担当したことを分けて書き出してください。

  • 実習前に知りたかったこと。
  • 実際に見聞きした仕事の特徴。
  • 指導を受けながら自分が取り組んだこと。
  • 分からない点をどのように確認したか。
  • その経験から、今後どんな仕事や学習に関心を持ったか。

患者さんや利用者を特定できる情報、実習先が公開していない情報は、応募書類や面接用資料へ載せないでください。個別の情報を使わなくても、確認の仕方や学びを整理して説明できます。内容の公開範囲に迷う場合は実習担当者に確認しましょう。

就活の回答を印象的にしようとして、実際にはしていない医療上の判断や対応を加える必要はありません。自分の立場と役割の範囲を正確に伝えることを大切にしてください。

架空例:理解した内容を確認して学び直した経験

実習で説明を受けたあと、理解できている点と分からない点をノートに分けて整理したとします。自分で調べられる範囲を確認し、指導者へ質問して理解を修正し、翌日の学習課題を決めた経験です。

この場合、「知識が身についた」という結論だけでなく、どのように不明点を整理し、質問を準備したかを説明します。理解を確認した範囲を超えて、実務上の成果や患者さんへの効果が出たと書かないようにしてください。

実習以外の授業や研究にも、学び方を変えた経験があるかもしれません。質問に合ったものを選び、背景・行動・確認できたこと・次の課題の順で整理すると、面接でも説明しやすくなります。

実習・試験・応募期限を同じ予定表にする

学部は、4・5年次の試験や長期実務実習を踏まえて、低学年から就活に備える支援を案内しています。学業と選考の予定が重ならないよう、早めに情報を確認することが役立ちます。[3]

予定を整理する項目(編集部作成)
予定書き込むこと
学業・実習参加が必要な日、準備や課題に使う時間
応募書類、試験、面接の締め切り
見学・説明会予約期限、会場、移動時間
相談添削や模擬面接の予約日、資料提出期限
未確定のこと大学や応募先へ確認する内容

企業や病院などで選考日程は異なります。一律に「この学年のこの月まで待てばよい」と判断せず、気になる募集元の最新情報を確認してください。日程が合わない場合の対応も、連絡先と案内を確認して相談しましょう。

CCRと就職面接用WEBボックスを活用する

薬学部のキャリア・カウンセリング・ルーム(CCR)では、就活相談、書類添削、模擬面接を利用できます。場所は8号館1階事務室横で、大学から付与されたメールアドレスを使うGoogleサイトの申請が案内されています。[3]

予約枠は1コマ60分、カウンセリングは50分、原則一人週1回です。書類添削や模擬面接を希望する場合は、前日の正午までに関連資料を提出する案内があります。7〜11月は予約枠を縮小するとされているため、最新の空き状況を確認してください。[3]

就職面接用のWEBボックスも8号館1階に設置されており、面接など就職関連の用途で利用するための予約案内があります。自宅の通信や場所に不安がある場合は、利用条件と予約方法を確認しましょう。[3]

逆転就活塾への相談を検討する場合も、学内の支援と比較し、職種選び、経験の整理、面接のどこで支援が必要かを伝えてください。まずは希望する仕事の条件と学業の予定を整理し、具体的な迷いを相談することから始めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本大学 薬学部確認日:2026-09-09 / 6年制薬学科
  2. 日本大学薬学部 令和7年度 主な就職内定先・進路確認日:2026-09-09 / 令和8年3月31日現在。学部卒152/就職希望135/内定135。内定取得率と入職・資格を区別
  3. 日本大学薬学部 就職支援体制確認日:2026-09-09 / CCR申請、資料前日正午、50分相談、7〜11月縮小、WEBボックス、低学年からの準備