日大生産工学部の就活は、生産実習と自分の学科を起点にする

生産実習には参加したけれど、何を自己PRにすればよいか分からない。専門の成績に自信がなく、技術職を目指してよいか迷う。そんな場合は、自分の学科の進路と、実習で実際にしたことを分けて整理しましょう。

日本大学生産工学部は9学科を置き、専門分野に加えて経営・管理を学ぶ構成です。理工学部や工学部とは別の学部なので、検索で見つけた就職データが生産工学部のものかを最初に確認してください。[1]

令和7年度の就職状況:学部卒と大学院を分けて読む

公式の進路・就職状況によると、令和7年度の学部卒業者は1,536人、就職者は1,233人、進学・留学者は237人です。令和8年5月1日現在で、9月卒業者も含まれています。大学院修了者は別の表に掲載されています。[2]

学部卒業者の進路(令和7年度)
指標人数・割合
卒業者1,536人
就職者1,233人
進学・留学者237人
就職希望者就職率97.86%
卒業者就職率80.27%
[2]

97.86%と80.27%は、どちらかが誤りなのではなく、対象が異なる指標です。就職希望者を対象にする率と、全卒業者を対象にする率を混ぜないようにしてください。また、就職率は第一志望への内定率や就職先への満足度とは別です。

学部全体の数値だけで自分の進路を決めるより、次に自分の学科の内訳を確認しましょう。大学院進学を検討する場合も、学部卒の進路と大学院修了者の進路を別々に見て、研究を続けたい理由と職種の応募条件を整理します。

9学科の進路には、どのような違いがあるか

学科別の産業分類は、令和8年5月1日現在の公式データで確認できます。下表は掲載人数の一部で、就職先全体を列挙したものではありません。「進学」も比較項目に入れているため、企業への就職だけの表ではない点に注意してください。[3]

学科ごとの主な分野と進学の人数
学科掲載されている分野の例進学
機械工学科製造84人、情報通信14人29人
電気電子工学科製造37人、情報通信32人31人
土木工学科建設92人、公務19人22人
建築工学科建設111人、不動産10人50人
応用分子化学科製造69人、サービス18人30人
マネジメント工学科情報通信65人、卸・小売18人16人
数理情報工学科情報通信87人、サービス22人31人
環境安全工学科建設36人、情報通信24人10人
創生デザイン学科製造30人、サービス25人18人
[3]

「製造業に就職した」ことと「製造の現場作業に就いた」ことは同じではありません。産業分類は企業などの事業分野を示しており、本人の職種を特定する数字ではないからです。設計・開発・品質管理・営業など、募集職種を別途確認してください。

公式に掲載された就職先から、応募候補を探す

学部公式の「卒業後の進路」には、学科ごとの主な就職先も掲載されています。機械ではクボタ・日産自動車、電気電子では東京ガス・関電工、土木では清水建設・東京都庁、建築では大林組・竹中工務店などが例として挙がっています。[4]

また、応用分子化学ではニチレイフーズ・トンボ鉛筆、マネジメントでは森ビル・日立システムズ、数理情報では三菱総研DCS・インターネットイニシアティブ、環境安全では五洋建設・スズキ、創生デザインではバンダイ・良品計画などが掲載されています。[4]

このページの就職先例を、上の令和7年度の人数と結び付けて読むことはできません。同ページには令和6年度実績の図や、令和7年3月卒業・修了生の資料もあるためです。どの年度の誰がどの職種に入ったかは、年度別資料や窓口で確認してください。[4]

企業名が分かったら、応募条件、募集職種、勤務地、事業内容を調べます。知っている企業だけに絞らず、同じ仕事を担うほかの企業も比較し、自分が何を重視するかを整理しましょう。

生産実習を「参加した」で終わらせない

生産実習は、3年次に行う必修の実習として案内されています。公式ページでは、夏季休暇中の実習と、その前後の目標設定・振り返り・成果発表までが紹介されています。実習先や履修上の条件、日程は学内の最新案内で確認してください。[5]

実習経験を就活の材料にするメモ(編集部作成)
項目書く内容
参加前どんな仕事を知りたかったか、何を目標にしたか
自分の作業見学したことと、自分で担当した作業を分ける
疑問や課題分からなかった点、うまく進まなかった場面
行動誰に何を聞き、どんな確認や工夫をしたか
振り返り確認できた結果、向き不向き、次に学びたいこと

実習先で働く社員の成果を自分の成果として説明したり、見学だけの業務を担当したように書いたりしないことが大切です。作業が小さくても、本人の役割や判断が分かるように具体化できます。資料や顧客情報などを応募書類に使う場合は、公開してよい範囲を大学や実習先に確認してください。

実習先にそのまま応募しなければならないと決めつける必要はありません。体験した仕事が自分に合うと感じた点、違うと感じた点を整理し、実際の応募先選びに使いましょう。採用上の扱いや応募手続きは企業ごとに確認します。

架空例:質問の仕方を改善した実習経験

実習の説明を受けたあと、分からない用語をそのままにしてしまい、作業の目的を理解できなかったとします。そこで自分が理解した内容と不明点をメモに分け、指導担当者に「この理解で合っているか」と確認してから、許可された作業を進めるようにしました。

この場合は、聞き方をどう変えたか、どの点を確認できたかを説明できます。「会社の生産性を改善した」など、測定していない成果まで広げる必要はありません。確認によって分かったことと、まだ理解が足りなかったことを分けて振り返ります。

専門知識に不安があるときも、知らないことを隠すより、どう調べて相談したかを整理しましょう。面接で使う経験は、自分が具体的な質問に答えられるものを選びます。

就職指導課の相談は、NU就職ナビから予約する

生産工学部の就職指導課は、1〜4年生と大学院生向けにキャリア相談、書類添削、面接練習を案内しています。NU就職ナビのキャリア相談予約でキャンパスを「生産工学部」に指定し、空き枠を選ぶ方法です。[6]

原則として相談日の前日までの予約が必要で、1回40分、対面またはオンラインの相談が案内されています。対面の窓口は津田沼キャンパス24号館1階です。休止期間や担当者の都合で実施しない日もあるため、最新の予約画面を確認してください。[6]

予約時には「実習の経験を何に使えるか」「この職種に応募できるか」「研究と就職のどちらを優先するか」など、相談したいことを具体的に書きましょう。募集要項や実習メモを用意すると、次の行動を決めやすくなります。

逆転就活塾への相談を考える場合も、学内で受けられる支援と比較し、企業選び・書類・面接のどこで伴走が必要かを整理してください。まずは自分の学科の進路表と、実習で行動した経験を一つずつ確認するところから進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本大学生産工学部 就職・資格確認日:2026-09-09 / 9学科、専門と経営管理の学び
  2. 日本大学生産工学部 進路・就職状況確認日:2026-09-09 / 令和7年度学部卒1536人、就職1233人、進学留学237人、2種の就職率。令和8年5月1日・9月卒含む
  3. 日本大学生産工学部 産業分類別就職状況確認日:2026-09-09 / 令和8年5月1日学科別人数。進学を含む
  4. 日本大学生産工学部 卒業後の進路確認日:2026-09-09 / 学科別就職先掲載例。令和6年度図や令和7年3月資料と最新数値を混同しない
  5. 日本大学生産工学部 生産実習確認日:2026-09-09 / 3年次必修実習、事前目標と事後振り返り
  6. 日本大学生産工学部 キャリア相談・エントリーシート添削・面接練習確認日:2026-09-09 / NU就職ナビ予約、前日まで・原則40分、対面オンライン、津田沼24号館1階