日大生物資源科学部の就活は、学科名と入学年度を確認する

食品や動物に関わる仕事がしたいけれど、どんな会社を受ければよいか分からない。研究職に進めるほど専門に自信がない。そんな場合は、学部名の印象だけで進路を狭めず、自分の学科の学びと募集職種をつなげて考えましょう。

日本大学生物資源科学部は藤沢市にあり、現在は11学科で構成されています。生物・農業・森林・海洋・食品・国際・獣医など、同じ学部でも専門の向きはさまざまです。[1]

2023年4月には9学科の新設と既存2学科のカリキュラム改訂が行われています。そのため、現在の学科一覧と、直近の卒業生実績に出てくる学科名が一致しない場合があります。自分の入学年度と学科名を確認して資料を読みましょう。[2]

現在の11学科から、自分の関心を整理する

学科と、経験を振り返る質問(学科名は公式、質問は編集部作成)
学科振り返る質問
バイオサイエンス実験や解析で、どんな条件や結果を比較したか
動物観察や研究で、何を記録して考察したか
海洋生物生物や環境を調べ、どんな疑問を持ったか
森林森林の利用と保全について、どんな立場を比較したか
環境環境の課題をどのような資料や調査から考えたか
アグリサイエンス生産や利用の課題に、どのような工夫を考えたか
食品開発食品の特徴や品質について、どんな検討をしたか
食品ビジネス生産・流通・消費のどこに課題を見つけたか
国際共生地域や文化の違いから、何を考えて行動したか
獣医保健看護学内での学びや実習で、自分の役割をどう捉えたか
獣医専門の学習を通じて、どんな進路に関心を持ったか
[1]

この表は、特定の仕事への採用や資格取得を保証するものではありません。資格を要件とする仕事は、自分の課程と取得予定の資格、応募先の条件を確認してください。獣医と獣医保健看護、動物を学ぶ学科も、同じ課程として扱わないことが大切です。

令和7年度卒業生の実績は、掲載されている学科名のまま読む

学部公式は、令和7年度・令和8年3月卒業生の主な就職先を学科別に公開しています。下表は一部の例です。再編前の学科名を現在の学科名に置き換えず、掲載名をそのまま示しています。[3]

卒業生の主な就職先掲載例
実績に掲載された学科名掲載例
生命農学科農林水産省、ホクト
生命化学科中外製薬工業、理研ビタミン
獣医学科イオンペット、大塚製薬
動物資源科学科伊藤忠飼料、日本ペットフード
食品ビジネス学科三菱食品、日本アクセス
森林資源科学科住友林業、日本製紙木材
海洋生物資源科学科オリックス水族館、東洋冷蔵
生物環境工学科東日本旅客鉄道、東京水道
食品生命学科雪印メグミルク、ニチレイフーズ
国際地域開発学科国際協力機構、全農物流
応用生物科学科富士フイルム和光純薬、エースコック
くらしの生物学科成城石井、池田理化
[3]

この掲載例から、現在の新学科で既に同じ就職実績が出ているとはいえません。似た名称や関連する研究分野があっても、学科の集計を自動で読み替えないようにしましょう。また、会社名だけでは職種や採用人数は分かりません。

自分の学科名で実績がまだ見つからない場合は、関連研究室の過去の進路や、応募先の募集職種を別の情報として確認します。その際も、研究室の実績を学科全体の実績として説明しないことが大切です。

食品・動物・環境への関心を、仕事の内容に分ける

例えば食品に関わりたい場合でも、研究開発、品質管理、生産、営業、流通など、関わり方は異なります。「食品メーカー」という企業の分類と、自分が担当したい仕事を分けて調べると、比較する候補を増やせます。

応募先を見るときの比較メモ(編集部作成)
項目確認すること
誰に役立つ仕事か消費者、生産者、企業、地域など
自分の作業調査、実験、企画、販売、運営など
応募条件対象学科、学位、資格、必要な経験
働く場所研究所、工場、店舗、営業拠点など
入社後配属の扱い、育成、仕事の広がり

大学院で専門を深めたい場合は、関心のある研究内容と募集職種の学位条件を確認します。研究職という言葉だけで、すべての会社の条件が同じだと考えないようにしてください。学部卒で応募できる仕事も、募集要項で個別に確かめましょう。

公務員に関心がある場合も、自治体名だけで選ばず、事務・技術などの採用区分と担当業務を確認します。食品や環境を学んだことが、どの業務とつながるかを調べて相談すると、必要な準備を整理できます。

実験・実習・調査をガクチカにする

専門に強い自信がなくても、自分が課題に向き合った行動は振り返れます。何を調べたのか、なぜその方法を選んだのか、どこで困って何を確認したのかを、本人の役割とともに整理しましょう。

例えば、授業の共同調査で記録方法が担当者ごとに違い、比較しづらくなったとします。自分が記録項目を並べ、曖昧な項目について担当教員に相談し、グループで記入方法を確認した経験です。

この場合、「研究を成功させた」と大きくまとめるより、どの記録が比較しづらかったか、どんな確認をしたかを説明します。実際に測っていない精度向上や作業時間短縮を加える必要はありません。結果が十分でなければ、確認できた範囲と次に見直したい点を分けます。

研究対象や実習先に関する情報には、外部へ出せないものもあります。具体的な資料や個別の記録を応募書類に使う前に、指導教員や実習担当者へ公開範囲を確認してください。

就職支援センターと学部宛て求人を使う

就職支援センターでは、事前予約制の個別相談、面接指導、エントリーシートや履歴書の添削を案内しています。求人資料や就職関係の図書も閲覧でき、専門のキャリアカウンセラーへ相談できます。[4]

日本大学に届く求人はNU就職ナビ、学部に届く求人はポータルサイトの「就職システム」から検索する案内です。大学全体の情報に加えて、生物資源科学部に寄せられた情報も確認しましょう。[5]

相談には、自分の学科・入学年度、気になった募集要項、授業や実習の経験メモを用意します。「新学科なので参考になる進路が分からない」「食品の研究と営業のどちらが合うか迷う」など、困っている点を具体的に伝えてください。

逆転就活塾への相談も検討する場合は、学内の支援と比較し、企業選び・経験の言語化・面接のどこに支援が必要かを整理しましょう。専門の名前や大学名への不安だけで判断せず、仕事の条件と自分の行動を一つずつ確認することが出発点です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本大学 生物資源科学部確認日:2026-09-09 / 現在11学科、藤沢キャンパス
  2. 2023年4月 新学科体制のご案内確認日:2026-09-09 / 9学科新設、既存2学科カリキュラム改訂
  3. 日本大学生物資源科学部 卒業生の進路状況確認日:2026-09-09 / 令和7年度・令和8年3月卒業生、掲載学科名を保持。旧学科名を新学科へ読み替えない
  4. 日本大学生物資源科学部 就職支援センター利用案内確認日:2026-09-09 / 事前予約個別相談、添削と面接指導
  5. 日本大学生物資源科学部 求人情報確認日:2026-09-09 / NU就職ナビと学部ポータル就職システムの使い分け