就職実績は、金融だけに候補を限定せず読む

大学の2025年度卒業生の進路表では、経済学科の就職率は94.5%です。就職希望者に占める就職者の割合であり、卒業生全員を分母とした率ではありません。[1]​‌‌​‌‌‌‌​‌‌​‌‌​​‌‌​‌​​‌‌​‌‌‌‌‌​‌​​​​​​‌‌‌‌​‌​‌‌​​​​​​​‌‌​‌​​​‌‌​

学科ページは過年度5か年の主な就職先として、岩谷産業、千葉興業銀行、東京国税局、ニトリ、富士ソフト、三井倉庫ロジスティクスなどを掲載しています。金融や公務のほかにも進路例があり、企業・組織名から各学生の職種や配属を推測しないようにします。[2]

会社の規模や知名度だけでなく、顧客、業務、勤務地、応募条件を読んで比べましょう。経済学を学んだから金融、統計を学んだから分析職とすぐに決めず、自分が仕事のどの作業に関心を持つかを確かめることが大切です。

7つの履修モデルを、自分の関心の説明に使う

経済学科は経済学・経営学・会計学の専門領域を軸に、地域、国際社会、データの視点を取り入れた7つの履修モデルを用意しています。1年次からの必修ゼミに加え、専門領域を深め、卒業論文へ進む学びを案内しています。[2]

履修モデルは就職先の割当ではありません。応募書類ではモデル名を説明するだけでなく、授業でどの問題を調べ、どんな考え方が身についたかを一つ示します。関心が途中で変わった人も、何を学んで進路を考え直したかを整理できます。

地域に関心がある人なら、企業と行政がそれぞれ何を担うかを考え、国際的な企業活動に関心がある人なら、商品やサービスがどんな相手へ届くかを調べます。広いテーマを、自分が知りたい具体的な業務へ近づけていきましょう。

統計の学びは、比較条件と説明の仕方を伝える

学科は統計学入門で、基本的な統計量や分布、仮説検定などを段階的に学ぶと紹介しています。プログラミングを使う授業例や、データ処理を学ぶ履修モデルも示されています。[2]

データを扱った経験は、計算できたことだけでなく、何を知るためにそのデータを使ったかを説明しましょう。調査対象や時点をそろえた、図の見せ方を直した、結果だけでは言えないことを区別した経験も材料になります。

営業や店舗運営を検討する人も、数字から現状を把握して説明する場面を求人で探せます。ITや分析に関心がある人は、募集が開発、運用、分析支援のどの業務か、入社時に必要な技術が何かを確認します。授業で触れたことと、自分で使える技能を分けて伝えてください。

金融・簿記の経験を、正確さと学び方へつなげる

2026年3月卒業者として学科ページに紹介される東京ベイ信用金庫内定の卒業生は、公式インタビューで金融論と簿記の学修が進路を考えるきっかけになったと述べています。就活コーチとの面談や面接練習を繰り返し利用した経験も紹介されています。[2] [3]

金融や会計を学んだ人は、自分が理解しづらかった点をどう調べ、数字の関係をどう確認したかを振り返れます。「数字に強い」という言葉だけでなく、資料に戻って確かめる、計算や集計を見直すといった行動を示しましょう。

金融機関を希望する場合も、個人と法人のどちらに関わるか、対面の提案か事務・業務支援かを募集内容で確認します。学修経験をそのまま顧客への専門的な助言ができる根拠とせず、入社後に学び続ける土台として説明してください。

地域・企業・会計の関心を、応募業務で比べる

求人を比較する問い(編集部の提案)
関心・経験比較する仕事確認すること
地域の課題や活動を調べる行政と地域企業・金融機関誰を支え、どの業務で地域と関わるか
企業や商品の動きを考える営業・販売と運営を支える仕事顧客、商品、提案や改善の範囲
データを整理し結果を説明するIT・分析支援と企業の業務支援収集・加工・分析・運用のどこを担当するか
簿記や会計を学ぶ経理・事務と金融関連の仕事扱う数字、確認体制、必要な学修や資格

表は学科の職種別就職実績ではなく、仕事を調べるための整理です。求人二つを同じ項目で比べると、何に惹かれたのか、何が不明なのかを面談で説明しやすくなります。

自己PRは、数字を確認して説明を直した一場面から

編集部の架空の例です。「地域の状況を調べる課題で、私は資料の数値をまとめました。初めは数字の大小だけを比べていましたが、対象期間が違うと気づき、条件をそろえられる資料を探し直しました。発表では、比較した理由と判断できない部分を分けて説明しました。」

実在の学生の体験談ではありません。自分の経験では、何を比較し、どこで違いに気づいたかを補います。大きな成果がなくても、確認して説明を変えた行動は材料になります。自分の担当とグループ全体の結果を分け、測定していない効果を作らないようにしましょう。

学部のキャリア講座とMGOを使い分ける

経済学科は1年次からのキャリア講座Ⅰ〜Ⅳを設け、ITスキル、国際理解、ボランティアや地域貢献などを学ぶプログラムを案内しています。経済学検定や資格取得へ向けた授業・指導、公務員を目指す人向けの学修も紹介されています。[2]

大学のMGOでは3・4年次のキャリアデザインと就活コーチング、公務員クラスなどを案内しています。学部教員には履修や専門の学びを、コーチングでは求人と経験のつながりを相談する使い方が考えられます。[4]

公務員と民間企業を併願する場合は、試験区分、提出書類、選考日程を並べ、準備が重なる時期を確認します。資格や試験の勉強だけで応募が遅れないよう、面談や書類の準備も予定へ入れてください。

  • ゼミ・統計・簿記・活動から、自分が考え直した一場面を選ぶ。
  • 求人二つの相手・業務・条件・期限を並べる。
  • 試験や資格学習、ゼミ、応募準備を同じ予定表にする。
  • コーチングで経験の伝え方を確かめ、次に出す書類を整える。

学歴への不安があるときも、自分が調べ、比較し、説明したことから準備できます。経済学部で学んだ視点を、仕事を選ぶ具体的な問いへ変えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 明海大学 就職者数・進学者数・その他人数確認日:2026-09-10 / 2025卒経済94.5希望者分母
  2. 明海大学 経済学部経済学科確認日:2026-09-10 / 7履修モデル3専門、統計・キャリア講座・資格公務支援、過年度5年企業例、2026/3卒紹介
  3. 明海大学 MEIKAI’S FILE #090確認日:2026-09-10 / 信用金庫内定者の金融簿記学修とコーチ面談。本人談
  4. 明海大学 MGO確認日:2026-09-10 / 3/4年キャリアデザイン・コーチング、公務員クラス

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