2026年度の学科名と、卒業実績の名称を分けて読む

現行の総合数理学部は、現象数理統計学科、先端メディアサイエンス学科、ネットワークデザイン学科の3学科です。大学の変更通知では、2026年4月入学から、現象数理学科の名称を現象数理統計学科に変更すると示しています。[1] [2]‌​​​‌​‌‌‌​​‌​​‌​‌​‌​​​‌​‌‌​​​‌​‌‌​​​‌​​​​​​‌​‌‌​​​​‌‌​​​​‌‌​​‌​‌

一方、2025年度卒業者の就職率資料には、旧名称の「現象数理学科」で実績が掲載されています。新名称を使う入学生の卒業実績として紹介することはできません。自分の入学年度・所属名称を確認し、履歴書などでも学内の正式な表記に従ってください。[2] [3]

学科の学びを調べる資料と、過去の卒業者がどこへ進んだかを示す資料は、役割が異なります。新しい教育内容が紹介されていても、その効果がすでに就職実績に表れていると判断しないようにしましょう。

学部就職157人と大学院進学106人を比較する

大学の2025年度就職データは、2025年9月・2026年3月の卒業者が対象です。学部別業種表では、総合数理学部の卒業者273人に対し、就職者157人、大学院進学106人が掲載されています。就職者以外の全員を、未内定と数えることはできません。[4] [5]

2025年度の学科別就職率(2026年5月1日現在)
資料上の学科名就職率
現象数理学科(旧名称)97.9%
先端メディアサイエンス学科100.0%
ネットワークデザイン学科100.0%
[3]

率の分母は、各学科の就職希望者です。就職者と就職活動継続中の人を合わせた人数で、卒業者全員ではありません。各学科の人数は異なるため、3学科の率を単純平均して学部全体の就職率にすることも避けます。[3]

進学を検討する場合は、希望する研究をどこまで深めたいか、応募したい職種でどの学位が求められるか、学費や生活の見通しを整理しましょう。周囲の選択や就職率だけで、学部就職と進学の優劣を決める必要はありません。

情報通信業が49.7%でも、職種は求人ごとに確認する

学部別業種表では、総合数理学部の就職者157人のうち、情報通信業が78人、49.7%です。この割合は卒業者273人を分母とする数字ではありません。専門サービス、製造、金融などへの就職も掲載されています。[5]

主な業種の抜粋(2025年度・総合数理学部)
業種人数就職者に対する割合
情報通信業78人49.7%
学術研究・専門・技術サービス業22人14.0%
製造業18人11.5%
金融業・保険業11人7.0%
教育・学習支援業5人3.2%
[5]

業種別の数値だけでは、データサイエンティスト、ソフトウェア開発、ネットワーク構築などの職種別人数は分かりません。同じ企業でも募集区分は複数あり得るため、実際の担当業務、必要な専門知識、選考で提出するものを確認してください。

例えば「データを扱う仕事」が気になる場合も、分析手法を考える仕事、システムを実装する仕事、分析結果を事業の判断に使う仕事では、日々の作業が違います。職種名の印象だけでなく、仕事内容の説明を読んで比較しましょう。

企業別実績は、大学院生の内数まで確認する

2025年度の主な就職先の理系資料では、総合数理学部の表に大学院生も含まれています。右側の院生欄は合計の内数です。合計に院生人数を再度足したり、合計を学部卒だけの人数として扱ったりしないようにします。[4] [6]

主な就職先例(2025年度・大学院生を含む)
企業うち大学院前期うち大学院後期
日本アイ・ビー・エム8人2人0人
NTTドコモソリューションズ7人0人0人
伊藤忠テクノソリューションズ5人0人0人
アクセンチュア4人1人0人
SCSK4人2人0人
ソニーグループ4人3人0人
[6]

ソニーグループの掲載4人には大学院前期3人が含まれます。また、グループ単位の掲載を、特定の一社の採用実績へ置き換えることはできません。大学院生が多い行も、その企業が学部卒を採用しないことを示すわけではありません。[6]

この表から個人の採用確率や配属職種、大手企業への就職率は判断できません。知っている企業だけを並べるより、自分の研究や制作に近い仕事があるかを調べ、採用条件に合う候補を広げていきましょう。

3学科の学びを、課題・方法・検証の順に整理する

現象数理統計学科の紹介では、身の回りの現象を数式などのモデルに置き換え、シミュレーションを通じて考える学びが説明されています。先端メディアサイエンス学科は、人の特性に合う情報環境や新しい体験の創造、ネットワークデザイン学科は、社会のつながりを捉えたシステムなどを扱います。[7] [8] [9]

学科の専門と、経験の整理に使う問い(編集部の提案)
学科振り返る問い
現象数理統計現象をどう単純化し、仮定とデータの限界をどう確かめたか
先端メディアサイエンス誰のどんな体験を変えようとし、試作をどう評価したか
ネットワークデザインどのつながりや条件を扱い、システムの動作をどう比較したか

編集部の架空の例です。「施設の混雑を表すモデルを作る課題で、私は時間帯による違いを担当しました。平均だけでは混み合う時間が見えないと考え、時間帯を分けて比較しました。条件を変えると結果が変わったため、どの条件で説明できるかを整理し、実測との違いを残る課題として報告しました。」

これは明治大学の学生の体験談ではありません。実際に行った課題へ置き換え、未実施の分析や改善率は加えないでください。モデルや制作物について、何ができ、何がまだできないかを正確に伝えることが大切です。

共同制作やプログラム開発では、全体の成果と自分の担当を分けましょう。応募先が作品やコードを求める場合は、提出形式を確認し、利用方法、工夫、検証した条件が分かる説明を添えます。研究や共同作業の情報は、公開してよい範囲を確認してから使ってください。

中野の窓口と個別相談を、具体的な準備に使う

就職キャリア支援センターの利用案内では、中野キャンパスの窓口は高層棟6階です。M-Careerから個別相談を予約でき、対面・オンラインに対応しています。進路の相談に加え、エントリーシート・履歴書の確認や面接練習を利用できます。[10]

  • 自分の入学年度の学科名と、就職実績の年度を確認する。
  • 学部就職と進学で必要な準備を、別々に書き出す。
  • 応募候補の職種・学位要件・提出物を比較する。
  • 研究や制作を、課題・方法・自分の役割・検証・限界の順にまとめる。
  • 個別相談で説明の伝わり方を確認し、進学の専門的な相談は教員にも行う。

学部名や技術用語を並べるだけでは、自分の経験は伝わりにくくなります。何を考え、どこを工夫し、どう確かめたかを具体化し、希望する仕事と照らし合わせながら準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 明治大学 総合数理学部確認日:2026-09-11 / 現行3学科一覧
  2. 明治大学 2026年度からの総合数理学部入学試験における変更確認日:2026-09-11 / 2025/7/1通知1p画像、2026/4入学から現象数理→現象数理統計。旧新を同年卒として扱わない
  3. 明治大学 2025年度 学科別就職率確認日:2026-09-11 / 1p旧現象数理97.9先端100ネット100、2026/5/1希望分母
  4. 明治大学 就職データ確認日:2026-09-11 / 2025/9・2026/3卒各PDF年度
  5. 明治大学 2025年度 学部別業種確認日:2026-09-11 / 1p総数273卒157就106院。業種157分母
  6. 明治大学 2025年度 主な就職先 理系確認日:2026-09-11 / 2p右画像確認、大学院込み/内数6件。ソニーG4中院前3
  7. 明治大学 現象数理統計学科確認日:2026-09-11 / モデル・シミュレーションの教育のみ、本文旧名称残存。新制度実績等断定なし
  8. 明治大学 先端メディアサイエンス学科確認日:2026-09-11 / 人間特性、情報環境、新体験の創造
  9. 明治大学 ネットワークデザイン学科確認日:2026-09-11 / ネットワーク、工学コンピュータ技術、知能数理システム教育
  10. 明治大学 就職キャリア支援センター利用案内確認日:2026-09-11 / 中野高層6階、M-Career予約対面online、ES面接

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