就職率と業種別割合は、分母を分けて読む

大学の2025年度就職データは、2025年9月・2026年3月の卒業者を対象としています。2026年5月1日現在の資料では、情報コミュニケーション学科の就職率は96.4%です。分母の就職希望者は、就職者と就職活動継続中の人の合計と定義されています。[1] [2]​​​​‌‌‌​‌​​​​​‌‌‌​​​​​‌‌​‌​​​​​​​​​​​‌​‌​​‌​​‌​‌‌‌​‌‌‌‌​‌‌​​​​‌​

学部別の業種表は、卒業者529人、就職者480人、大学院進学7人を掲載しています。卒業者と就職者の差を、そのまま未内定者と捉えることはできません。各種学校への入学や試験受験、進路不明など、表の別区分もあるためです。[3]

2025年度の進路を見る際の区別
項目掲載値分母・対象
就職率96.4%就職希望者に対する就職者
卒業者529人2025年9月・2026年3月卒
就職者480人業種別割合を計算する分母
大学院進学7人国外を含む、就職とは別
[1] [2] [3]

就職率は「好きな会社に入れた割合」でも「情報系の専門職になった割合」でもありません。学部の全体像を知る資料として使い、希望する職種への適性や選考条件は別に確認しましょう。

情報通信業34.2%を、職種の内訳と混同しない

同年度の就職者480人の業種別内訳では、情報通信業が164人・34.2%と掲載されています。ほかに金融・保険業64人・13.3%、学術研究・専門・技術サービス業62人・12.9%、製造業47人・9.8%、卸売業・小売業35人・7.3%などの進路があります。[3]

情報通信業には多様な事業や仕事が含まれるため、164人全員をエンジニアやマスコミ職として扱うことはできません。「情報」という学部名だけで職種を決めず、興味のある会社でどの仕事を担当したいかまで調べましょう。

関心を仕事の比較へつなげる問い(編集部の提案)
関心調べること
情報が人へ届く仕組み誰に、どの媒体やサービスで届ける仕事か
社会の課題や制度何を調査し、どのような意思決定を支えるか
文化や表現企画・制作・運営など、どの段階に関わりたいか
人の行動や環境利用者や働く人の課題を、どう確かめ改善するか

同じ問題意識を、企業、行政、メディアなど異なる場で扱えることもあります。最初から業種を一つに限定せず、対象者や課題、仕事内容をそろえて候補を比較すると、自分が大切にしたい点が見えてきます。

学部の企業別実績を、応募先を調べる入口にする

2025年度の「情報コミュニケーション学部 主な就職先30社」には、日立システムズとりそなグループが各7人、NTTデータグループ、日本アイ・ビー・エム、みずほフィナンシャルグループが各6人と掲載されています。ジェーシービーと東京都庁は各5人、サイバーエージェントは4人です。[1] [4]

これらは学部の対象年度の実績であり、同じPDFの下段に載る研究科の実績とは別です。グループ単位で掲載された人数を、一つの子会社や特定の事業部の採用人数に読み替えないようにします。[4]

会社名から配属先や雇用条件は分かりません。知名度のある企業への就職例があっても、自分の内定を保証するものではなく、逆に一覧にない企業へ応募できないという意味でもありません。現在の募集元で法人名、職種、勤務地、応募条件を確認してください。

候補ごとの仕事内容が似て見えるときは、利用者や顧客、扱う課題、収益の仕組み、担当範囲を比べます。大学名や企業規模だけで結論を出すより、自分の経験と接点のある仕事を具体的に探すことが準備につながります。

マイカリキュラムを、問いと方法で説明する

学部の公式概要は、社会科学、人文科学、自然科学を横断し、一つの問題を多角的に捉える学びを説明しています。1年次の「情報コミュニケーション学入門」や全学年のゼミナール科目を通して、問題の発見・分析・解決へ進む教育を案内しています。[5]

マイカリキュラムの案内では、自分の問題関心に合わせて科目を組み合わせる仕組みを紹介しています。履修モジュールは参考となる例であり、それをもとに関心に合う学びを考えると説明しています。多くの分野を学んだ事実だけでなく、なぜその組合せを選んだかを振り返りましょう。[6]

就活で「何を学んだのですか」と聞かれたら、分野の一覧よりも、研究した問い、利用した資料や方法、得られた考察の順に整理すると説明しやすくなります。複数分野を使った場合は、それぞれの視点が何を明らかにするのに役立ったかを話します。

まだ研究テーマが定まっていない人は、授業で気になった疑問を一つ選び、調べた過程を説明できます。専門性がないと決め付けず、理解している範囲と、これから深めたい課題を分けて示してください。

実践キャリア支援講座は、採用前提の実績ではない

学部の実践キャリア支援講座の紹介は、3年次の学生が自分の働き方を考えるため、採用選考を前提としない就業体験を重視すると説明しています。2024年度の授業では博報堂DYメディアパートナーズ、TOPPAN、オプトの協力があったと掲載されています。[7]

これは授業の実施例です。協力企業への就職実績や、現在その企業の選考に参加できる案内として扱うことはできません。講座を履修した人は、課題にどう向き合ったか、フィードバックを受けて何を変えたかを振り返ります。最新の開講内容は履修案内で確認してください。

編集部の架空の例です。「企画の発表で、私は対象者を広く設定しすぎていると気付きました。集めた資料を読み直し、誰のどんな困り事を扱うのかをチームで確認しました。担当する説明では、対象を絞った理由と、まだ検証できていない点を示しました。提案の前提を明確にする大切さを学びました。」

これは明治大学の学生の体験談ではありません。自分の授業や活動へ置き換え、実際には受けていない助言や、測定していない効果を足さないようにします。企画の規模よりも、考え直した過程と自分が担当した部分を正確に伝えましょう。

キャリアの科目と個別相談を、準備の段階に合わせて使う

学部の就職案内は、1年次から将来を考えるキャリアデザイン科目群など、企業や社会と接する機会を紹介しています。卒業間際だけでなく、関心を探している段階から学びと進路を結び付ける材料にできます。[8]

全学の就職キャリア支援センターでは、M-Careerで予約する個別相談を案内し、進路相談、エントリーシート・履歴書の確認、面接練習に対応しています。対面またはオンラインを選べるため、授業や活動の日程に合わせて確認しましょう。[9]

  • 授業で持った問いを一つ選び、調べた方法と考察を書く。
  • その問いと関わる仕事を二つ挙げ、業種と職種を分けて調べる。
  • 自分の行動と、チーム全体の成果を区別して応募書類にまとめる。
  • 比較表と下書きを用意し、説明しにくい点を個別相談で確かめる。

学際的な学びは、抽象的な言葉だけでは伝わりにくいことがあります。自分の問いと具体的な行動まで説明することで、何に関心を持ち、どう考える人なのかを応募先へ伝えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 明治大学 就職データ確認日:2026-09-11 / 2025/9・2026/3卒、PDF年度対応
  2. 明治大学 2025年度 学科別就職率確認日:2026-09-11 / 1p画像情コミ96.4希望分母、2026/5/1
  3. 明治大学 2025年度 学部別業種確認日:2026-09-11 / 1p画像情コミ卒529就480院7、情報164/34.2金融64/13.3専門62/12.9製造47/9.8卸小35/7.3
  4. 明治大学 2025年度 主な就職先 文系確認日:2026-09-11 / 8p画像左上情コミのみ、下院別。日立システ/りそな7、NTTデータG/IBM/みずほG6、JCB/都5、サイバー4
  5. 明治大学 情報コミュニケーション学部概要確認日:2026-09-11 / 3学問領域横断、入門・全学年ゼミ、個人経験不使用
  6. 明治大学 マイカリキュラム確認日:2026-09-11 / 関心に基づく科目構成、モジュールは参考例。単位数断定なし
  7. 明治大学 実践キャリア支援講座確認日:2026-09-11 / 採用選考前提にしない就業体験、2024協力3社は授業実施例。後段学生の声不使用
  8. 明治大学 学部の就職実績と卒業生の活躍確認日:2026-09-11 / 冒頭制度説明1年からキャリア科目のみ。下部全卒業生体験談は不採用
  9. 明治大学 就職キャリア支援センター利用案内確認日:2026-09-11 / M-Career対面online相談、ES面接。現在開催枠未確認

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