就職率97.7%と、卒業者・就職者の人数を分ける
大学の2025年度就職データは、2025年9月・2026年3月の卒業者を対象としています。2026年5月1日現在の学科別資料では、国際日本学部国際日本学科の就職率は97.7%です。就職希望者は就職者と就職活動継続中の人の合計とされています。[1] [2]
同年度の学部別業種表には、国際日本学部の卒業者437人、就職者382人、大学院進学9人が掲載されています。97.7%は卒業者437人全体のうち就職した割合ではありません。進学などの別の進路もあるため、卒業者と就職者の差を全員未内定と考えることは避けましょう。[3]
| 項目 | 掲載値 | 分母・範囲 |
|---|---|---|
| 就職率 | 97.7% | 就職希望者に対する就職者 |
| 卒業者 | 437人 | 2025年9月・2026年3月卒 |
| 就職者 | 382人 | 業種別割合の分母 |
| 大学院進学 | 9人 | 国外を含む、就職とは別 |
就職率は学部全体の状況を知る資料であり、英語力の伸びや海外勤務の実現率を表すものではありません。留学経験の有無、履修した領域、希望職種による内訳もこの表にはないため、自分の採用可能性を数値から推定しないようにします。
航空・旅行だけでなく、業種と仕事内容を広く見る
学部の就職者382人に対する業種別割合を見ると、情報通信業76人・19.9%、学術研究・専門・技術サービス業58人・15.2%、卸売業・小売業46人・12.0%、製造業41人・10.7%、運輸業・郵便業29人・7.6%などが掲載されています。[3]
学部名から航空や旅行だけを想像していた人も、進路の広がりを確認できます。ただし、業種は職種と同じではありません。情報通信業への就職を全員技術職、運輸業への就職を全員客室乗務職と扱わず、どの仕事に応募するかを個別に調べます。
| 関心 | 仕事内容を調べる問い |
|---|---|
| 人の移動や旅行 | 旅行者・取引先・現地拠点と、どの場面で関わるか |
| 日本の文化や商品 | 何を誰に届け、どのように価値を伝えるか |
| 企業の海外展開 | 担当する業務は営業、調査、管理などのどれか |
| 国内の多文化対応 | 相手の前提や言語の違いをどう調整するか |
英語を使う頻度が高いことと、自分がやりたい仕事であることは別です。語学の使用場面、利用者や顧客、扱う商品、勤務地を分けて比較すると、志望理由を語学だけに頼らず説明できます。
就職先の人数は、職種や勤務地の保証ではない
2025年度の「国際日本学部 主な就職先30社」には、JTBグループ6人、日本航空6人、楽天グループ5人、アクセンチュア4人、エイチ・アイ・エス4人などが掲載されています。全日本空輸、ニトリ、日本アイ・ビー・エムは各3人と示されています。[1] [4]
一覧には金融、物流、食品などの企業もあります。グループとして掲載される就職先を特定の子会社一社の実績に置き換えないようにします。また、同じPDFの下段にある国際日本学研究科の実績は、学部の人数と合算しません。[4]
航空会社名から客室乗務員の採用人数を読み取ったり、国際的な会社への就職から海外配属を保証したりすることはできません。希望する法人・職種の募集要項で条件を確認し、勤務地や配属の決め方も調べてください。
大手や外資系が気になる場合も、実績に名前があるから簡単に入れるとは考えず、仕事内容の理解を深める入口にします。必要な能力を具体化し、自分が示せる経験と今後補うべき点を整理することが準備につながります。
日本研究と語学を、何を考えたかで説明する
学部のカリキュラムは、国際日本学科のみの一学科制で、コース制を設けず全領域から学ぶと説明しています。2023年度から一部変更されたカリキュラムでは、日本の産業・社会・文化と、世界の文化・思想・国際関係を扱う7つの研究領域を案内しています。[5]
語学では習熟度別の少人数による英語教育に加え、日本語を母語としない学生向けの日本語教育も紹介されています。少人数の演習、社会連携や実践型の科目もあり、語学のスコアだけでなく、調べた内容を相手へ伝える過程を振り返ることができます。[5]
例えば日本文化を扱った授業なら、何を研究対象に選び、どの資料を比較し、別の文化的背景を持つ人にどのように説明したかを整理します。「日本文化が好きです」で終わらず、好きな対象を調べる中でどんな問いを持ったかまで話すと、学修の内容が伝わります。
英語力についても「流暢に話せる」と大きく言うより、読んだ資料、発表した内容、議論で苦労した点など、実際に使った場面を説明します。応募先が語学試験の成績を求める場合は、指定される種類や有効な時期を募集元で確認してください。
留学の有無より、相手との違いにどう向き合ったか
学部のカリキュラムは、多様な文化的背景を持つ学生が講義やゼミ、キャンパスで共に学ぶ環境を重視しています。公式Q&Aでも、日本語など一部の授業を除き、留学生と日本人学生が一緒に授業を受けると説明しています。[5] [6]
海外へ行った経験がなくても、学内の議論や共同作業から異なる前提を理解した場面を振り返れます。留学した人も、渡航先や期間だけでなく、どんな課題があり、自分がどう働きかけたかを示します。相手の行動を国籍や文化だけで一括りに説明しないことも大切です。
編集部の架空の例です。「共同発表の準備で、同じ言葉を使っていても想定する事例が違うと気付きました。私は、それぞれが考える具体例を先に出してもらい、共通点と違いを整理しました。そのうえで発表で扱う範囲を決め直しました。言語を訳すだけでなく、前提を確かめる必要があると学びました。」
これは明治大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、話し合いに参加したことと、全体を主導したことを区別します。成果が十分でなかった場合も、残った課題と次に変えたい行動を説明できます。
学部の対象別支援と、M-Careerを利用する
学部のキャリア関連情報は、留学生やイングリッシュ・トラックの学生を対象にしたイベントなど、独自のキャリア支援を紹介しています。掲載されている進路分野の説明は人材育成の目標であり、すべてが実際の採用実績という意味ではありません。最新の開催内容や対象は学内案内で確認します。[7]
全学の就職キャリア支援センターでは、進路相談、エントリーシート・履歴書の確認、面接練習を案内しています。個別相談はM-Careerから予約し、対面かオンラインを選べます。中野キャンパスの窓口は高層棟6階と案内されています。[8]
- 語学を使いたい場面と、仕事として関わりたい課題を分けて書く。
- 二つの応募候補について、法人・職種・勤務地・応募条件を確認する。
- 授業や交流の一場面から、自分の行動を具体的に説明する。
- 学部の支援対象と相談方法を確認し、下書きを持って個別相談を利用する。
語学力や留学経験を単独の評価軸にせず、学んだ内容と自分の行動を仕事の理解につなげていきましょう。調べても分からない点を質問にして相談することで、次に準備することが明確になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 明治大学 就職データ確認日:2026-09-11 / 2025年度=2025/9・2026/3卒、PDF年度対応
- 明治大学 2025年度 学科別就職率確認日:2026-09-11 / 1p画像97.7、2026/5/1希望分母、希望=就職+継続
- 明治大学 2025年度 学部別業種確認日:2026-09-11 / 1p画像国日卒437就382院9。情報76/19.9専門58/15.2卸小46/12.0製造41/10.7運輸29/7.6、職種ではない
- 明治大学 2025年度 主な就職先 文系確認日:2026-09-11 / 8p画像上段右国際日本のみ。JTB G6JAL6楽天5アクセ4HIS4、ANAニトリIBM各3。下院除外
- 明治大学 国際日本学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 2023一部変更、一学科コースなし7領域。少人数語学、共学、社会連携。留学率や特定プログラム採用なし
- 明治大学 国際日本学部 Q&A確認日:2026-09-11 / 日本語など一部除き留学生と日本人共に授業。奨学金や個人例不使用
- 明治大学 国際日本学部 キャリア関連情報確認日:2026-09-11 / 留学生Englishtrack対象支援。前半業種説明は育成目標で実績扱いしない。卒業生の声未使用
- 明治大学 就職キャリア支援センター利用案内確認日:2026-09-11 / M-Career個別対面online、ES面接、中野6階。現在枠未確認