就職率98.4%は、就職希望者に対する割合
大学の就職データは、2025年度の対象を2025年9月・2026年3月の卒業者と説明しています。学科別就職率の資料は2026年5月1日現在で、商学部商学科は98.4%です。就職希望者は「就職者」と「就職活動継続中」の合計と定義されています。[1] [2]
同年度の学部別業種表には、商学部の卒業者1,169人、就職者1,064人、大学院進学17人が掲載されています。就職率98.4%を、卒業者1,169人のうち就職した割合と読み替えないようにします。進学や試験受験、進路不明などもあるため、単純な引き算で就職活動中の人数を求めることはできません。[3]
| 項目 | 掲載値 | 確認すること |
|---|---|---|
| 就職率 | 98.4% | 就職希望者が分母 |
| 卒業者 | 1,169人 | 就職希望者数とは別 |
| 就職者 | 1,064人 | 業種別割合の分母 |
| 大学院進学 | 17人 | 国外を含む、就職とは別の進路 |
就職率の高さは、希望企業への内定や配属を保証するものではありません。公式の「就職者」には無期雇用のほか、自営業や一定の条件を満たす有期雇用なども含まれます。数値の定義を押さえたうえで、自分が知りたい仕事内容や採用条件は別に調べましょう。[2]
情報通信・金融・製造など、業種を広く見る
業種別の資料は、学部の就職者数に対する割合を掲載しています。商学部では、以下の業種が示されています。すべての卒業生の割合でも、希望する業界に採用された確率でもありません。[3]
| 業種 | 就職者数 | 学部就職者に占める割合 |
|---|---|---|
| 情報通信業 | 272人 | 25.6% |
| 金融業・保険業 | 209人 | 19.6% |
| 学術研究・専門・技術サービス業 | 137人 | 12.9% |
| 製造業 | 133人 | 12.5% |
| 卸売業・小売業 | 97人 | 9.1% |
情報通信業に就職した人数を、そのままエンジニアになった人数とは扱いません。同じ業種にも営業、企画、管理などさまざまな役割があり、この表では職種の内訳は分かりません。業種から関心を広げたら、募集職種と実際の業務を確認する段階へ進みます。
例えば、商品が選ばれる仕組みに関心がある人は、メーカー、流通、ITサービスなどを並べ、誰を顧客とし、どのような課題を解決するかを比べられます。お金や数字に関心がある人も、金融機関だけでなく、事業会社での意思決定や管理を支える仕事へ視野を広げられます。
主な就職先の企業名とグループ名を区別する
2025年度の「商学部 主な就職先30社」には、みずほフィナンシャルグループ17人、りそなグループ17人、日立システムズ13人、あいおいニッセイ同和損害保険12人、アクセンチュア10人などが掲載されています。商学研究科の表は隣にありますが、別の集計です。[1] [4]
同じ商学部の一覧には、EY新日本有限責任監査法人7人、国家公務員(一般職)5人、東京都庁5人などもあります。これらは対象年度の主な就職先であり、学部生全員の進路を網羅する表でも、今年度の求人案内でもありません。[4]
グループ単位の実績を、そのグループの特定の銀行や会社一社の採用人数へ置き換えないようにします。監査法人への就職者についても、人数だけから全員が公認会計士として採用されたと判断することはできません。資格や職種は、それぞれの募集条件で確認してください。
大手に行けるか不安な場合も、この一覧を自分の合否の予測に使うより、企業研究の入口にします。会社名、応募する法人、職種、勤務地、選考方法を分け、気になる企業を同じ項目で比較してみましょう。大学名だけを理由に応募を諦めたり、準備を省いたりする必要はありません。
7コースと演習の学びから、関心を具体化する
商学部には商学科の7コースがあり、アプライド・エコノミクス、マーケティング、ファイナンス&インシュアランス、グローバル・ビジネス、マネジメント、アカウンティング、クリエイティブ・ビジネスが案内されています。コース名が、そのまま卒業後の職種を決めるわけではありません。[5]
学部は、商学専門演習と総合学際演習を同時に履修できる仕組みを「演習教育のダブル・コア化」として紹介しています。2年次から4年次の学びを導入・展開・論文作成へつなげる説明があり、商学の専門と幅広い視点を組み合わせて考えることを重視しています。[6]
| 経験 | 振り返ること |
|---|---|
| 企業や市場を調べた | どの資料を比べ、何が分かったか |
| 会計・財務の情報を読んだ | 数字の前提と、判断できる範囲をどう確かめたか |
| 異なる分野を学んだ | 一つの見方では説明できなかった点は何か |
| ゼミで発表した | 相手の理解に合わせて何を工夫したか |
複数の演習に参加していなくても、履修した授業や自分の研究テーマから経験を整理できます。制度の名称を使って能力を大きく見せるより、自分が扱った問い、調査方法、議論での役割を説明する方が、学びの内容を伝えやすくなります。
特別テーマ実践科目の経験は、課題設定から振り返る
商学部の特別テーマ実践科目は、社会にある課題を読み解き、解決策を企画・実行し、成果を報告する正課科目として紹介されています。地域や企業などとの連携を活用し、課題発見や企画・解決、情報発信の力を育てることを目指しています。[7]
参加した人は、連携先の名前だけでなく、どんな課題をどう捉え直したかを振り返ります。参加していない人も、通常の授業、ゼミ、アルバイトなどから、自分で課題を見つけて工夫した場面を探せます。授業の連携企業は、就職先実績とは別の情報です。
編集部の架空の例です。「発表の準備で、私たちは利用者の意見だけから企画を決めようとしていました。私は調査対象が偏っている点を確認し、どの層の意見が不足しているかを表にしました。追加調査が難しかったため、結論を言える範囲と今後の検証事項を分けて発表する案を出しました。」
これは明治大学の学生の体験談ではありません。自分が実際に行った調査や提案へ置き換え、測定していない売上増加や顧客満足を成果に加えないようにします。チーム全体の結果と自分の行動を分け、応募先ではどのように考え方を生かしたいかを整理してください。
M-Careerの個別相談へ比較表と下書きを持っていく
就職キャリア支援センターでは、進路相談、エントリーシート・履歴書の確認、面接練習などを案内しています。個別相談はM-Careerからの事前予約制で、対面またはオンラインを選べると説明されています。各回の空き状況は、システム内で確認してください。[8]
M-Careerでは、求人検索、大学主催イベントの日程確認・申込み、選考対策動画の視聴、大学の履歴書様式の取得なども案内されています。学年によって利用できるコンテンツが異なるため、自分の学年に対応した案内を確認します。[9]
- 業種を二つ選び、仕事内容と応募条件を同じ項目で比較する。
- ゼミや授業から一場面を選び、自分の役割と考えたことを書く。
- 会社・グループの違いや職種など、調べても不明だった点をメモする。
- 比較表と応募書類の下書きを用意し、M-Careerで相談を予約する。
学部の就職実績は選択肢を広げるために使い、志望理由は自分の関心と経験から組み立てましょう。商学の学びを、相手の仕事に伝わる言葉へ直していくことが選考準備につながります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 明治大学 就職データ確認日:2026-09-11 / 2025年度は2025/9・2026/3卒、各PDFへの公式年度対応
- 明治大学 2025年度 学科別就職率確認日:2026-09-11 / PDF1p画像、2026/5/1現在。商98.4希望分母、希望=就職+活動継続。就職者定義確認
- 明治大学 2025年度 業種別就職状況 学部別確認日:2026-09-11 / PDF1p画像。商卒1169就1064院17、情報272/25.6金融209/19.6専門137/12.9製造133/12.5卸小97/9.1。業種%就職者分母
- 明治大学 2025年度 主な就職先 文系確認日:2026-09-11 / PDF4p左商学部のみ、右研究科除外。グループ名保持、個人数列目視
- 明治大学 商学部確認日:2026-09-11 / 7コース名称。MEIJINOW体験記は不使用
- 明治大学 演習教育のダブル・コア化確認日:2026-09-11 / 専門・総合学際2演習同時履修可能、2–4年。2006改革説明で新設としない
- 明治大学 特別テーマ実践科目確認日:2026-09-11 / 課題設定から企画実行報告、地域・産学連携は教育機会
- 明治大学 就職キャリア支援センター利用案内確認日:2026-09-11 / 個別相談対面online/ES面接/M-Career予約。OB名簿詳細使用なし
- 明治大学 M-Career確認日:2026-09-11 / 求人イベント動画履歴書、学年差。ログイン内閲覧なし