学部卒の就職400人と、大学院進学154人を確認する

大学の2025年度就職データは、2025年9月・2026年3月の卒業者を対象としています。学部別業種表に掲載された農学部の卒業者は592人、就職者は400人、大学院進学は154人、各種学校入学は2人です。[1] [2]​‌​‌‌‌‌‌‌​‌‌‌​‌‌​‌‌​‌‌‌​​​​‌‌‌​‌​​​​‌‌​​​​​​​​‌‌‌​​​​​‌‌‌‌‌​​​‌‌

就職者以外の人には進学者などがいるため、卒業者から就職者を引いた人数を、そのまま未内定者と考えることはできません。また、以下の就職率は卒業者全員ではなく、各学科の就職希望者を分母としています。[3]

2025年度の学科別就職率(2026年5月1日現在)
学科就職率
農学科97.4%
農芸化学科100.0%
生命科学科93.0%
食料環境政策学科98.7%
[3]

就職希望者は、就職者と就職活動継続中の人を合わせた人数です。学科の人数が異なるため、4つの率を単純平均して学部全体の就職率にすることは避けましょう。100.0%も、これから応募する個人の内定を保証する数字ではありません。[3]

研究を深めたい人は、取り組みたいテーマと希望職種の学位要件を確認し、進学に必要な準備を教員に相談しましょう。学部就職と進学のどちらが合うかは、実績だけでなく、自分の関心や学修・生活の見通しも含めて考える必要があります。

製造業だけでなく、情報通信・卸小売・公務も選択肢にする

農学部の就職者400人の業種別実績では、製造業92人、情報通信業82人、卸売業・小売業46人、公務33人などが掲載されています。割合の分母は就職者400人であり、卒業者592人ではありません。[2]

主な業種の抜粋(2025年度・農学部)
業種人数割合
製造業92人23.0%
情報通信業82人20.5%
卸売業・小売業46人11.5%
公務33人8.3%
学術研究・専門・技術サービス業26人6.5%
金融業・保険業24人6.0%
[2]

製造業にはさまざまな企業があり、この92人を全員食品メーカーの研究職と扱うことはできません。公務の人数も、公務員試験の合格者数とは異なります。業種、採用された組織、担当する職種を分けて調べてください。

食品に関わる仕事を探す場合も、研究・開発、生産、品質に関わる業務、調達、流通、営業などでは仕事内容が違います。募集元の説明で実際の職種と応募資格を確認し、どの過程に関わりたいのかを考えると、企業の比較が具体的になります。

大学院生を含む企業別実績の読み方

2025年度の主な就職先の理系資料は、農学部の欄にも「大学院生を含む」と記載しています。院生の前期・後期欄は、合計に含まれる内数です。下表を学部卒だけの就職実績として読み替えないようにしましょう。[1] [4]

主な就職先例(2025年度・大学院生を含む)
企業・団体うち大学院前期うち大学院後期
全国農業(協組連)本所11人2人0人
ニップン7人1人0人
東京都庁6人1人0人
NECソリューションイノベータ5人1人0人
国家公務員(一般職)5人0人0人
雪印メグミルク4人1人0人
ハウス食品3人3人0人
[4]

例えば、ハウス食品の掲載3人は大学院前期の内数に入っています。この一年度の表から、学部卒は応募できない、あるいは全員が研究職へ配属された、と判断することはできません。応募資格や採用区分は企業の現行募集で別に確認します。[4]

企業名の掲載は、同じ大学の学生なら採用されるという保証ではありません。学科別の人数、研究室との関係、推薦利用、職種別の配属状況も、この学部の表だけでは分かりません。詳しい情報が必要なら、学科の担当者や募集元へ確認しましょう。

自然科学と社会科学がある4学科の違いを整理する

明治大学農学部は、農学科、農芸化学科、生命科学科、食料環境政策学科の4学科です。教育・カリキュラムの説明では、自然科学系と社会科学系の学科が共存し、分野を横断して学べる構成が示されています。[5] [6]

学科の学びと、経験を振り返る視点
学科公式に紹介される学び振り返る視点
農学科食料生産と環境保全生産条件や環境の違いをどう観察したか
農芸化学科食品・生物機能・環境と実験技術実験条件や測定結果をどう比較したか
生命科学科動植物・微生物の生命活動の理解どの仮説を立て、どう検証したか
食料環境政策学科食料・環境の課題を社会科学から考える生産者や消費者などの立場をどう整理したか
[7] [8] [9] [10]

農芸化学科は1・2年次の学生実験と3・4年次の卒業研究を重視しています。生命科学科でも、基礎から専門へ学び、3年次から研究室で卒業研究に取り組む構成が説明されています。自分が扱ったテーマと方法を、専門外の人にも分かる言葉でまとめましょう。[8] [9]

食料環境政策学科では、経済学、社会学、政策科学、経営学などから食料や環境の問題を考え、現場を体験する実習も設けています。実験経験が中心でないからといって、研究の説明が弱くなるわけではありません。問い、資料、調査方法、考察の順に整理できます。[10]

農場実習や研究を、自分の判断まで説明する

全学科共通の農場実習は1年次の基礎科目で、黒川農場において各学科のカリキュラムに基づき行われます。大学は、実地で経験しながら理解を深める教育として位置付けています。就活では、作業の名称に加えて、自分が何を観察し、考えたかを伝えましょう。[11]

編集部の架空の例です。「作物の生育を観察する実習で、私は記録の整理を担当しました。同じ時期でも場所によって状態が違ったため、気付いた点を毎回同じ項目で残すことを提案しました。記録を比較して、次に確かめたい条件を整理しましたが、観察だけで違いの原因を特定できたとは言えないため、その限界も報告しました。」

これは明治大学の学生の体験談ではありません。実際に行った作業へ置き換え、収量向上など確認できていない成果は加えないでください。研究の場合も、得られた結果と自分の解釈を分け、共同作業では自分が担当した範囲を明確にします。

「食に興味がある」という志望理由を深めるなら、どの経験から関心を持ち、どの課題に関わりたいと思ったかを書き出しましょう。そのうえで応募先の事業と募集職種を確認し、自分の学びがどのような仕事につながるのかを考えます。

学科の就職担当委員と個別相談を活用する

農学部の就職支援案内では、各学科の就職担当委員と生田の就職キャリア支援センターが連携する体制を紹介しています。専門分野の進路や研究との両立は学科の担当者に、応募書類や面接の準備は個別相談に、と質問を整理して利用できます。[12]

全学の利用案内では、個別相談はM-Careerから事前予約し、対面・オンラインを選べます。進路の相談、エントリーシート・履歴書の確認、面接練習に対応しています。生田の窓口は中央校舎1階です。[13]

  • 所属学科の就職率と、学部・大学院を含む企業実績を分けて読む。
  • 学部就職と進学について、希望する仕事と研究の両面から比べる。
  • 募集職種・必要な学位・配属の決め方を調べる。
  • 研究や実習の一場面を、問い・行動・結果・限界の順に整理する。
  • 学科の担当者と個別相談を利用し、研究と応募準備の予定を調整する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 明治大学 就職データ確認日:2026-09-11 / 2025/9・2026/3卒の2025年度資料
  2. 明治大学 2025年度 学部別業種確認日:2026-09-11 / 1p農592卒400就154院2各種学校。業種400分母
  3. 明治大学 2025年度 学科別就職率確認日:2026-09-11 / 1p農97.4農芸100生命93食環98.7、2026/5/1希望分母
  4. 明治大学 2025年度 主な就職先 理系確認日:2026-09-11 / 2p左画像確認、院込み内数。ハウス3全院前等7件
  5. 明治大学 農学部確認日:2026-09-11 / 現行4学科
  6. 明治大学 教育・カリキュラム確認日:2026-09-11 / 自然科学系社会科学系共存と学部横断教育
  7. 明治大学 農学科確認日:2026-09-11 / 食料生産環境保全教育のみ。旧コース2023以前対象は不使用
  8. 明治大学 農芸化学科確認日:2026-09-11 / 食品生物環境、1–2実験3–4卒研のみ
  9. 明治大学 生命科学科確認日:2026-09-11 / 動植物微生物生命活動と3年研究室教育のみ
  10. 明治大学 食料環境政策学科確認日:2026-09-11 / 冒頭社会科学/現場実習教育のみ、学生体験談不使用
  11. 明治大学 大学付属農場確認日:2026-09-11 / 全学科共通1年基礎、黒川農場、学科別実施
  12. 明治大学 農学部 就職キャリア支援確認日:2026-09-11 / 学科担当教員と生田連携のみ。年度不明開始月や年間行事の現行実施断定なし
  13. 明治大学 就職キャリア支援センター利用案内確認日:2026-09-11 / M-Career予約個別対面online、ES面接、生田中央1階

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