医学部の就職決定194人には研修医110人が含まれる

九州大学医学部の2025年度卒業者は247人です。2026年5月1日現在の全学進路表では、進学40人、就職決定194人、進学・就職以外13人とされています。就職希望者は200人で、決定割合は194÷200=97.0%です。大学の掲載人数から計算した割合であり、国家試験合格率ではありません。[1]‌‌‌‌​‌​‌​​​‌​‌​‌​‌​​‌‌‌‌‌​‌​‌‌​‌​​​‌​‌‌‌‌​​‌‌​​​​‌​‌​‌‌​‌‌‌​​‌‌​

2025年度の医学部全体の進路
項目人数注意点
卒業者247人医学部全体
進学者40人就職とは別区分
就職決定者194人研修医110人を含む
進学・就職以外13人国家試験準備等を含む区分
就職希望者200人決定割合の分母
[1]

表では研修医が就職決定者の内訳にある「企業等」にも含まれます。194人に研修医110人を足すと二重計上になり、「企業等」をすべて民間企業への就職と読むのも誤りです。医学部全体の数字だけでは、医師を目指す進路、生命科学の研究、保健分野の専門職を十分に区別できません。[1]

医学科・生命科学科・保健学科では、準備する進路が違う

医学科は医学研究者や臨床医を育てる教育を掲げ、知識・技能・倫理観に加えて臨床実習を重視しています。進路を考える際は、一般企業の採用だけを前提にせず、自分が目指す臨床研修や研究の道に合った情報を集める必要があります。研修先ごとの募集・選考や教育体制は、最新の案内で確認してください。[3]

生命科学科は、次世代の生命医科学領域の研究を担う人材を目指す教育です。医学の基礎を医学科と学ぶ科目がある一方、分子細胞生物学などを深め、研究室で個別のテーマに取り組んで卒業論文を作成します。同じ医学部だからといって、医学科の臨床研修実績を生命科学科の進路と見なさないようにします。[4]

保健学科には看護学、放射線技術科学、検査技術科学の3専攻があります。資格条件や担当業務が異なるため、希望する職種を明確にして採用情報を確認します。医療機関への就職に加え、大学院で研究を続ける道も、それぞれの専攻の実績から検討できます。[2] [5] [6] [7]

保健学科の2025年度進路は、専攻ごとに確認する

保健学科公式ページには、学部卒業者と修士課程修了者の進路が別々に掲載されています。2025年度の学部卒業者では、看護学専攻は九州大学病院48人、その他大学病院2人、民間病院5人、保健師4人、企業2人、進学5人とされています。[2]

2025年度保健学科の掲載進路から
専攻就職先等の例進学者
看護学九州大学病院48人、保健師4人、企業2人など5人
放射線技術科学九州大学病院1人、公立・公的病院2人、民間病院4人、企業4人など14人
検査技術科学その他大学病院5人、公的病院1人、企業3人15人
[2]

表の「など」は掲載された進路の一部を示しており、就職率を計算するための全卒業者数ではありません。専攻のページに続く修士課程の人数を学部へ足さず、病院名や企業という区分から具体的な配属先・仕事内容を推定しないことが必要です。

就職を考える人は担当領域や教育体制、進学を考える人は研究テーマと指導体制を比較しましょう。同じ病院への就職でも、看護と放射線と検査では役割が違います。病院の知名度だけでなく、自分が目指す職種として何を経験できるかを確認します。

実習・研究で、何を見て判断を変えたかを言葉にする

医学科の臨床実習は、大学病院や地域・海外の医療機関で学んだ知識・技能・態度を実践的に深める場として説明されています。生命科学科の特別研究では、教員の個別指導のもとでテーマを設定し研究します。選考では、自分が実際に参加した実習・研究と、その中での役割を明確にしてください。[3] [4]

保健学科では、看護学は人の生活と健康を支える知識・実践、放射線技術科学は理工学と生命科学を組み合わせた画像検査等、検査技術科学は正確な検査情報に関わる学びを掲げています。分野の説明の後に、観察したこと、確認したこと、教員の助言で変えたことを一つ添えると経験が具体的になります。[5] [6] [7]

編集部の架空の回答例です。「演習で結果が予想と違った際、私は記録した条件を確認し、分かっている事実と推測を分けて指導者に相談しました。結論を急がず、追加で確認すべき点を整理する大切さを学びました」。患者情報は出さず、自分が独立して診断や治療を行ったような説明に広げないでください。

研究を企業向けに説明する場合も、専門用語の数より目的と手順を優先します。何を明らかにしたいのか、なぜその方法を選んだのか、結果をどこまで言えるのかを簡潔に示します。卒業研究の成果と、研究室全体の成果も分けて話しましょう。

研修・専門職就職・企業・進学を、条件で比較する

相談前に作る比較メモ
進路自分で確認する項目
臨床研修研修内容、指導体制、募集・選考、勤務地
保健分野の専門職資格条件、担当業務、教育体制、勤務条件
企業募集職種、必要な学位や技能、研究・実習との接点
大学院研究テーマ、指導教員、選抜、費用・期間

大学の就職相談は事前予約制で、対面とオンラインに対応し、応募書類の添削も相談できます。病院キャンパスの相談案内もあります。一般的な選考準備はキャリア相談へ、研修・資格・研究室など専門の条件は学科や教員へ確認し、目的に合う窓口を使ってください。[8]

今日行うことは、自分の学科・専攻と希望する役割を一行にし、気になる進路を二つ比べることです。大学全体の実績を自分の採用可能性へ置き換えるより、条件のどこが満たせていて、何が未確認かを分ける方が、次の準備を決めやすくなります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度卒業・修了後の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。2026May1医学部卒247、進学40、希望200、決定194、他13。研修医110は就職・企業等の内数
  2. 保健学科 就職状況確認日:2026-09-10 / 令和7年度の学部3専攻。画像altの年度・専攻見出しも確認。下段修士の数値は不使用
  3. 医学科 カリキュラム確認日:2026-09-10 / 医学知識・倫理・臨床実習、研究。資格法令・MDPhD詳細不使用
  4. 生命科学科 カリキュラム確認日:2026-09-10 / 研究者養成、医学基礎・分子細胞・個別研究と卒論
  5. 保健学科 看護学専攻確認日:2026-09-10 / 生活過程と健康を支える看護の学び
  6. 保健学科 放射線技術科学専攻確認日:2026-09-10 / 理工学と生命科学、画像検査・放射線治療を支える学び
  7. 保健学科 検査技術科学専攻確認日:2026-09-10 / 正確な検査情報、医療・研究の担い手
  8. 就職相談確認日:2026-09-10 / 予約制対面・オンライン、書類添削、病院キャンパス相談案内

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