2025年度の就職者は21人。100%は就職希望者に対する率
九州医療科学大学臨床心理学部の2025年度卒業者は28人です。大学の進路表には就職者21人、就職率100%、進学者3人(うち大学院進学3人)と掲載されています。就職率は就職希望者を分母としており、卒業者全員が就職したという意味ではありません。[1]
| 区分 | 人数 | 読み方 |
|---|---|---|
| 卒業者 | 28人 | 学部卒業者全体 |
| 就職者 | 21人 | 就職希望者に対する就職率100% |
| 進学者 | 3人 | 大学院進学者の内数も3人 |
就職率100%を、公認心理師や言語聴覚士の試験合格率、心理専門職への就職率と取り違えないことが大切です。学部全体の数字だけでは、心理・福祉コースとさらに専門職養成を進める言語聴覚コースの内訳も分かりません。自分の希望に近い進路を調べる際には、職種やコースを追加して確認しましょう。[1] [3]
なお、同じ公式ページの進学率には卒業者数・進学者数と整合しない掲載値があるため、ここでは進学割合の判断をせず、人数を示しています。進学を考える場合は人数の多寡だけで決めず、研究したいテーマと必要な課程を確認してください。[1]
病院・福祉施設だけでなく、金融や一般企業の実績もある
2025年度卒業生の就職先一覧には、金丸脳神経外科病院、和田病院、潤和会記念病院、県央福祉会、高鍋信用金庫、ピー・ビー・システムズ、アクティオなどが掲載されています。2026年5月1日現在の学科実績で、各就職先の人数や職種、コース別内訳は示されていません。[2]
病院名があることを根拠に、全員がカウンセラーとして採用されたとは言えません。同じ学部でも、言語聴覚士を目指す人、心理や福祉の専門性を深める人、企業へ進む人では準備が異なります。就職先名から仕事を推定せず、募集要項で仕事内容と資格条件を確かめてください。
| 進路 | 先に確認すること |
|---|---|
| 心理に関わる専門職・大学院 | 必要な課程・学位・資格、研究分野、入学条件 |
| 言語聴覚に関わる仕事 | 募集職種、資格条件、対象者、教育・実習との接点 |
| 福祉・相談援助 | 対象者、支援内容、役割、資格条件、連携する機関 |
| 一般企業 | 担当業務、顧客や利用者、選考で説明できる経験 |
有名企業へ行けるかという不安がある人も、過去の社名だけで自分の可能性を限定する必要はありません。一方、学部名が仕事との接点を自動的に示してくれるわけでもありません。企業向けには、人の気持ちを理解できるという抽象的な説明から、自分が情報を集めたり説明を工夫したりした経験へ進めます。
心理・福祉と言語聴覚では、学びの使い方が異なる
心理・福祉コースは臨床心理の知識や技術を学び、心理的アセスメント、心理演習、心理学的支援法などを案内しています。心理演習には少人数グループの実習やカウンセリングのロールプレイがあります。アニマルセラピーや動物トレーニングに関わる授業もありますが、すべての学生が同じ授業を履修したという前提にはしません。[4]
言語聴覚コースは「話す・聴く・読む・書く・食べる」に関わる専門的支援を学ぶコースです。専門知識だけでなく基礎心理学やコミュニケーション、倫理観も重視しています。公式案内では2年次からのコース選択を説明しているため、在学生は現在の履修状況と将来の希望を教員に相談しながら確認しましょう。[5]
資格一覧や将来の活躍分野は、卒業時の資格取得や就職を保証するものではありません。公認心理師などを目指す場合は、学部での履修から卒業後まで、どの課程が必要かを個別に確認します。言語聴覚の専門職でも、学科の就職率と資格準備を分けて進めてください。
支援への関心を、観察・記録・説明の工夫に変える
面接で「相談に乗るのが得意」と言うだけでは、学びの内容や自分の役割は伝わりにくくなります。心理的アセスメントで現状をどう捉えたか、演習でどのように記録したか、ロールプレイで相手の話を確認して説明を変えたかなど、授業の一場面を取り上げましょう。[4]
編集部の架空の回答例です。「演習で相手の発言を急いでまとめたところ、意図と違う受け取り方をしていると気づきました。そこで、分かったつもりで先へ進まず、自分の理解を相手に確認するように変えました。記録でも相手の発言と自分の解釈を分けるよう意識しました」。実際の授業に置き換え、模擬場面を実際の治療経験として語らないようにします。
言語聴覚の学びなら、伝わりやすい説明や相手に合わせた関わりを考えた経験が材料になります。専門的な実習の経験を説明するときは、指導を受けた範囲と自分の振り返りを分け、患者や施設利用者が特定できる情報を出さないようにしてください。
一般企業への応募では、その工夫が希望する仕事のどの場面に関係するかを考えます。相手の要望を確認する、複数の情報を整理する、誤解を防ぐ説明をするなど、仕事内容との接点を一つ示します。心理学を学んだから誰の気持ちも読める、といった説明は避けましょう。
就職・進学の相談には、目的と条件を持ち込む
キャリアサポートセンターは年次を問わず就職・進学相談に対応し、ゼミ担当教員などと連携した支援を案内しています。求人検索NAVIや先輩の受験報告書、学内説明会も利用できます。専門職や進学の履修条件は教員へ、応募先の選び方や書類・面接の準備はキャリア相談へ持ち込むと、質問が具体的になります。[6]
今日の作業は、就職と進学それぞれについて、目指す役割、必要な条件、次の締切を一行ずつ書くことです。進路がまだ決まらない場合は、授業で関心を持ったテーマを一つ加えます。先輩の就職率に自分を当てはめるより、何を確かめれば選べるかを明らかにする方が、次の行動につながります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 学生数・教員数確認日:2026-09-10 / 令和7年度卒業28、就職21、就職率100%、進学3(大学院3)。掲載進学率14.3%は3/28と不整合のため不使用
- 令和7年度卒業生学科別就職先一覧確認日:2026-09-10 / 2026年5月1日現在の臨床心理学科一覧。コース・職種別内訳なし
- 臨床心理学部臨床心理学科確認日:2026-09-10 / 心理・福祉と、言語聴覚の2コース
- 心理・福祉コース確認日:2026-09-10 / 心理アセスメント、演習、ロールプレイ、動物関連授業。古い就職率不使用
- 言語聴覚コース確認日:2026-09-10 / 言語聴覚の養成、基礎心理学、2年次選択の案内
- 就職サポート体制確認日:2026-09-10 / 年次不問の相談、学部ガイダンス、求人NAVI、先輩受験報告