工学部は進学733人。学部卒の就職89人と分けて確認

九州大学工学部の2025年度卒業者は843人です。2026年5月1日現在の進路表では、進学733人、就職決定89人、進学・就職以外21人とされています。卒業者に対する進学者の割合は733÷843で約87.0%です。学部卒で就職する人と、大学院へ進む人を分けて考える必要があります。[1]​‌​‌​​‌​​​​‌​‌‌‌​‌‌​‌​‌​​‌‌​‌‌‌​​​‌​​​‌​​​​‌​‌‌‌‌‌​‌​‌‌‌​‌‌​‌​‌​

2025年度の工学部卒業者の進路
項目人数分母・区分
卒業者843人学部卒業者全体
進学者733人卒業者に対して約87.0%
就職決定者89人企業等80、公務員5、その他4
進学・就職以外21人未就職者等を含む区分
就職希望者95人就職決定割合の分母
[1]

就職希望95人に対する決定89人の割合は約93.7%です。いずれの割合も公式掲載人数から計算しています。就職者が卒業者に比べて少ないことを、工学部の就職が弱いという結論へ直結させることはできません。一方、進学者が多くても、自分の目的を考えず自動的に進学先が決まるわけではありません。

大学院には工学府以外にも工学分野に関わる学府があります。学部卒業者の実績に修士・博士修了者の就職先を足したり、工学府の人数を工学部出身者の人数と見なしたりしないようにします。自分が比較したい学位段階の表を読むことが大切です。[1] [4]

学部卒の就職先にもメーカー・インフラ・建設・情報分野がある

大学公式の2025年度学部卒業者の主な就職先には、工学部の例として川崎重工業、九州旅客鉄道、大成建設、NTTデータ、日本製鉄、九州電力、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングなどが掲載されています。これは学部の実績で、修士課程の一覧とは別です。[2]

この一覧は各社の人数や配属職種、学科別内訳を示していません。メーカーへ就職した人全員が研究開発職、建設会社へ進んだ人全員が設計職とは判断できません。自分が応募する学位区分と募集職種、求められる専門を採用情報で確認してください。

同じ企業でも分けて調べる項目
項目比較する内容
職種研究、設計、開発、生産、品質、営業などの担当業務
学位・専門学部・修士・博士の募集条件と必要な専攻・技能
成果物何を作り、測り、改善する仕事か
働く条件配属、勤務地、研修、チームの役割

大手企業の実績を候補探しに使いつつ、同じ技術や課題に関わる別の企業も比べます。大学名だけで採用可能性を判断するより、授業・研究で経験した作業と募集職種の接点を明らかにする方が、志望理由を具体化できます。

現行12学科を、旧6学科や入学時の群と混同しない

工学部は2021年の改組を経て、現在12学科と6群で構成されています。電気情報工学、材料工学、応用化学、化学工学、融合基礎工学、機械工学、航空宇宙工学、量子物理工学、船舶海洋工学、地球資源システム工学、土木工学、建築の各学科があります。古い資料の物質科学工学科や機械航空工学科などの表記は、現行の組織と区別してください。[3] [4]

一般選抜の入学者については、学部2年前期終了時まで群に所属し、希望と成績に応じて学科へ配属される流れが案内されています。入学時の群と現在の学科をそのまま同じ専門名として説明しないようにしましょう。応募書類では正式な所属を確認し、研究テーマや得意な方法を補足すると、学科名だけでは伝わらない専門が見えてきます。[3]

専門を、仕事で使う方法や判断へ置き換える

学びから探す経験の例
学科の例公式の学び就活で振り返る問い
電気情報工学プログラミング・回路など論理と物理の両面ソフトと機器のどちらで、何を確かめたか
融合基礎工学物質材料・機械電気と情報科学の融合なぜ複数の分野や方法を組み合わせたか
機械工学力学・設計・実験・製図設計条件と実験結果の違いをどう捉えたか
土木工学基盤整備・防災・環境と社会の課題安全、環境、利用者の条件をどう比較したか
[5] [6] [7] [8]

学んだ分野をすべて列挙するより、自分が担当した課題を一つ選びます。目的、制約、選んだ方法、結果をどう評価したかを整理すると、研究室の専門外の相手にも説明しやすくなります。学科の研究紹介に載っている技術を、自分が開発した実績として語らないことも必要です。

編集部の架空の回答例です。「設計演習で性能だけを優先すると別の条件を満たせなかったため、私は比較する指標を整理し直しました。条件をそろえて案を比べ、どこを優先した判断かを説明しました。最良の数字だけを示すのではなく、制約を踏まえて選ぶことを学びました」。実際に使った指標や自分の役割に置き換え、未実施の検証結果を加えないでください。

ものづくりやチーム活動に参加した人は、完成品だけでなく、不具合をどう切り分けたか、設計変更を誰と調整したかを振り返ります。成果が予定どおり出なかった経験でも、原因を絞る過程や次の検証を説明できれば、考え方を伝える材料になります。

学部就職と進学を、将来の仕事から比較する

工学部は学部4年間と修士2年間の連続性に配慮した教育を整えています。進学を考える場合は、研究を深めたいテーマ、指導を受けたい研究室、必要な費用・期間を確認します。学部就職を考える場合は、自分の学位で応募できる職種と、その仕事で求められる基礎や経験を調べてください。[4]

大学の就職相談は事前予約制で、対面・オンラインと応募書類の添削に対応しています。研究室選びや専門の履修条件は教員に、職種の比較や選考での説明はキャリア相談に持ち込みます。求人の応募方式に推薦などの条件がある場合は、学科の担当窓口で手続きも確認しましょう。[9]

今日の準備は、興味のある職種を二つ選び、必要な学位・専門・仕事内容を並べることです。その横に、自分が授業や研究で経験した方法を一つ書きます。進学が多いという周囲の状況だけで決めず、何を身につけ、どの仕事へつなげたいかを言葉にして相談してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度卒業・修了後の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。2026May1学部843/進学733/希望95/決定89/他21。大学院分離
  2. 令和7年度卒業生の主な就職先確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。学部工学の一部社名だけ要約。修士ページ不使用
  3. 工学部 学科(群)一覧確認日:2026-09-10 / 現行12学科・6群。一般選抜の配属条件、旧6学科表と分離
  4. 工学部 概要確認日:2026-09-10 / 2021改組、学士修士の連続教育、創造工房などの支援
  5. 電気情報工学科確認日:2026-09-10 / 論理と物理、数学・プログラミング・回路等
  6. 融合基礎工学科確認日:2026-09-10 / 物質材料/機械電気と情報科学・問題解決型学習
  7. 機械工学科確認日:2026-09-10 / 力学・設計・実習・実験・製図
  8. 土木工学科確認日:2026-09-10 / 国土基盤・防災・環境・マネジメント等
  9. 就職相談確認日:2026-09-10 / 対面・オンラインの予約相談、書類添削

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