2025年度は就職190人、進学28人

九州大学経済学部の2025年度卒業者は247人です。2026年5月1日現在の大学公式進路表では、就職決定190人、進学28人、進学・就職以外29人とされています。就職希望者は206人で、決定者の割合は190÷206で約92.2%です。公式人数から計算した値であり、卒業者全員を分母とする割合ではありません。[1]‌​‌‌​‌‌​‌​‌‌‌​‌‌​​​​‌​​‌‌‌​‌‌​​‌​​​‌​‌‌​‌​​‌‌​​‌​‌‌​‌​‌‌​​​‌‌​​​

2025年度の経済学部卒業者
項目人数対象
卒業者247人学部全体
就職決定者190人企業等178人、公務員12人
進学者28人大学院修了後の就職とは別
進学・就職以外29人個々の状況はこの表だけでは不明
就職希望者206人就職決定割合の分母
[1]

進学・就職以外の29人を全員「就職活動に失敗した人」と決めつけることはできません。また、学部全体の就職決定割合は、自分の応募先での通過率でもありません。実績から進路の幅を知り、自分の志望職種と準備状況を確かめる材料にしましょう。

金融だけでなく、商社・メーカー・情報などにも実績

2025年度の学部就職先一覧には、経済学部の例として伊藤忠商事、三菱重工業、みずほ銀行、福岡銀行、NTTデータ、野村総合研究所などが掲載されています。経済学部からの進路を銀行だけに限定せず、さまざまな事業に目を向ける入口になります。[2]

この一覧は各社の採用人数、学科別の内訳、配属職種を示していません。会社名から、経済・経営学科は営業、経済工学科はデータ分析と振り分けることはできません。同じ企業にも異なる仕事があるため、募集職種ごとに業務と条件を確認してください。

企業を比較するときの確認項目
見る項目具体的な問い
事業誰に何を提供し、どこで価値を生んでいるか
職種顧客対応、企画、管理、分析などのうち何を担うか
応募条件対象学位、必要な知識・経験、選考方法は何か
働く条件勤務地、異動、配属の決まり方をどう説明しているか
学びとの接点自分が調べた産業や、使った分析方法と何がつながるか

大手への就職実績は、同じ大学なら内定できるという保証ではありません。大学名への不安がある場合も、実績一覧だけで応募をあきらめたり楽観したりせず、条件を満たす候補を複数持ち、志望理由を一社ずつ具体化しましょう。

経済・経営学科と経済工学科の違いを説明する

九大経済学部は経済・経営学科と経済工学科の2学科で構成されます。経済・経営学科では経済分析、産業分析、企業分析の3系統を設け、関心に応じて経済社会や産業、企業活動を学ぶ構成です。経済工学科は、経済理論と数理・数量的な分析手法、その応用を結びつける学びを重視しています。[3]

2学科の学びと、選考に向けた振り返り
学科公式が示す学び経験を整理する問い
経済・経営学科経済・産業・企業を複数の視点から分析どの問題を、どの資料や理論で考えたか
経済工学科理論、計量、数理・情報を学び経済に応用何を測るために、どの方法や前提を選んだか
[3] [4]

経済・経営学科でも計量経済学などを学び、経済工学科でも経済の理論や政策課題を考えます。「文系だから数字を使わない」「経済工学だからプログラミングだけ」という説明では、自分の学びを狭めてしまいます。実際に履修した科目と、そこで取り組んだ課題を基に話してください。[4]

業務との接点を考える際は、学科名を職種に直結させず、使った資料、比較した条件、作成した報告などを取り出します。応募先がどの問題に向き合う仕事なのかを調べることで、自分の経験がどこで役に立ちそうかを説明しやすくなります。

少人数演習の経験を、調査と判断の過程で伝える

2021年度以降入学者向けのカリキュラム・ポリシーでは、両学科とも1年次から4年次まで少人数の演習を配置しています。経済・経営学科は基礎科目と基本演習を経て3・4年次の演習へ進み、経済工学科も基礎セミナーから高年次の経済工学演習へつなげる構成です。[4]

就活で話すときは、演習の題名だけで終えず、自分が何を担当したかを振り返ります。文献の主張を比較した、統計の対象期間をそろえた、仮説と違う結果の理由を考えた、発表を聞く人に合わせて図を直したなど、行動とその理由を一つ選んでください。

編集部の架空の回答例です。「演習で地域の違いを調べた際、私は資料によって集計期間が異なることに気づきました。同じ期間で比較できる資料を探し直し、比較できない部分は発表でも明示しました。この経験から、数字の大きさだけでなく、何を集計した数字かを確認するようになりました」。実際に取り組んだ内容に置き換え、成果や役割を大きく見せないでください。

数量分析を扱った場合は、手法名に加え、なぜその方法を使ったか、何が分かり何は言えないかを説明します。経営や産業の事例研究なら、企業の発表と自分の評価を分け、比較対象を選んだ理由を示します。高度な用語の多さより、考え方を相手が追える説明を目指しましょう。

企業・公務員・進学を目的から比較する

2025年度の就職決定190人のうち公務員は12人で、進学者は28人です。この人数だけで「経済学部なら企業に行くべき」と決める必要はありません。公務員を考えるなら採用区分と試験・業務を、進学を考えるなら研究したい問いと課程の条件を確認します。[1]

大学院へ進めば希望の企業・職種に必ず就けるとはいえません。深めたい理論や分析方法、必要な費用と期間、将来の役割を整理し、教員に研究計画を相談してください。就職と進学を並行する場合は、応募日程と入試日程を別々に管理します。

公務員と企業を比較するときも、どちらが安定していそうかという印象だけでなく、誰のどの問題に関わる仕事か、異動や配属にどのような条件があるかを調べます。自分の希望を具体化すると、説明会で聞くべきことが絞れます。

応募先二つと、演習経験一つを持って相談する

大学の就職相談は事前予約制で、対面・オンラインに対応し、応募書類の添削も相談できます。希望する企業や職種の募集情報と、演習で自分が行ったことのメモを持ち込み、「この経験を志望理由や自己PRにどうつなげるか」と相談してください。[5]

今日の作業は、気になる応募先を二つ選び、事業、仕事内容、条件、次の締切を表にすることです。その横に、授業や活動で資料を調べ、判断し、説明した経験を一つ書きます。大学全体の実績を知った次は、自分が何を準備するかに落とし込んでいきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度卒業・修了後の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。経卒247/進28/希望206/決定190/他29、企業178公務12
  2. 令和7年度卒業生の主な就職先確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。経済学部の少数例、修士と区別
  3. 経済学部・学科紹介確認日:2026-09-10 / 2学科、経済経営の3系統、経済工学の数量的アプローチ
  4. カリキュラム・ポリシー(2021年度以降入学者向け)確認日:2026-09-10 / 学部2学科の少人数演習・基本科目。後半の大学院部分は不使用
  5. 就職相談確認日:2026-09-10 / 予約制対面オンライン、書類添削

次の選考準備に役立つ記事