2025年度の就職決定31人は、研修医として計上されている

九州大学歯学部の2025年度卒業者は37人です。2026年5月1日現在の全学進路表では、就職希望31人、就職決定31人、進学・就職以外6人とされています。就職決定31人は研修医の内数も31人で、企業等の区分に含まれます。一般企業へ31人が就職したという意味ではありません。[1]‌​​‌​​‌​‌​‌‌‌‌‌‌​‌​‌​‌‌​‌‌​​‌‌​​​​​‌​​‌​‌​​​‌‌‌‌​​​​‌​​​​​‌​​‌‌​

2025年度歯学部の進路表の読み方
項目人数注意点
卒業者37人卒業者全体
就職希望者31人就職決定割合の分母
就職決定者31人研修医31人を含む
進学・就職以外6人個々の理由はこの表だけでは分からない
[1]

希望者に対する決定割合は31÷31で100%ですが、歯科医師国家試験の合格率ではありません。研修医31人を就職決定31人にもう一度足すのも二重計上になります。歯学部の進路を考える際は、一般企業の就職率や大手企業への内定率と同じ意味で扱わないようにしましょう。

2026年3月卒業生の研修先は、九州大学病院21人など

歯学部の進路情報ページは、2026年3月卒業生の卒後臨床研修先について、4月1日現在で九州大学病院21人、その他の大学病院など6人、その他4人と掲載しています。これは同時点の研修先の区分で、病院の採用定員や、将来の勤務先全体を示すものではありません。[2]

九州大学病院に多くの先輩が進んでいても、自分の採用が保証されるわけではありません。また、その他4人を企業就職や開業と推定することもできません。過去の人数は研修先を知る入口として使い、自分が希望する学びと、応募年度のプログラムを比較してください。

研修先を調べる比較メモ
確認項目質問の例
研修内容どの診療領域や地域医療を、どの順番で経験するか
指導体制日々の指導と振り返りは誰がどのように担当するか
評価研修で求める到達点と、評価・記録の方法は何か
勤務条件研修場所、勤務時間、待遇や生活上の条件はどうか
選考応募資格、書類、選考方法、日程をどこで確認するか

病院名や先輩の人数だけでは、こうした違いは分かりません。見学や説明会では、公開資料を読んだうえで残った疑問を質問し、自分が重視する条件を比較できる形で記録しましょう。

同じ大学病院でも、研修プログラムの内容は異なる

九州大学病院の2027年度歯科臨床研修案内には、A1・A2・Bの3プログラムがあります。A1は総合臨床と専門診療科、A2は保存・補綴・口腔外科の各系のローテート、Bは総合臨床と地域医療を軸とする内容です。同じ病院名でも研修の組み立てが異なります。[4]

この2027年度案内は、2025年度卒業者の実績とは別の情報です。掲載されているから現在も募集受付中だとは判断せず、自分の応募年度の募集要項や追加募集の有無を確認します。また、病院の募集定員を九州大学歯学部卒業者だけの枠と考えないようにしてください。

プログラムを比較する際は、総合的な基礎を身につけたいのか、複数の専門領域を見たいのか、地域での診療を学びたいのかを言葉にします。「評判がよいから」だけでなく、自分の学修課題に照らして、なぜその研修内容を選びたいかを説明できるようにしましょう。

学部の実習経験を、説明・連携・振り返りの行動に変える

歯学部は、歯科医師や歯学研究者に必要な専門性に加え、倫理、患者との対話、チームでの協働、研究を重視しています。少人数の課題解決型学習や診療参加型の臨床実習、研究体験を通じて学ぶ教育方針です。選考では、その方針の言葉を繰り返すだけでなく、自分の経験を示してください。[3]

実習や演習から一場面を選び、何を理解できていなかったか、どのような助言を受けたか、その後どんな確認や学習をしたかを整理します。学生として指導を受けた範囲と、自分の役割を分けることが大切です。患者の情報を出したり、独立して診断・治療を行ったように説明したりする必要はありません。

編集部の架空の回答例です。「演習で自分の説明が一方的になっていると指摘され、私は伝える内容を整理し直しました。相手の理解を確認する問いを加え、分からない点は指導者に相談しました。知識を伝えるだけでなく、理解を確かめる過程が必要だと学びました」。実際の経験や助言に置き換え、行っていない対応を追加しないでください。

チームで学んだ経験なら、情報共有や役割の調整をした場面も使えます。自分がすべてを解決した話にせず、他者の助言をどう受け止め、次の行動へ反映したかを示すと、研修で学び続ける姿勢を説明できます。

卒業直後の研修と、その後の臨床・研究を分けて考える

歯学部の進路案内は、臨床、歯学研究、教育などで活動する卒業生を紹介しています。卒業直後の研修先だけを、生涯の専門や勤務地が決まる選択と考える必要はありません。今身につけたいことと、将来関心のある領域を分けて書いてみましょう。[2]

研究に関心がある人は、研究体験で生じた疑問、続けたいテーマ、必要な方法を教員に相談します。大学院の入学条件や研究と臨床の関わりは、志望先ごとに確かめてください。企業など別の進路も検討する場合は、学位・資格と募集職種を照合し、歯学の知識をどの仕事へ結びつけるかを具体化します。

大学の就職相談は、事前予約の対面・オンラインや応募書類の添削に対応しています。書類や面接での説明を相談しつつ、臨床研修の募集条件やプログラムの詳細は臨床教育研修センターなど専門の窓口で確認する形が使えます。[5]

今日の準備は、研修先の候補を二つ選び、学びたい内容と指導体制の違いを書き出すことです。次に実習・研究の経験を一つ選び、課題、助言、自分の修正をまとめます。就職率100%という数字に任せず、自分に必要な学びと応募条件を確認する準備に進みましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度卒業・修了後の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。歯卒37/希望31/決定31/他6、研修31は就職・企業等の内数。進学空欄を人数断定せず
  2. 歯学部 進路情報確認日:2026-09-10 / 2026Mar卒後研修、Apr1現在。九大病院21、他大学病院等6、その他4。古い検索結果と異なる現行本文採用
  3. 歯学部ポリシー確認日:2026-09-10 / 倫理・説明とチーム・研究、PBL/TBL・臨床実習・研究体験。資格法令や試験日程は不使用
  4. 令和9年度歯科臨床研修プログラム確認日:2026-09-10 / 2027年度A1/A2/Bの内容、指導体制・評価。募集受付中とは断定せず、定員は卒業者実績と別
  5. 就職相談確認日:2026-09-10 / 予約制相談、対面・オンライン・応募書類添削。研修条件は専門窓口へ

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