2025年度は進学183人、就職42人

九州大学農学部の2025年度卒業者は233人です。2026年5月1日現在の全学進路表では、進学183人、就職決定42人、進学・就職以外8人とされています。卒業者に対する進学割合は183÷233で約78.5%です。公式掲載人数から計算しています。[1]‌‌‌‌‌​‌​​‌​​​​‌​‌‌‌​‌‌‌​​​‌‌​‌‌​​‌‌‌‌​‌​​​‌‌​‌​‌​​‌​​​‌​‌​‌‌​‌‌​

就職希望者は47人で、就職決定者42人の割合は約89.4%です。こちらは就職希望者を分母とする値です。進学者が多い学部なので、卒業者全員に対する就職者の割合だけで就職の状況を評価しないでください。就職と進学は、目的と必要な準備を分けて考えましょう。[1]

2025年度農学部全体の進路
項目人数読む際の注意
卒業者233人大学院修了者とは別
進学者183人卒業者の約78.5%
就職希望者47人就職決定割合の分母
就職決定者42人企業等35人、公務員7人
進学・就職以外8人個別の理由は表だけでは不明
[1]

分野によって進路の人数が異なる

農学部公式の令和7年度進路表は、分野別の卒業・進学・就職人数を掲載しています。たとえば農政経済学は卒業21人のうち就職15人、進学4人で、応用生命化学は卒業34人のうち就職1人、進学32人です。学部全体の傾向を、自分の分野にそのまま当てはめないことが大切です。[2]

2025年度・公式分野別実績の例
分野卒業者進学者就職者
農学28人24人4人
農政経済学21人4人15人
応用生命化学34人32人1人
食糧化学工学37人35人2人
水産科学16人11人3人
アニマルサイエンス16人15人1人
[2]

これは分野の一部を抜き出した表で、農学部全体の合計表ではありません。また、分野別には就職希望者数が示されていないため、ここから希望者を分母とする就職率は計算できません。就職者が少ない分野を不利と決めつけず、進学人数と合わせて読みましょう。

進学を希望する人は、研究テーマや指導体制、課程の条件を確認します。学部卒で働く人は、研究室・学部の窓口や就職相談を活用し、応募可能な職種と準備日程を早めに把握してください。周囲と違う進路でも、実現したいことを言語化すると相談しやすくなります。

食品に限らず、情報・商社・行政などにも実績

2025年度の大学公式学部就職先一覧には、農学部の例としてタキイ種苗、兼松、NTTデータ、ヤクルト本社、日清製粉ウェルナ、九州電力などが掲載されています。農業や食品の仕事だけに限定せず、幅広い事業から候補を探す入口になります。[3]

農学部公式の業種別表では、学部就職者42人のうち情報通信業12人、製造業8人、国家公務員2人、地方公務員5人などが示されています。ただし、業種は職種ではありません。情報通信業への就職を全員エンジニア、製造業を全員研究職として扱わないでください。[2]

社名一覧には、会社ごとの人数、分野との対応、配属職種は載っていません。応募先の募集要項で対象学位・専門分野、業務、勤務地や配属条件を確認します。大学院修了者の実績を学部卒の実績に加えたり、大手への掲載実績を自分の内定可能性に置き換えたりしないようにしましょう。

生物資源環境学科の学びは、自然科学から社会科学まで

農学部は生物資源環境学科で、一般の日本語による学位取得コースには4つの履修コースがあります。別に英語による国際コースも案内されています。コース名が似ていても、扱う問いや研究方法は幅広いため、自分の分野の内容を具体的に説明してください。[4] [5]

一般の4コースと学びの広がり
コース公式に示される分野経験を整理する観点
生物資源生産科学農学、生産環境・システム工学、農政経済学生産の条件や仕組み、制度をどう調べたか
応用生物科学応用生命化学、食糧化学工学生命現象や食品に関する仮説をどう検証したか
地球森林科学森林機能の制御・開発、生物材料森林や資源の機能をどう評価したか
動物生産科学水産科学、アニマルサイエンス生物の特徴と環境の関係をどう考えたか
[4] [5]

農政経済学の研究室には農業経済、農業経営、フードシステムなどがあり、自然科学の実験だけが農学部の学びではありません。動物生産科学も水産とアニマルサイエンスを含みます。「農学部だから農作業」「動物だから獣医」という説明では、実際の専門が伝わらなくなります。[4]

カリキュラム案内では、所定の単位を修得した学生について2年後期開始時にコースを決め、原則として3年前期に履修分野、通常4年次に卒業研究の指導教員を決める流れです。希望が集中した場合の成績による配属など条件もあるため、全員が希望通りに配属されるという説明は避けます。[5]

卒業研究の過程を、仕事への取り組み方として話す

4年次の卒業研究では、実際の研究を通して専門の理論や研究手法を学び、卒業論文として発表します。就活で話す経験は、テーマの大きさより、自分が立てた問い、行った調査・実験、結果を受けて考え直したことから選びましょう。[5]

実験や観測なら条件をそろえた理由、社会科学の調査なら対象や資料を選んだ理由が説明材料になります。研究室全体の成果と自分の担当を分け、予想通りに進まなかった場合も、どこを確認し直したかを整理してください。

編集部の架空の回答例です。「演習で複数のデータを比較したとき、私は採取時期や測定条件の違いに気づきました。比較できる範囲を整理し、条件をそろえられない部分は結論から分けて説明しました。この経験から、数字を比べる前に背景を確認することを意識しています」。実際の活動に置き換え、確認していない改善率や研究成果は加えないでください。

応募先には、その経験を通じて身についた姿勢と、希望する業務との接点を説明します。研究対象が応募先の商品と同じでなくても、条件の整理、粘り強い検証、関係者への説明などを具体的な行動として伝えられます。未公開データや共同研究先の情報を使う場合は、教員に掲載可能な範囲を確認しましょう。

応募先と進学先を、条件から並べてみる

大学の就職相談は事前予約制で、対面・オンラインや応募書類の添削に対応しています。気になる募集情報と研究経験のメモを持ち込み、「この経験を学部卒のどの職種に結びつけられるか」と相談してください。進学の条件や研究内容は教員・学部の窓口でも確認します。[6]

今日の作業は、関心のある職種二つと研究分野一つについて、業務や研究目的、必要条件、次の締切を書き出すことです。学部全体の進学率や企業名だけに頼らず、自分が取り組みたいことと必要な準備を具体化していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度卒業・修了後の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認、農卒233進183希望47決定42他8
  2. 卒業後の進路について確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部の分野別卒業・進学・就職。括弧内女性内数、後半大学院不使用
  3. 令和7年度卒業生の主な就職先確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。農学部少数社名、大学院別
  4. コース・分野・研究室紹介確認日:2026-09-10 / 一般4コースと国際コース、研究領域
  5. カリキュラム確認日:2026-09-10 / 生物資源環境学科、2年後期コース、原則3年前期分野、4年卒業研究。配属条件あり
  6. 就職相談確認日:2026-09-10 / 事前予約対面オンライン、書類添削

次の選考準備に役立つ記事