経済学科と文化経済学科の就職状況を分けて読む
大学の公式表では、就職希望者と決定者を学科別に公表しています。学部全体の印象だけでなく、所属学科の数字から確認しましょう。[1]
| 学科 | 卒業者 | 進学者 | 就職希望者 | 決定者 | 決定率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経済 | 159人 | 2人 | 143人 | 142人 | 99.3% |
| 文化経済 | 85人 | ― | 76人 | 75人 | 98.7% |
率の分母は就職希望者で、卒業者全員ではありません。進学欄の「―」は原表の表記です。表自体に年度の見出しがないため、ここでは年度を補っていません。同じページに2025年度と明記された主な就職先とは区別します。[1]
大学は追跡調査で掲載資料間の数値が若干異なることもあると案内しています。率だけを比べて学科や個人の就職の有利不利を決めることはできません。自分が希望する職種への採用人数も、この表からは分かりません。[1]
経済学科の2025年度就職先を企業研究の入口にする
経済学科の主な就職先から一部を抜粋します。分類は編集部による企業研究の入口で、先輩の配属職種を示すものではありません。[1]
| 調べる分野 | 公式掲載例 |
|---|---|
| 金融 | 福岡銀行、西日本シティ銀行、肥後銀行、山口フィナンシャルグループ、明治安田生命保険 |
| メーカー・IT等 | アイリスオーヤマ、大塚製薬、ツムラ、ゼンリン、日立ソリューションズ西日本 |
| 流通・交通関連等 | リコージャパン、アステム、JALスカイ九州 |
| 学校・行政等 | 九州工業大学、国土交通省九州地方整備局、大分市役所、久留米広域消防本部 |
企業の知名度だけで選ばず、何を誰に提供しているかを調べます。例えばメーカーへの就職実績があっても、研究・営業・管理などのどの仕事だったかは、この一覧から推定できません。現在の新卒募集を読み、自分が応募できる職種を確認します。
文化経済学科は、観光だけに進路を限定しない
文化経済学科の2025年度一覧には、交通・観光関連とともに金融、メーカー、IT、小売、公的機関等も掲載されています。[1]
| 調べる分野 | 公式掲載例 |
|---|---|
| 交通・観光等 | 西日本旅客鉄道、大分交通、JR九州ホテルズ、ハウステンボス、エイチ・アイ・エス |
| メーカー・IT・流通等 | クリナップ、立川ブラインド工業、九州DTS、アステム、岩田屋三越、コスモス薬品 |
| 金融等 | 西日本シティ銀行、鹿児島銀行、第一生命保険、岡三証券、山口県信用保証協会 |
| 学校・行政等 | 国立高等専門学校機構、出入国在留管理庁、鹿児島県庁 |
社名は掲載時の表記に沿っています。今の募集名称や受付状況は別途確認してください。「文化経済だから観光しかない」と決めず、地域の暮らしや企業活動にどのように関わりたいかから、比較する仕事を増やせます。
地元で働きたい気持ちを、仕事内容に具体化する
地域に貢献したいという気持ちは、銀行、交通、商業、IT、行政など複数の仕事につながり得ます。ただし、同じ地域に関わる会社でも、顧客、担当業務、勤務地は異なります。
| 関心 | 説明会で確かめる問い |
|---|---|
| 地域の事業者を支えたい | どの業種の顧客と、どのように関わるか |
| 人が訪れる地域にしたい | 新卒が担当する現場の業務は何か |
| 生活を便利にしたい | 利用者のどの困りごとを解決しているか |
| 地元に住み続けたい | 勤務地や転勤範囲をどう決めるか |
福岡に本社があることと、福岡だけで働けることは同じではありません。募集区分と配属の案内を読み、希望がどこまで考慮されるかを確認しましょう。勤務地が最優先なのか、仕事内容を優先したいのかも整理します。
経済学科では、分析の過程を説明できるようにする
経済学科は経済理論・政策、国際比較経済、金融・情報の3コースを案内しています。少人数の演習で、基礎的な読み書きから専門的な思考へ学びを進める構成です。[2]
就活では「経済を学びました」から一歩進めて、取り上げた問題、調べた資料、比較の仕方を説明します。数字を使ったなら、対象期間や単位をそろえたか、結果から何が言えて何が言えないかも振り返りましょう。
編集部の架空の例として、物価について発表した学生が、異なる年の数字をそのまま比較していた点に気づき、条件をそろえ直す経験が考えられます。自己PRに使う場合は自分が実際に行った作業に置き換え、担当していない分析や成果を加えないでください。
結論の大きさだけでなく、間違いを見つけて修正した行動も材料になります。分からないことをどのように確認したかは、面接の追加質問に答える準備にもつながります。
文化経済学科では、地域との関わりで自分がしたことを示す
文化経済学科は、地域の資源や文化と経済の関係を学び、地域の人と協働したり、企画を具体化したりする機会を特色として案内しています。[3]
地域活動を経験した場合は、参加したという説明だけでなく、誰の意見を聞いたか、何に困ったか、自分がどう動いたかを整理します。企画が実現しなかった場合も、制約や改善点を具体的に説明できます。
- 活動の目的と、自分の担当を分けて書く。
- 地域の人や仲間から聞いた意見を振り返る。
- 意見の違いや時間の制約にどう対応したかを書く。
- 結果と、次に改善したい点を区別する。
地域の成果を自分一人の実績として語らないようにしましょう。目立つ活動がなくても、授業の調査や発表準備で自分が工夫したことを掘り下げられます。
アクティブ・プログラムは、実際の経験から振り返る
経済学部は、学生の自主活動を教員が支援し単位認定するアクティブ・プログラムや、地域事情研修・海外研修を案内しています。研修の補助制度もありますが、参加条件や対象は大学へ確認してください。[4]
これから経験を増やしたいなら利用可能な機会を確認できます。ただし、就活で話すためだけに大きな活動を新しく始める必要はありません。すでに取り組んだ課題やアルバイトを振り返り、企業研究と応募準備も並行しましょう。
プログラム名が同じでも、全員の担当や成果は違います。制度の紹介をそのまま自分の経験として話すのではなく、実際に参加した範囲を具体的に伝えます。
公務員を考えるなら、学科別実績と受験計画を確認する
大学の支援ページでは、2025年度の公務員就職者は経済学科が国家1人・地方11人、文化経済学科が国家1人・地方2人です。学部全体と各学科を分けて確認しましょう。[5]
公務員向けの課外講座も案内されています。対象の試験や費用、日程を確認し、民間と併願するなら両方の締切を一枚の予定表に置きます。公務員という名称だけで試験内容が共通だとは考えず、受験先の募集要項を確認してください。
学歴の不安から公務員なら必ず受かると判断することはできません。仕事内容への関心と、試験・書類・面接の準備に使える時間を照らして考えましょう。
学内相談へ持っていくとよいもの
大学は個別相談や、求人・就職活動報告書等を確認するキャリア支援システムを案内しています。迷っている段階でも、候補の募集要項と自分の疑問を持参できます。[5]
- 気になる会社の募集職種と締切。
- 勤務地・仕事・働き方で優先したい条件。
- 授業や活動で自分が行ったことのメモ。
- ESや自己PRでまだ書けていない箇所。
遠方での就活に関する旅費支援は学部により異なると案内されています。福岡のサテライト拠点やUIJターン相談も含め、利用方法・対象を窓口で確認しましょう。[5]
今週は一社の募集と、一つの経験を具体化する
経済学部の実績を見て安心するだけでも、大学名で不安になり続けるだけでも、応募準備は進みません。気になる一社の募集を読み、授業・演習・地域活動で自分が行ったことを一つ書き出してみましょう。
地元就職、企業選び、自己PRの整理で迷っている場合は、逆転就活塾の無料相談でも次の行動を考えられます。大学の支援も使いながら、自分が納得できる仕事と、そこへ向けた準備を具体化してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 久留米大学:就職実績確認日:2026-09-09 / 学科別就職状況、2025年度の就職先
- 久留米大学:経済学科確認日:2026-09-09 / 3コースと少人数演習
- 久留米大学:文化経済学科確認日:2026-09-09 / 地域・文化と経済、協働と企画
- 久留米大学:経済学部確認日:2026-09-09 / アクティブ・プログラム、研修
- 久留米大学:就職支援確認日:2026-09-09 / 相談、支援制度、2025年度公務員実績