就職率96.30%と進学者89人を分けて見る

2025年度・2026年5月1日現在
項目人数・率
卒業者241人
就職希望者135人
就職者130人
就職率(希望者が分母)96.30%
大学院・専攻科への進学者89人
研究生・科目等履修生、専修学校、留学等1人
[1]

就職率は卒業者241人全員に対する割合ではありません。公式資料には、進学・留学を除く卒業者に対する就職者の割合86.09%もあり、希望者を分母にする96.30%とは区別が必要です。[1]​​​‌​​‌​​​​‌​​‌​​​‌​​​​‌​‌​​‌​​​‌‌​​‌‌​‌​​​​​​‌​​‌​‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌​

就職希望者の未定分は5人です。別に、就職を希望しない学生として家事・資格や進学準備等12人、公務員・教員受験4人が掲載されています。秋季・早期卒業者、期限付き採用者を含む集計である点も押さえましょう。[1]

この数字は理工学部全体の実績で、5学科の内訳ではありません。進学者89人を特定の学科や進学先へ割り当てたり、就職者130人全員を研究開発職として数えたりすることはできません。

理学と理工学の5学科を、専門から整理する

5学科の学びと学位
学科主な専門卒業時の学位
数学物理学科数学コース/物理科学コース、理論・実験から基礎を学ぶ学士(理学)
情報科学科計算機の仕組み、プログラミング、ネットワーク、人工知能など学士(理工学)
生物科学科生態系から分子、過去から現在までの生物と環境学士(理学)
化学生命理工学科化学・生命科学、材料や分子・細胞の性質と機能学士(理工学)
地球環境防災学科地球の構造・現象、環境と自然災害、防災学士(理工学)
[2] [3]

1年次の基礎から2年次以降の専門授業・実験へ進み、4年次に卒業研究を行う流れが案内されています。学位の名称も全員が同じではなく、数学物理・生物と、情報・化学生命理工・地球環境防災で区分されています。[2]

カリキュラム例には、情報科学のアルゴリズムや機械学習、生物科学の分類・生態・生理、化学生命理工の化学実験、地球環境防災の地盤工学や防災計画などが挙げられています。選択科目もあるため、すべてを全員が履修するとは限りません。[3]

編集部提案として、企業研究では学科名だけでなく、実際に使った手法や考え方を整理します。例えばデータの処理、実験条件の比較、観測結果の解釈など、自分が経験した行動から希望業務との接点を考えてください。

学部卒の就職先と、修士修了後の就職先を混ぜない

2025年度の学部卒・主な就職先から抜粋
分野(編集部が整理)掲載例
エネルギー関西電力
建設・インフラ四電工、西日本高速道路
製造スズキ、三菱自動車エンジニアリング、明星産商
情報通信三菱電機ソフトウエア、ソフトクリエイトホールディングス
交通・金融等西日本旅客鉄道、高知銀行、阪大微生物病研究会、日本工営
公務・教職県庁・市役所、公立学校教員
[4]

中央の一覧は年度ごとに学部卒と大学院修了者を分けています。上表は学部卒の2025年度の列から抜粋しました。修士の理工学専攻に掲載された企業を、学部卒の実績として移さないことが大切です。

企業別人数、採用職種、学科の内訳はこの一覧にありません。例えば製造業への就職者全員が設計・研究を担当する、情報通信の全員が情報科学科である、といった推定は避けましょう。

学部の進路紹介には、地球環境防災学科での地盤や耐震に関する学びと、西日本高速道路への進路を結び付けた2025年度卒業生の事例もあります。専門と仕事を考える一例であり、同じ学科から同じ仕事への採用が保証されるわけではありません。[5]

研究は、問い・方法・検証・限界で説明する

編集部提案:専門外にも伝わる研究説明
要素整理する内容
問いどんな現象や問題を明らかにしたいか
方法実験、理論、観測、プログラムなど何を使ったか
担当自分で行った作業と、指導や共同作業の範囲
点検条件や結果をどのように確かめたか
限界確認できた範囲と、まだ分からないこと

編集部の架空の例:観測データを比較する演習で、機器ごとの記録間隔が異なると気付き、条件を整理して比較方法を見直した。これは実在の学生や研究室の成果ではありません。データの量より、比較条件を確かめた判断を伝える例です。

結果が予想と違ったときに、条件を確認し、教員へ相談し、方法を修正した経験も説明材料になります。研究テーマの難しさを強調するだけでなく、自分の行動とその理由が分かる言葉を使いましょう。

プログラムや分析手法を扱う場合は、実装した範囲と既存のツールを使った部分を区別します。生物の調査や化学実験でも、測定の範囲を越えた効果を断定せず、検証したことを正確に伝えてください。

就職と大学院進学は、目的と応募条件から考える

大学院・専攻科への進学者89人という数字は、研究を継続する進路があることを示します。ただし、進学理由や研究テーマ、学科別人数は中央の集計表にはありません。人数の多さだけで自分の進路を決めないことが大切です。[1]

編集部提案:就職と進学を比較する
項目学部卒で就職大学院へ進学
目的どんな業務を担いたいかどの問いや技術を深めたいか
条件募集職種、学位・資格・経験出願条件、指導体制、入試
準備研究説明、応募書類、面接研究計画、試験、費用や期間

希望する研究職・技術職の募集で、どの学位や専門が求められるかを調べ、教員と相談します。修士が必要な募集も学部卒で応募できる募集も個別条件によるため、企業名だけでは判断できません。

進学を検討しながら就職活動をする場合は、研究室の予定、出願・入試、応募・選考の時期を一つの表に置きます。どちらを選ぶ場合でも、自分が何を身につけたいかを説明できる状態を目指しましょう。

教職や関連資格は、取得条件を個別に確かめる

数学物理学科はコースに応じた数学・理科、情報科学科は高校情報、生物・化学生命理工・地球環境防災では理科などの教職免許が案内されています。学科・コースごとに対象が異なり、必要な単位の修得などの条件を確認する必要があります。[2]

資格一覧には、情報処理技術者、危険物取扱者、気象予報士など、試験が必要と記されたものもあります。関連分野を履修することと資格を取得することは別です。履歴書では、取得済み・受験予定・学修中を区別しましょう。[2]

2025年度の教員就職者は正規8人・臨時7人の計15人です。これを教員採用試験の合格率や、卒業者全員の正規教員就職実績と表すことはできません。[1]

研究の説明と募集要項を持って相談する

高知大学の就職室では、自己分析や企業・教職等の相談を受け付け、1・2年生の利用も歓迎しています。求人やガイダンス情報はmoodle shareやKULASなどでも確認できます。[6]

朝倉・物部キャンパス向けの個別相談は専用サイトから予約し、必要な資料を事前に提出する流れです。エントリーシートの添削は、応募締切に余裕を持って相談するよう案内されています。[7]

編集部提案として、専門用語を減らした研究の説明と、希望する職種の募集要項を用意します。「研究の目的と自分の担当が伝わるか」「その業務とどこがつながるか」「進学も含めて何の情報が足りないか」を確認すると、次の準備を決めやすくなります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 高知大学 令和7年度 学部卒業者就職等進路状況確認日:2026-09-11 / PDF1頁全確認。24113513096.30進89/研究等1他16、教8/7
  2. 高知大学 理工学部 学部概要確認日:2026-09-11 / 全文。5学科2学位、4年卒研、資格試験条件
  3. 高知大学 理工学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 全文。5学科科目例・選択必修区別、研究個人を普遍化しない
  4. 高知大学 主な就職先一覧 令和3〜7年度確認日:2026-09-11 / 5頁全確認。p2学士2025、p4修士別
  5. 高知大学 理工学部 卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 全文。2025卒西日本高速道路、過去企業・2024図不使用
  6. 高知大学 就職室利用案内確認日:2026-09-11 / 全文
  7. 高知大学 就職相談確認日:2026-09-11 / 全文

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