薬学科は6年制、生命創薬科学科は4年制

薬学科は、基礎薬学と臨床薬学を組み合わせて薬剤師を育成する6年制の学科です。生命創薬科学科は、化学・生物学・物理学を基盤に、創薬などの研究・開発に関わる人材を育成する4年制の学科として案内されています。[3] [4]​‌​​‌‌‌​‌​​‌‌​​​​​​​​​‌​‌‌‌​‌​​‌‌​​​​​​​‌‌​​​​​​‌‌‌‌‌​​​​​​​​​‌‌

大学名や薬学部という名称だけで、すべての学生が同じ資格課程や実習を経ると考えないようにします。企業や医療機関の募集では、学科、学位、資格などの条件を確認し、自分がどの区分に該当するかを整理しましょう。

古い統計に掲載される薬科学科の実績も、現在の生命創薬科学科の2025年度実績とは分けます。本稿では現行2学科の単年度データを使います。[1] [2]

就職率100%でも、進学の割合は大きく異なる

2025年度卒業者の進路
項目薬学科生命創薬科学科
卒業者245人32人
就職希望者218人3人
就職者218人3人
掲載就職率100%100%
大学院進学者2人27人
掲載大学院進学率0.8%84.4%
うち本学大学院進学者1人24人
[1] [2]

就職率は就職希望者が分母、大学院進学率は卒業者が分母です。生命創薬科学科の100%は3人中3人の就職を示し、卒業者32人全員が就職したという意味ではありません。進学率84.4%と足して進路決定率にすることもできません。

就職と大学院進学以外の人の進路は、この表だけで一人ひとりの状況が分かるものではありません。国家試験の結果や進路未定の人数を、卒業者と就職者の差から推定しないようにします。

大学院進学が多い学科でも、進学が全員の義務という意味ではありません。研究を深めたい理由と、学部卒で応募したい仕事をそれぞれ整理し、教員やキャリアカウンセラーへ相談しましょう。

薬学科の就職先は、病院・薬局・企業・公的機関など

薬学科の2025年度の主な就職先には、第一三共、中外製薬、大塚製薬、エーザイ、塩野義製薬、小野薬品工業、協和キリンなどが掲載されています。製薬企業名があることだけで、全員が研究職や同じ職種に採用されたとは分かりません。[1]

医療機関では北里大学メディカルセンター、横浜市立大学附属病院、虎の門病院、亀田総合病院など、薬局等ではアイングループ、日本調剤、クオール、ウエルシア薬局、マツモトキヨシグループなどが掲載されています。[1]

このほかイーピーエス、シミック、埼玉県警察本部、医薬品医療機器総合機構も掲載されています。ただし、個社別の人数や採用区分、配属は一覧だけでは分かりません。自分が受ける募集の条件を確認してください。[1]

病院名や企業規模だけで候補を決めず、どんな業務に関わり、どのような指導を受けたいかを考えます。実習で関心を持った仕事と、募集されている仕事内容が一致するかも確かめましょう。

生命創薬科学科は、学部卒と大学院修了後を分けて調べる

生命創薬科学科の2025年度の学部卒の主な就職先は、東京顕微鏡院、神奈川県立病院機構、ドゥウェルです。同年度の大学院進学先には北里大学大学院、京都大学大学院、順天堂大学大学院、立教大学大学院が掲載されています。[1] [2]

学部の就職サポートは、生命創薬科学科について大学院修了後の就職を中心に、製薬、工業化学品、食品、化粧品などの分野を紹介しています。これは上記の学部卒3人の実績とは別の説明です。[5]

研究職を希望する場合は、興味のある研究分野と募集職種の学位・経験条件を確認します。大学院へ進めば特定の企業に採用される、学部名だけで研究職に就けるという保証ではありません。研究を続けたい問いと、将来の仕事の両方から考えましょう。

実習と研究、それぞれの経験を具体的に伝える

薬学科は附属3病院での実習、プレゼンテーション実習、希望により早期から研究へ取り組むプレ特別実習コースなどを紹介しています。知識を現場と結び付ける学びの中で、質問したこと、説明を改善したこと、課題に気付いた場面を振り返れます。[3]

生命創薬科学科は、1年次の「生命創薬科学研究概説」「創薬科学への招待」などから研究への関心を深め、3年次後期に卒業研究を始める案内です。4年次には卒業論文を作成し、研究発表を行います。[4]

研究概要では、何を明らかにしたかったか、どんな方法で確認したか、自分が担当した部分、結果と限界を整理します。実習では、見学したこと、指導を受けて行ったこと、自分で調べたことを区別してください。

学部が提供する制度を自分の実績としてそのまま並べず、参加した範囲と学んだ内容を示します。共同研究の非公開情報や患者個人が分かる情報は、応募資料へ入れない形で説明しましょう。

病院・薬局・企業は、募集職種と教育の違いを見る

応募先の比較で確かめたいこと(編集部の提案)
候補質問の例
病院新卒の研修、配属、指導や相談の体制はどうなるか
薬局・ドラッグストア担当業務、勤務地、異動、入職後の教育はどうなるか
製薬・化学・食品等研究・開発・生産・営業など、どの職種の募集か
治験に関わる企業職種ごとの担当業務、研修、勤務地や移動はどうなるか
公的機関採用区分、必要な資格や学位、選考内容は何か

学部の職種紹介にはMR、CRC、CRAなどもありますが、職種名が似ていても業務や関わる相手は異なります。紹介文だけで応募条件を判断せず、募集元の説明を読み、分からない点を質問しましょう。[5]

同じ業界でも採用時期や提出書類は企業ごとに異なります。実習や試験と重なる予定を早めに洗い出し、一つの応募先の期限を他の候補にも当てはめないようにします。

自己PRは、確認した過程と学び直す行動を示す

編集部の架空の例です。「演習の発表で、私は結論を急いで根拠の説明を省いてしまいました。指摘を受け、資料の条件と自分の解釈を分けて整理し、教員に不明点を確認しました。その後、相手が判断できるよう、根拠と残る疑問を併せて説明する形に修正しました。」

これは実在する北里大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、具体的な場面、自分が行った確認、説明を変えた点を示します。薬の効果を自分が確認した、独立して治療方針を決めたといった誇張は避けましょう。

志望理由では、その経験で関心を持った仕事と、応募先で確認した業務や教育体制を結び付けます。企業の知名度や資格を生かせるという言葉だけで終わらせず、なぜその仕事を選びたいかを具体化します。

学科ごとの就職支援を、実習・研究と合わせて使う

薬学科の支援案内は、5・6年次に実習、国家試験対策、卒業論文準備が重なるため、就職ガイダンスやインターンシップ準備、筆記・面接対策を3・4年次から始めるとしています。高学年には病院や公務員など、職種別の講座も案内しています。[6]

2026年度の企業キャリア教育では、企業・医療機関で働く卒業生の話から、仕事や働き方を具体的に考える機会を紹介しています。先輩の体験は参考になりますが、現在の募集条件は別に確認しましょう。[6]

生命創薬科学科の支援は、大学院進学後の就職も視野に、学部段階からキャリアスタディで主体的に学ぶ力や社会人としての基礎を育てる案内です。研究と進路の両方を早くから考える材料にできます。[7]

相模原・白金の各キャンパスに就職支援の窓口があり、専門のキャリアカウンセラーによる進路相談、ES・履歴書添削、面接への助言も案内されています。希望職種と下書き、実習・研究の予定を持って相談しましょう。[5]

  • 6年制・4年制、学部卒・大学院修了後を分けて調べる。
  • 希望職種の仕事内容と条件を確認する。
  • 実習・研究で行った一場面を整理する。
  • 学科の支援を使い、学修と応募の予定を合わせる。

薬学部の就活では、学科ごとの学びと進路の違いを理解することが出発点です。実績に学びながら、自分が働きたい場面と必要な準備を具体化していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 北里大学 就職・進路データ 薬学部確認日:2026-09-10 / 2025薬245/218/218、生命32/3/3、単年度企業。旧薬科学2015不使用
  2. 北里大学 大学院進学データ 薬学部確認日:2026-09-10 / 2025薬2本学1、生命27本学24、生命84.4分母32
  3. 北里大学 薬学科6年制確認日:2026-09-10 / 附属3病院実習、プレゼン、希望早期研究。重複スライダー体験談不使用
  4. 北里大学 生命創薬科学科4年制確認日:2026-09-10 / 1年研究入門3後期卒研4年発表
  5. 北里大学 就職サポート確認日:2026-09-10 / 両キャンパス相談、職種紹介、院修了後説明と学部実績分離
  6. 北里大学 薬学科の就職サポート確認日:2026-09-10 / 3/4準備5/6職種別、2026企業career、個別相談
  7. 北里大学 生命創薬科学科の就職サポート確認日:2026-09-10 / 院進学後就職視野、4年学部career学修

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