2025年度は就職希望者110人が就職、大学院進学58人

北里大学の公式統計では、2025年度の海洋生命科学科の卒業者は188人、就職希望者と就職者はいずれも110人です。掲載就職率は100%ですが、就職希望者を分母にした数字であり、卒業者188人全員の就職を示しません。[1]​‌​‌‌‌​‌‌​​‌​​​‌‌​‌‌​​‌‌​​‌​‌​‌‌​​‌‌​​​‌​​‌‌‌‌​​​​‌‌​​​​‌‌​​​​​‌

別の大学院進学データでは、同年度の進学者58人、進学率30.9%、うち本学大学院への進学者47人が掲載されています。進学率の分母は卒業者188人です。就職率とは分母が異なるため、二つの率を足して進路決定率とはできません。[2]

2025年度卒業者の進路を読む
項目公式掲載値読むときの注意
卒業者188人海洋生命科学科の卒業者
就職希望者/就職者110人/110人希望者を分母にした就職率100%
大学院進学者58人卒業者を分母にした進学率30.9%
本学大学院進学者47人大学院進学者58人の内数
[1] [2]

就職と大学院進学以外の人について、この表だけで一人ひとりの状況は分かりません。未掲載の内訳を推測せず、就職・進学それぞれの実績を自分の選択肢を調べる材料にします。

水族館・食品・環境・行政など、進路例を広く見る

2025年度の主な就職先には、横浜八景島、江の島マリンコーポレーション、森永乳業、フジッコ、極洋、東ハト、コカ・コーラボトラーズジャパン、マリンフーズ、江東微生物研究所、アース環境サービスなどが掲載されています。[1]

公的な進路例には、農林水産省、神奈川県庁、新潟県庁、東京都教育委員会、水資源機構などがあります。ただし一覧は採用区分や担当職種、個社別人数を示すものではありません。会社や団体の名前から、全員が専門研究や飼育の仕事に就いたとは判断できません。[1]

水族館に関心があれば、実際の募集職種と選考条件を確認します。食品や環境に関心があれば、研究開発、品質、製造、営業、調査など、どの仕事を募集しているかを調べましょう。掲載先に名前があることは、自分の採用を保証するものではありません。

大手企業を目指す場合も、「生物が好き」という関心を、製品や業務のどの課題に関わりたいのかへ進めます。企業規模への憧れと、仕事内容への関心を分けると、応募理由を整理しやすくなります。

生物・化学・環境の学びを仕事への関心につなげる

2021年度以降入学者向けのカリキュラムでは、2年次に微生物学、分子生物学、魚類学、分析化学、生物統計学、海洋生命科学実験などが示されています。生き物の知識だけでなく、観察や測定、結果を読み取る方法も学びの材料です。[3]

3年次には環境科学、水圏生態学、食品衛生学、水族増殖学などがあり、選択科目として食品安全学や資源解析学なども掲載されています。海洋生物利用学の紹介では、資源の利用と環境保全、流通や消費のつながりを学ぶことが説明されています。[4]

学んだ分野と同じ名称の業界だけに応募先を限る必要はありません。記録を確かめる、条件をそろえて比較する、資料を読んで説明するなど、自分が実際に行ったことを仕事の理解と結び付けます。

カリキュラムには入学年度別の案内があります。海洋実習は、2021年度以降入学者向けの2・3年次一覧では選択科目です。全員が同じ実習を経験したと扱わず、自分が履修した科目と経験を確認しましょう。[3] [4]

卒業研究では、問いと確認方法を短く説明する

4年次のカリキュラムには海洋生命科学演習と卒業論文が掲載されています。研究を応募資料で説明する際は、対象の珍しさだけでなく、何を知りたかったか、どのように確かめたかを示しましょう。[5]

専門外の相手に話す場合は、研究の目的、自分の担当、観察や実験の方法、確認した結果、残る課題の順に整理できます。研究室全体の成果と自分が担当した部分を分け、まだ検証していない効果を成果として付け加えないようにします。

生物を扱う研究では、期待どおりの結果が出ないことも振り返りの材料になります。うまくいかなかった条件をどう記録したか、何を比較し直したか、教員や共同研究者と何を相談したかを整理してください。

公開できない研究データや共同研究先の情報を応募資料へそのまま載せず、説明できる範囲を指導教員と確認します。成果の大きさだけでなく、丁寧に確認し、他者へ伝える過程が見える資料を目指しましょう。

大学院進学は、大学名より研究したい問いから考える

2025年度の主な進学先には、北里大学大学院のほか、東京大学、北海道大学、鹿児島大学、名古屋大学、九州大学、東京海洋大学、東京農業大学、筑波大学の各大学院が掲載されています。大学院の一覧から研究室や入試の難易度、自分の合格可能性までは分かりません。[2]

就職と進学で迷う場合は、研究を続けたい理由、指導分野、入試、費用、希望する仕事の募集条件を並べます。進学率が一定数あることを理由に周囲と同じ選択をするのではなく、自分の目標に必要な学びを整理しましょう。

大学院へ進めば希望する研究職に就けるという保証もありません。学部卒で応募できる仕事と、さらに研究を深めてから目指したい仕事を調べ、教員や就職センターに相談します。

インターンシップの参加実績と就職先を分ける

学部のキャリアサポートは、提携先だけでなく学生が自分で探した企業でのインターンシップの支援も案内しています。2・3年次の選択科目として「インターンシップ」があることも紹介されています。[6]

同ページには企業、官公庁、水族館などの参加実績が並んでいますが、これは就職者の採用先一覧ではありません。対象年度がそろっていない掲載名や過去の名称もあるため、現在の募集を調べる入口として使い、開催の有無や応募条件は募集元で確認します。[6]

在学生向けページには、期間に応じたインターンシップ届や、進路が決まった際の進路決定届などが案内されています。参加前に必要な学内手続きと提出先を確認し、実習や授業との重なりも相談しましょう。[7]

参加先・応募先で確かめたいこと(編集部の提案)
項目質問の例
業務実際に担当・体験する仕事は何か
学び指導や振り返りはどのように行われるか
条件募集年度、職種、期間、提出書類は何か
生活勤務地、移動、住居などの条件はどうか
進路参加と採用選考の関係は公式にどう説明されているか

自己PRは「好き」から、自分が取った行動へ進める

編集部の架空の例です。「実験の班で観察結果がそろわなかったため、私は記録の時刻と条件を一覧にしました。確認できていない点を教員に質問し、比較できる範囲を班で整理しました。結果を急いでまとめるより、前提を共有することが大切だと学びました。」

これは実在する北里大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、実際に確認した条件、自分が担当した記録、話し合いの内容を具体化します。実施していない調査や、動物の飼育実績を付け加えないようにしましょう。

生物への関心そのものに加えて、継続して記録する、調べた内容を説明する、役割を調整するなどの行動を示すと、専門分野が異なる採用担当者にも経験を伝えやすくなります。

学生課・就職センター・先輩の支援を使う

学部は1年次の「仕事と人生」、2年次の企業研究や適性の確認、3年次の自己分析・ES・模擬面接などの支援例を案内しています。就職センターと学生課では、相談、書類添削、模擬面接、インターンシップ支援などを行います。[6]

内定を得た4年生や修士2年生によるKJAの助言、同窓会の三水会による就職ガイダンスも紹介されています。先輩の体験は参考になりますが、年度や応募職種が違えば条件も変わるため、最新の募集と照らし合わせます。[6]

  • 2025年度の就職と進学の人数を、分母を分けて読む。
  • 気になる会社・団体の募集職種を確かめる。
  • 授業や研究から一場面を選び、行動を言葉にする。
  • 研究・応募・学内手続きの予定を持って相談する。

海洋生命科学部の学びを生かす進路は、一つの業界だけではありません。自分の関心と経験を整理し、実際の仕事を比較しながら応募先を選んでいきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 北里大学 就職・進路データ 海洋生命科学部確認日:2026-09-10 / 2025卒188希望110就110100%、単年度企業一覧
  2. 北里大学 大学院進学データ確認日:2026-09-10 / 2025卒188進5830.9%本学47、他院例
  3. 北里大学 海洋生命科学部 2年次確認日:2026-09-10 / 2021以降入学科目、海洋実習は選択
  4. 北里大学 海洋生命科学部 3年次確認日:2026-09-10 / 2021以降環境食品衛生増殖、利用学説明、実習選択
  5. 北里大学 海洋生命科学部 4年次確認日:2026-09-10 / 海洋生命科学演習卒論。掲載研究例は本人実績にしない
  6. 北里大学 キャリアサポート確認日:2026-09-10 / 1〜4年支援、KJA三水会、intern参加先は就職先ではない
  7. 北里大学 在学生の方へ確認日:2026-09-10 / 期間別インターン届、進路決定届、学内手続き

次の選考準備に役立つ記事