新設の2学科と前身学科の実績を分ける
大学の教育研究上の目的では、デザイン工学部に建築デザイン学科と情報デザイン学科を設置していることが確認できます。各学科の公式ページは2026年4月開設と明記し、カリキュラムには1年次から4年次までの学びが示されています。[1] [2] [3] [4] [5]
開設年と4年間の課程から、通常の最初の卒業は2030年3月となるため、2026年9月時点では卒業前です。新学部の就職率や卒業生の企業別就職人数を、すでに確定した実績として示すことはできません。[2] [3] [4] [5]
両学科のページは、2026年度開設のため前身となる学科の情報を掲載していると注記しています。建築側の環境デザイン学科、情報側の国際情報学科の就職活動インタビューは、新しいデザイン工学部の卒業者の実績ではありません。[2] [3]
資格の実績にも同じ注意が必要です。掲載された2024年度の建築士受験資格取得率や、2021~2025年度の情報系国家資格合格者数を、新設学科の学生の実績へ読み替えないでください。教育の内容を知る情報と、いつ・どの組織に属した学生の結果かを分けて確認しましょう。[2] [3]
建築デザインは、多様な人にとっての空間を考える
建築デザイン学科は、障がいのある人、高齢者、子ども、外国人など、多様な人の視点を取り入れるインクルーシブデザインを軸としています。住居・建築・インテリア・都市について、工学の知識や技術と芸術的な感性を組み合わせて学ぶと説明しています。[1] [2]
カリキュラムは、建築デザイン入門、設計製図基礎、住居計画学、建築数学、建築構造力学、建築CADなどから、設計や材料・環境の実験、まちづくり等のプロジェクトへ展開します。4年次には卒業研究ゼミ、卒業論文・制作が配置されています。[4]
2026年4月に開設したデザインスタジオでは設計や研究に取り組み、常駐する助手に相談できると案内されています。ファブスタジオは3DプリンターやCNC加工機、レーザー加工機等を備え、実際に形を作りながら製造の過程を学ぶ場です。[2]
就活で設計経験を伝えるときは、見た目だけでなく、利用者のどの課題に応えようとしたかを説明しましょう。模型や図面を作った場合も、なぜその空間や材料、構成にしたか、条件にどう対応したかを整理すると、自分の判断を伝えやすくなります。
情報デザインは、技術と表現を社会の課題につなげる
情報デザイン学科は、情報技術、数理・データサイエンス、メディア表現、社会ソリューションの4領域を基礎から学ぶ構成です。情報工学と社会科学の視点を組み合わせ、システムの提案やデジタルコンテンツの制作に取り組む人材を育成します。[1] [3]
| 領域 | 公式図に示される学びの例 |
|---|---|
| 情報技術 | プログラミング、Webデザイン、情報セキュリティ、知的財産 |
| 数理・データサイエンス | AI、データエンジニアリング、統計・解析 |
| メディア表現 | デザイン、アニメーション、映像コンテンツ、3D-CG |
| 社会ソリューション | アクセシビリティ、地域情報、コミュニティデザイン |
科目紹介では、Python等を使うプログラミング応用、テレビ番組の収録から編集までを経験する映像コンテンツ制作技術、情報へのアクセス等を考える情報社会とアクセシビリティなどが挙げられています。数学やプログラミング等の基礎を学ぶ支援と補習も案内されています。[3]
カリキュラムでは、基礎演習やプログラミング基礎から、プロジェクト演習、情報デザイン演習、卒業論文・卒業制作・卒業プロジェクトへ学びをつなげています。各自の履修と制作経験が異なるため、学科で学べることの全てを自分の技能として列挙せず、実際に使った方法を示しましょう。[5]
学科ごとの目指す進路と募集職種を照らし合わせる
建築デザイン学科は、住宅・建設業界の設計、施工、営業、開発や不動産、インテリア計画・店舗設計、住宅設備・家具・建材の企画や営業、地方自治体、まちづくり等に関わるNPOなどを目指す進路として挙げています。[2]
情報デザイン学科は、システムエンジニア、アプリケーションエンジニア、データサイエンティスト、デザイナー、映像クリエイター、NPO・NGO法人職員、対話・協働を促すファシリテーター、高校の情報科教員などを紹介しています。これらは将来の方向性であり、卒業者の採用先や採用人数ではありません。[3]
| 希望する仕事 | 確認したいこと |
|---|---|
| 建築・インテリア | 設計・施工等の担当範囲、必要な資格、提出作品の条件 |
| 情報システム・データ | 扱う技術、開発や分析の役割、専門性の条件 |
| 映像・デザイン | 企画・撮影・編集等の職種、作品提出の形式 |
| 自治体・NPO・教育 | 採用区分、応募資格、実際の業務 |
同じ会社でも仕事内容や配属は異なります。学科が紹介する職種名だけで応募先を決めず、自分が作りたいもの、解決したい課題、身につけたい技術をもとに複数の募集を比較してください。
建築士の受験資格と免許取得を混同しない
建築デザイン学科は、所定科目の履修によって二級建築士の受験資格を得られ、必要単位を履修すれば一級建築士の受験資格も取得できると案内しています。一級建築士の免許登録には、試験合格に加え卒業後の実務経験が必要との注記があります。受験できることと、免許を取得することは別です。[2]
資格の履修条件は入学年度の案内で確認し、教務等へ相談してください。大学は、カリキュラム上、複数資格を重複して取得できない場合や、実習履修に条件があること、別途費用が必要になる場合を案内しています。[2] [3]
情報デザイン学科も高校の情報科教員免許などの資格や、情報系試験・検定への支援を紹介しています。取得できる資格と、受験・申請等の資格、取得を応援する試験を一括りにせず、自分の目的と条件に合わせて選びましょう。資格数だけでなく、学んだ知識を実際にどう使えるかも大切です。[3]
作品・プログラムと、そこへ至る過程を説明する
両学科はチームによるプロジェクトを重視しています。建築では地域や利用者を考える提案、情報では企業・地域の課題へ向けた企画や制作など、他者と協働する場面が紹介されています。[2] [3]
編集部からの提案として、作品やプログラムをまとめる際は、目的、本人の担当、使用した手法、試作や修正の過程、得られた反応を残してください。共同制作では、全体の成果と自分の行動を分け、引用した素材や公開してよい情報の範囲も確認しましょう。
採用側が専門外の場合でも分かるように、道具の名前より先に、誰の何を解決しようとしたかを説明すると伝わりやすくなります。制作物の提出が必要か、どの形式かは応募先によって異なるため、募集要項に合わせて準備します。
個別面談と専門の相談を組み合わせて進める
大学は、国家資格を持つカウンセラーによる個別面談、ガイダンスやイベントによる就職支援を案内しています。公務員・教員採用試験や資格取得を目指すキャリアアップ講座も、学内やオンラインで受講できると説明しています。[6]
就職支援の相談には求人と活動の記録を、専門科目や資格の相談には履修計画を持参すると、検討すべき点を具体化できます。実績がまだない新学部だからこそ、自分がどの技能を深め、何を示せるかを丁寧に整理しましょう。
まず、自分の学科で取り組んだ課題を一つ選び、目的から改善までを短く説明してみてください。その経験を希望する仕事の条件と比較することが、建築と情報それぞれの学びを就活へ結び付ける準備になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 金城学院大学 教育研究上の目的確認日:2026-09-11 / デザイン工学部と2学科
- デザイン工学部 建築デザイン学科確認日:2026-09-11 / 2026開設・学び・目指す進路・資格条件
- デザイン工学部 情報デザイン学科確認日:2026-09-11 / 2026開設・4領域・目指す進路・前身注記
- 建築デザイン学科 カリキュラム・ツリー確認日:2026-09-11 / 全2頁・1–4年次の科目配置
- 情報デザイン学科 カリキュラム・ツリー確認日:2026-09-11 / 全2頁・1–4年次の科目配置
- 金城学院大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 個別面談・ガイダンス・資格対策講座