前身学科の就職実績を新しい経営学部へ読み替えない

経営学部経営学科は2026年4月に開設された組織です。公式ページは1年次から4年次までの学びを紹介しています。この開設時期と4年間の構成から、通常の課程の最初の卒業は2030年3月となり、2026年9月時点では卒業前と整理できます。[1]​‌‌‌‌​‌‌‌​​‌‌​‌​​‌​​​‌‌‌​‌​‌​‌‌​​‌‌​​‌​​‌​‌‌​​‌‌​‌‌​‌​‌‌​‌‌​​​‌​

そのため、経営学部固有の就職率や卒業者の企業別人数を確定実績として示すことはできません。公式サイトに掲載された「目指す進路」も、卒業生がすでに就いた仕事の一覧ではありません。[1]

学科ページは、2026年度開設のため前身となる学科の情報を掲載していると明記しています。就職活動インタビューに登場する生活マネジメント学科や国際情報学科の卒業生の企業名は、新経営学部の就職実績として数えないでください。[1]

前身学科の事例は、学び方や準備方法を知る参考にはなります。ただし、卒業した組織と年度を確認し、現在のカリキュラムで自分が何を学び、どう応募先に説明するかを考えることが必要です。

経営を4領域から学び、自分の専門性を具体化する

学部の教育目的では、経営や社会課題への関心を持ち、経営、マーケティング、会計、生活についての知識と技能を身につけ、他者と協力して問題解決へ行動する人材を育てるとしています。経営者だけに限らず、組織や生活を支える仕事にも関わる学びです。[3]

学びの全体像に示される4領域
領域主な視点
戦略・組織企業経営や組織運営に必要な考え方
会計・ファイナンス財務状況の分析、会計、資金調達や投資判断の考え方
マーケティング・クリエイティブ広告・映像・メディア・デザインとマーケティング
生活・社会家庭や地域社会に生かすマネジメントの理論と技能
[1]

カリキュラム・ツリーには、1年次の経営学総論、マーケティング概論、簿記会計概論、生活経営概論などから、経営戦略論、財務会計論、広告論、生活設計論などへ展開する構成が示されています。上位段階では財務分析、人的資源管理論、ソーシャルビジネス論なども配置されています。[2]

就活では科目名を多く並べるだけでなく、関心のある領域と、授業で実際に考えた課題を結び付けましょう。同じ経営学科でも、会計を深める人と広告・企画を深める人では、説明できる内容や調べる職種が異なります。

1年次からの実践では、自分の判断と役割を記録する

経営学科は、1年次から地元企業、非営利組織、行政と連携するプロジェクトを通じて学ぶと案内しています。2・3年次はゼミを通じたイベント運営やマーケティング企画等を実践し、4年次にも自ら計画した活動へ取り組む構成です。[1]

2026年4月に開設したクリエイティブベースキャンプは、商品開発、広告制作、プロモーション、イベント企画等に取り組む学びの場として紹介されています。施設への協力企業や教育連携先を、そのまま学生の採用先と捉えないようにしましょう。[1]

編集部としては、活動の目的、対象者、自分の担当、選んだ方法、結果と改善点を残すことを勧めます。企画を提案した場合には、なぜその対象や表現を選んだのか、予算や日程などの条件をどう考えたのかまで振り返ると、判断の過程が見えます。

チームでの成果は、本人一人の実績と混同しないことが大切です。意見を整理した、情報を集めた、役割を調整したなど、実際の行動を具体化してください。連携先の内部情報は、応募書類や面接で話してよい範囲を確認します。

他学科との学びを経営の問いへつなげる

経営学科は情報デザイン学科と連携し、デザイン論、メディア論、映像論、映像コンテンツ制作論などの視点をマーケティングへ生かすと説明しています。国際英語学科との連携では、ビジネス英語や観光学研究などを通じた実践的な英語の学びを紹介しています。[1]

映像の制作経験があるなら、映像を作れたことに加え、誰へ何を伝えるための表現だったかを説明しましょう。英語を学んだ人は、どの場面で使い、何を理解・発信できるようになったかを整理できます。連携科目を紹介することと、本人がすべて履修したと述べることは別です。

生活・社会の領域では、ライフプランや家庭・地域でのマネジメントも学びます。働くことと生活を切り離さずに考えられる点を、就職先や働き方を比較するときの視点として生かすこともできます。[1]

目指す進路は将来像として読み、新卒の募集を調べる

公式ページは、起業家、社会起業家、企業や組織の経営者・管理職、経営コンサルタント、人材育成・企画担当、クリエイティブディレクター、広報、会計専門家、ファイナンシャル・プランナーなどを目指す進路として挙げています。[1]

ここには経験を積んだ先の役割も含まれます。卒業した直後に全員が管理職や経営者になるという意味ではなく、新卒採用で募集される仕事や、その後の配属・育成の仕組みを確認することが必要です。

仕事を比較するときの観点
関心求人や企業説明で確認すること
企画・マーケティング・広報採用区分、業務内容、配属方法
会計・財務必要な知識・資格と、実際に扱う業務
組織・人材育成入社後の経験の積み方と担当業務
起業・事業承継提供したい価値、顧客、事業が続く仕組み

企業名や業界の印象だけでなく、自分がどの課題に関わりたいかを軸にすると、学びとの接点を探しやすくなります。複数の募集を比べ、応募時点で示せる経験と、入社後に学びたいことを分けて考えましょう。

資格取得の支援と自動的な資格取得を区別する

学科は取得を応援する資格・試験・検定として、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定、中小企業診断士、税理士などを挙げています。これは支援する対象の案内であり、卒業だけで全資格を取得できるという意味ではありません。[1]

試験ごとの条件や学修の負担を調べ、希望する仕事にどう生かすかを考えて選びましょう。資格の数だけを増やすのではなく、学んだ知識を授業やプロジェクトでどう使ったかまで説明できることが大切です。

個別面談で経験と応募先を照らし合わせる

金城学院大学は、国家資格を持つカウンセラーによる個別面談と、多彩なガイダンス・イベントによる就職支援を案内しています。また、キャリアアップ講座では公務員・教員採用試験や資格取得へ向けた講義を学内・オンラインで受けられると紹介しています。[4]

相談には、取り組んだプロジェクトのメモ、関心のある求人、学びたい領域を持参すると検討を進めやすくなります。まず一つの経験について、目的から結果までを短くまとめ、自分の行動が分かるように整えてください。

前身学科の就職先の名前に頼るのではなく、現在の学びで身につけた知識と実践を自分の言葉で説明することが、新しい経営学部での就活準備になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 金城学院大学 経営学部経営学科確認日:2026-09-11 / 2026開設・4年の学び・想定進路・前身注記
  2. 経営学科 カリキュラム・ツリー確認日:2026-09-11 / 全1頁・基幹から専門応用の科目
  3. 金城学院大学 教育研究上の目的確認日:2026-09-11 / 経営学部の教育目的・現行組織
  4. 金城学院大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 個別面談・ガイダンス・キャリアアップ講座