2026年開設の学部と、これからの進路を区別する

近畿大学は、2026年4月に16番目の学部として看護学部を開設したと案内しています。学ぶ場所は、医学部や大学病院のあるおおさかメディカルキャンパスです。2026年9月11日の確認時点は開設初年度にあたります。[1]‌‌‌​​​‌​​‌‌‌‌‌​‌‌‌​‌​​‌‌​‌‌‌​​‌​​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌​‌‌​​‌​​​‌​​​‌​​​​‌‌

そのため、看護学部の卒業生の就職率、国家試験合格率、施設別の採用人数として、本稿で示す実績はありません。大学全体や他学部、専門学校など別の教育課程の数値を、この学部の結果として扱うことは避けます。

公式の進路ページは、保健・医療・福祉等の現場での活躍を期待する説明になっており、進路の種類を紹介しています。病院名が載っていても、すでに新学部の卒業生が就職した一覧ではありません。ページには設置計画が変更される可能性の注記もあるため、履修や進路の具体的な条件は最新案内で確認します。[2]

新設学部の情報を読む区分
情報判断するときの注意
開設・キャンパス現在の教育組織と学ぶ場所を確認する
卒業後の進路の例想定する進路であり、卒業生実績と混同しない
取得資格卒業要件・科目・選択制・申請等の条件を分ける
応募先の採用案内応募する年度・施設・職種の条件を確認する
[1] [2] [3]

「大学病院があるから就職が決まる」「新設だから不利」といった結論を先に出すより、教育内容と募集条件を確かめる方が、準備する行動を具体的にできます。

受験資格・免許取得・採用を一つにまとめない

看護師国家試験受験資格は、卒業要件を満たすことで得られると案内されています。保健師国家試験受験資格は選択制で、卒業要件に加え、指定された科目の単位修得が必要です。どちらも「受験資格」であり、学部への入学だけで国家資格を取得するという意味ではありません。[3]

公式に案内されている資格と条件
資格等主な条件
看護師国家試験受験資格卒業要件を満たす
保健師国家試験受験資格選択制。卒業要件に加え指定科目の単位を修得
養護教諭二種免許保健師課程の所要単位と保健師免許の取得、指定科目の修得を満たし、卒業後に申請
[3]

養護教諭二種免許については、情報処理基礎、医療における英語コミュニケーションI、生涯スポーツ1・2、暮らしのなかの憲法の単位が必要と記されています。資格取得ページの条件を読み、履修計画に反映する前に担当窓口で確認しましょう。[3]

保健師課程の選択を考える場合は、選択の手続きや時期、履修と実習の予定を確認します。本稿では、課程に希望者全員が進めるか、選考方法は何かといった、確認できていない条件を補っていません。

資格を取得することと、希望する病院や自治体、学校等に採用されることは別です。募集元ごとに、資格・取得見込みの扱い、必要書類、選考方法を確認してください。資格の学修と応募準備を、別の予定として把握することが大切です。

病院名だけでなく、そこで学び続ける条件を比べる

卒業後の主な進路として、近畿大学病院、近畿大学奈良病院、総合病院・大学病院、地域の病院・診療所、保健所、訪問看護ステーション、福祉施設、大学院進学などが紹介されています。いずれも想定される進路の例として読みます。[2]

就職先を考える際は、急性期や地域での支援など関心のある場面を整理し、実際に募集されている仕事の内容を確認しましょう。大学の学びや併設病院の存在と、応募先の採用・配属の条件を同じものとして扱わないことが重要です。

施設や仕事を比較する問い(編集部の提案)
比較する点見学・募集案内で確認したいこと
学ぶ体制新人への指導、振り返り、相談の仕組み
関わる対象どのような生活や療養の場を支えるか
働き方勤務の区分、生活との両立に関する案内
配属希望を伝える方法、調整の仕組み
将来の学修継続して学ぶ機会、進路を相談する体制

見学でよい印象を持った場合も、「雰囲気がよかった」で終わらず、誰がどの場面で質問に応じていたかなど、確かめた事実を記録します。短時間の見学だけで施設全体を判断したとせず、まだ分からない点を次の質問にしましょう。

大学院への進学を検討する場合は、研究したいテーマ、必要な学位や出願条件、指導分野を確認します。まず働くか、研究を深めるかを考えるときも、大学の進路例だけで決めず、自分の目的と学修の見通しを教員に相談できます。

シミュレーションや他分野との学びを、経験として残す

看護学部は、医学部や大学病院との協働をめざしたシミュレーション教育、インターンシップ実習、卒業前の客観的臨床能力試験(OSCE)などを特色として案内しています。学修で自己成長を確認し、実践の基礎を身に付けることをめざす教育です。[4]

地域での経験学修に加え、医学部・薬学部や法学部等との連携を含む文理融合教育も紹介されています。異なる専門の人と学ぶ際は、相手の説明で理解が変わった点、自分から確認したこと、協力するために工夫したことを記録しましょう。[4]

4年間の案内には、基礎看護学実習から、地域包括ケア、急性看護、慢性・がん看護、老年、こども、ウィメンズヘルス、精神などの実習、統合看護学実習等が示されています。これらは学修の全体像であり、初年度の学生がすでにすべて経験したという意味ではありません。[5]

選考で学びを話す際は、履修予定の科目と実際に履修した科目、見学したことと指導の下で行ったことを分けます。学部の教育特色をそのまま自分の実践能力として主張せず、経験した一場面から説明します。

実習の振り返りは、学生としての役割を正確に話す

看護に関わる学びを応募資料にまとめるときは、相手の状況を理解するために何を学び、自分の理解をどう確認したかを整理します。目立つ成果を作ろうとせず、支援を受けながら考え直した過程も含めて伝えましょう。

経験の整理に使う項目(編集部の提案)
項目説明する内容
場面どの授業・演習・実習での経験か
疑問理解が足りなかった点や、確かめたかったこと
行動自分で調べたこと、指導者に確認したこと
役割観察したこと、指導の下で担当したこと
振り返り考え方が変わった点と、今後の学修課題

編集部の架空の例です。「演習の振り返りで、自分の説明が相手に十分伝わっているか分からないと感じました。そこで、伝える順序を整理し、教員からの指摘を受けて説明を見直しました。分かっているつもりでも、相手の理解を確認することが必要だと学びました。」

これは近畿大学生の体験談ではありません。自分が実際に経験した内容に置き換え、学生が独立して診療方針を決めたような表現や、確かめていない改善成果を足さないでください。対象者が分かる個別情報を出さず、自分の学びを説明する形にします。

志望理由では、こうした経験から見えた学修課題と、応募先で学びたいことをつなげます。「高度な医療を学びたい」という言葉に、どのような指導や振り返りを通じて成長したいかを加えると、比較した理由が伝わります。

学修記録を使い、履修・実習・応募の予定を合わせる

学部は1年次からeポートフォリオを活用し、学生の自発的な学びとキャリア形成を支える仕組みを案内しています。日々の学びを振り返る資料として活用し、就活で説明したい経験も、記録に戻って確かめましょう。[4]

学修と応募準備が重なりそうな場合は、授業・実習・試験と、見学・書類提出の予定を一つにします。正式な募集年度や期限が分からないものは空欄にして、過年度の日程を今年も同じだとみなさないようにします。

  • 看護師・保健師の受験資格と、履修上の条件を確認する。
  • 関心のある施設の募集で、年度・職種・資格条件を確認する。
  • 演習や実習の一場面を、担当と学修課題からまとめる。
  • 不明な履修条件や進路相談の窓口を学部に確認する。

大学名や病院名への期待だけで進路を決める必要はありません。学びの記録と、応募先について確かめた事実を照らし合わせ、自分が看護職として学び続ける場を考えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 近畿大学 看護学部確認日:2026-09-11 / 2026/4開設、おおさかメディカルcampus。初年度
  2. 近畿大学 卒業後の主な進路確認日:2026-09-11 / 期待進路一覧。近大2病院/総合/地域/保健所/訪看/福祉/院。実績非表示、設置計画注記
  3. 近畿大学 取得資格確認日:2026-09-11 / 看護卒要件、保健選択+指定科目、養護二種は保健師免許+所要単位+指定科目+申請
  4. 近畿大学 学部の特色確認日:2026-09-11 / シミュレーション/OSCE/連携/地域/eポートフォリオ
  5. 近畿大学 看護学部の4年間確認日:2026-09-11 / 年次実習等カリキュラム案内、予定注記。初年度修了実績でない

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