学部の学びと、進路ごとの準備を分ける
法学部の公式コース紹介には、法曹・法律専門職コース、公務員(行政職・公安職)コース、ビジネス法コースがあります。法曹の学修、公務員の行政・公安分野、企業で使う法学と経営学というように、関心に応じて学びを深める構成です。[1]
| 候補 | まず調べること | 相談へ持っていくもの |
|---|---|---|
| 公務員 | 志望する官庁・自治体と職種、当該年度の試験案内 | 採用案内、受験予定、関心のある地域課題 |
| 民間企業 | 採用区分、担当業務、勤務地、選考日程 | 比較する求人二つとゼミ等の経験メモ |
| 法曹・法律専門職 | 希望する職業までの学修・試験の経路 | 履修・成績の状況、学修計画、進路上の疑問 |
大学名や「法学部だから」という理由だけで一つに決める必要はありません。住民への支援、企業活動を支える仕事、専門知識による問題解決のどれに関心があるかを書き、その関心を確かめる説明会や授業を選びましょう。法律専門職の具体的な資格要件は、大学の紹介と各試験の公式案内を分けて確認してください。
公務員試験の合格と学部の就職者数は別の情報
全学の就職実績ページは、2025年度卒業生の情報を2026年5月1日現在として掲載し、法学部の就職者を211名としています。企業一覧は学部ごとに分かれていないため、そこに載る企業がすべて法学部の就職先だとは読めません。[2]
公務就職支援室は2025年度の公務員採用試験合格実績として、国家公務員一般職、国税専門官、府県庁、市役所、警察、消防などを紹介しています。これは大学の合格実績であり、法学部だけの実績や、その全員の入職先を示す資料ではありません。[3]
実績は候補を知る入口にし、応募前には自分が関心を持つ仕事の説明を読みましょう。例えば市役所と警察では、同じ地域への貢献でも日常の仕事が異なります。「地域を守りたい」の先に、どの業務を通じて貢献したいかを調べることが必要です。
公務就職支援室は、筆記後ではなく比較の段階から使う
公務就職支援室は、受験先や試験対策の相談、エントリーシート・面接カード・小論文の添削、模擬面接を案内しています。個人面接に加えて集団面接や集団討論にも対応し、自治体の課題や取り組みを理解するための論点整理と資料提供も行います。[3]
最初の相談では、候補自治体の採用案内と、「なぜそこで働きたいか」の仮メモを持参します。完成した志望理由がなくても、「この政策に関心があるが、職員がどのように関わるか分からない」と疑問を明らかにすれば、次に調べる内容を絞れます。
法学部の公務員特別演習は、めざす職種ごとのクラスで、自治体の事例研究、官公庁の訪問見学、現職公務員の講演などを通じて職業理解を深めると説明されています。参加した場合は、活動名だけでなく、聞いて認識が変わった点や自分が調べたことを残しましょう。[4]
公務就職支援室はSコース公務員講座の企画・運営や、学生消防隊SAFETY、学生防犯隊などの活動支援も紹介しています。試験勉強、仕事の理解、面接で話す経験を別々に積み上げず、学期ごとに何を補うか相談すると活用しやすくなります。[3]
法学の学びを、民間企業の仕事と比較する
法学部はクロスオーバーカリキュラムにより、経営・経済の科目も履修できると案内しています。ビジネス法コースのモデルには、ビジネス法務、金融ビジネス、不動産ビジネスなどがあります。法律を学んだことと特定部署への採用は同じではないため、仕事内容まで調べる材料として使いましょう。[1] [4]
例えば金融関連の顧客対応を検討するなら、相手の状況を聞いて条件を説明する仕事か、事務処理や確認を担う仕事かを比較できます。不動産関連でも、提案する相手や取り扱う物件、手続きへの関わり方を確認します。法学の知識を一括して「役立つ」とせず、業務のどこに関心があるかを具体化してください。
編集部の架空の例です。「ゼミの事例検討で意見が割れたため、私は確認できる事実と各自の解釈を分けて表にしました。根拠となる資料をそろえ、結論が異なる理由を発表しました。相手の主張をすぐ否定せず、前提を確認する大切さを学びました。」
この例は実在の学生の体験談ではありません。自分の経験では、扱った課題、実際に調べた資料、担当範囲を補います。顧客対応に関心があるなら相手の前提を確かめる姿勢、事務や管理に関心があるなら確認事項を整理した過程を中心に説明できます。
併願するなら、日程と相談先を一枚にする
大学のキャリア支援は、3・4年生に専任のキャリアサポート担当者を置き、エントリーシートや面接への個別支援を案内しています。民間企業の準備はこの支援も使い、公務就職支援室で扱う試験対策と予定をすり合わせましょう。[5]
- 公務員の試験案内と民間企業の求人を一つずつ開き、締切と選考方法を書き出す。
- 公務員特別演習やゼミで理解が変わった一場面を200字程度にする。
- 一週間の学修時間を整理し、筆記対策と応募書類の時間を確保する。
- 迷っている職種と準備不足の点を、該当する窓口で相談する。
学歴への不安が強い日でも、応募条件の確認と経験の整理は進められます。公務員か民間かを急いで決めるより、仕事を理解する材料と準備に必要な時間をそろえ、自分が納得できる選択へ近づけましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 大阪経済法科大学 法学部 専攻・コース紹介確認日:2026-09-10 / 3コースと各キャリアモデル。資格は目指す例で自動取得ではない
- 大阪経済法科大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 2025年度卒・2026年5月1日、法学部就職者211名。企業一覧は全学
- 大阪経済法科大学 公務員合格支援確認日:2026-09-10 / 受験先相談、書類小論文添削、模擬面接・集団対策、Sコース、学生消防隊等。2025年度合格先の例は全学
- 大阪経済法科大学 法学部の特長確認日:2026-09-10 / クロスオーバーカリキュラム、法曹特別演習、公務員特別演習の職種別構成。ランキングは脚注・対象未確認で非採用
- 大阪経済法科大学 キャリア支援確認日:2026-09-10 / 3・4年の専任担当者と個別ES面接支援