4学科の就職率を、卒業者・進学者と一緒に読む

川崎医療福祉大学リハビリテーション学部には、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚療法学科、視能療法学科があります。2025年度卒業者の就職率は、理学療法・作業療法・視能療法が100%、言語聴覚療法が97.9%です。大学の就職率は、就職希望者に対する就職者の割合で、卒業者全員を分母にした数字ではありません。[1]​‌​‌‌‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌​‌‌​​‌​​‌‌​‌​‌‌​‌‌​​​‌​‌‌​​‌‌​‌​‌‌‌​​​​​‌​​

2025年度卒業者の進路(2026年5月1日現在)
学科卒業者就職者進学者その他就職率
理学療法74人73人0人1人100%
作業療法57人56人0人1人100%
言語聴覚療法49人46人1人2人97.9%
視能療法24人22人1人1人100%
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例えば理学療法学科は卒業者74人、就職者73人で、就職率は100%とされています。これは矛盾ではなく、率の分母が就職希望者だからです。また、就職率は国家試験の合格率とも異なります。資格試験の準備と、応募先を決めて選考を受ける準備は、それぞれ管理しましょう。[1] [2]

病院の規模だけでなく、対象領域と新人教育を比較する

各学科の公式ページでは、過去3年間の主な就職・進学先が掲載されています。直近年度の人数とは対象期間が違い、掲載先への自動的な就職や、特定部署への配属を保証するものではありません。[2] [3] [4] [5]

学科別に掲載される就職先の例
学科掲載例比較したい内容
理学療法川崎医科大学附属病院、岡山大学病院、倉敷リハビリテーション病院病期、対象疾患、新人教育、地域との関わり
作業療法岡山県精神科医療センター、倉敷中央病院、兵庫県社会福祉事業団身体・精神・発達等の領域、生活を支える場面
言語聴覚療法広島大学病院、島根大学医学部附属病院、理研産業株式会社成人・小児・聴覚等の領域、担当業務
視能療法川崎医科大学総合医療センター、大阪大学病院、九州大学病院検査・支援の対象、指導体制、勤務形態
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大学病院や大きな法人で働きたい場合も、規模だけで応募先を決めず、どの領域を経験したいかを考えましょう。見学では「新人はどのように指導を受けるか」「配属や担当の決まり方はどうか」「症例の検討や他職種との連携を学ぶ機会はあるか」と尋ねると、働き始めた後の姿を比較しやすくなります。

募集のある職種、採用人数、資格取得の条件は、その年度の採用情報で確認が必要です。過去に先輩が入職した施設でも、同じ募集が続くとは限りません。学科の教員と就職支援センターを使い、希望する領域と地域に合う候補を複数比較してください。

4学科の実習で、自分が学んだ判断と関わりを整理する

理学療法学科は1年次の臨床見学から、評価、基本技術、診療参加型の臨床実習などへ学びを進めます。実習後の話し合いも含め、観察した事実と自分の考え、指導を受けて修正した点を整理すると、学びの過程を説明できます。[6]

作業療法学科では、日々の生活や社会参加を支える専門性を学びます。作業活動が心身に与える影響を考える実習や、身体・精神の領域の実習、学外施設での臨床実習が案内されています。対象者にとって意味のある生活や活動を、どのように理解しようとしたかを振り返りましょう。[7]

言語聴覚療法学科では、1年次の見学実習から評価実習、総合臨床実習へと進みます。視能療法学科でも早期体験、視能評価の実習、学外病院での実習があり、実習前には技能やコミュニケーションを確認するOSCE(客観的臨床能力試験)が案内されています。単に実習へ行ったことではなく、準備・実施・振り返りで何を学んだかを整理しましょう。[8] [9]

実習経験を面接の材料にする
観点振り返る質問
観察どんな事実に着目したか
判断どの知識や情報から考えたか
相談指導者に何を確認したか
関わり相手に合わせて説明や接し方をどう工夫したか
振り返りできたことと、今後学ぶ必要があることは何か

編集部の架空の例として、演習で相手に説明が伝わらず、専門用語を言い換えて理解を確かめた場面を考えます。「コミュニケーション能力がある」とだけ述べるより、相手の反応を見て何を変えたかを説明すると、自分の行動が伝わります。実際の応募書類では自分の経験に置き換え、患者や利用者の氏名、病歴など個人を特定できる情報は記載しないでください。

国家試験・実習・就職活動を、別の予定として管理する

4学科はそれぞれ理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士の国家試験受験資格を案内しています。学部を卒業すること、国家試験に合格して資格を得ること、応募先に採用されることを分けて考え、必要な履修・試験と募集条件を確認しましょう。[6] [7] [8] [9]

視能療法学科の進路案内では、4年次の学外病院実習を終えた9月頃から本格的に就職活動を始める傾向が紹介されています。ただし、これは全学科・全施設に共通する締切ではありません。希望施設の募集開始や見学受付は早めに調べ、実習日程と重なる場合は教員へ相談してください。[5]

並行して進める準備
準備先に決めること
資格試験模擬試験や学修計画、苦手分野の対策
実習実習期間、提出物、指導者への相談事項
応募見学・説明会・出願の期限、必要書類
面接志望領域、施設を選ぶ理由、経験の説明
進学深めたい研究、入試、費用、就職との比較

進学者の有無だけで、大学院を選ぶべきかは決まりません。実習で生まれた疑問を研究として深めたいのか、まず臨床経験を積みたいのかを整理し、研究内容と入試条件を確認しましょう。資格試験や就職への不安を理由に急いで決めず、指導教員と比較材料を共有することが大切です。

支援センターで、施設比較と面接準備を進める

就職支援センターでは資料の閲覧は予約不要で、個人面談は予約制です。資格を持つ相談員による履歴書添削や面接練習が受けられ、対面のほかZoomやメールでの相談も案内されています。3月〜10月は面談希望者が多いため、期限に余裕を持って予約しましょう。[10]

今週の行動
行動用意するもの
希望する領域と地域を整理優先したい条件を三つ
候補施設の募集と新人教育を確認違いが分かる比較表
実習・演習を一場面だけ振り返る自分の判断と相談が分かる文章
面談や面接練習を予約募集資料と志望理由の下書き

学歴への不安を抱えていても、大学名だけで採用可能性を決めつける必要はありません。資格の条件を満たす準備に加え、実習での学びと、なぜその施設・領域を選ぶのかを具体的に説明できるように進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 就職実績確認日:2026-09-11 / 全文確認。2025年度卒業、2026/5/1現在。就職者/就職希望者。過去3年表の見出しは2025年と表記、学科別ページで2025年度確認。グラフ画像不使用。
  2. 理学療法学科 就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 全文確認。2025年度卒業2026/5/1現在。卒74就73進0他1。就職先は過去3年間。求人件数・率は採用人数にしない。
  3. 作業療法学科 就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 全文確認。2025年度卒業2026/5/1現在。卒57就56進0他1。就職先は過去3年間。求人件数・率は採用人数にしない。
  4. 言語聴覚療法学科 就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 全文確認。2025年度卒業2026/5/1現在。卒49就46進1他2。就職先は過去3年間。求人件数・率は採用人数にしない。
  5. 視能療法学科 就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 全文確認。2025年度卒業2026/5/1現在。卒24就22進1他1。就職先は過去3年間。求人件数・率は採用人数にしない。
  6. 理学療法学科概要確認日:2026-09-11 / 全文確認。実習・養成人材・国家試験受験資格。資格取得率は就職率と区別し数値不使用。
  7. 作業療法学科概要確認日:2026-09-11 / 全文確認。実習・養成人材・国家試験受験資格。資格取得率は就職率と区別し数値不使用。
  8. 言語聴覚療法学科概要確認日:2026-09-11 / 全文確認。実習・養成人材・国家試験受験資格。資格取得率は就職率と区別し数値不使用。
  9. 視能療法学科概要確認日:2026-09-11 / 全文確認。実習・養成人材・国家試験受験資格。資格取得率は就職率と区別し数値不使用。
  10. 就職支援センター利用案内確認日:2026-09-11 / 全文確認。資料閲覧予約不要、個人面談予約、履歴書添削・面接練習、Zoomメール相談可、3〜10月混雑。

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