掲載企業は、新しい情報学部の卒業実績ではない

大学の設置に関する公式発表は、情報学部情報学科を2026年4月設置として案内しています。[2]

公式就職先ページの情報学部の欄には、前身の理工学部理工学科にあった情報ネット・メディアコースと健康科学・テクノロジーコースの実績との注記があります。新学部が既に卒業生を送り出したという意味ではありません。[1]

公式掲載の読み分け
情報扱い方
アイネット、野村総合研究所、富士通、三菱総研DCSなどの掲載前身コースの実績として確認する
情報学部のカリキュラム紹介新学部での学びを調べる情報として使う
企業の現在の採用要項自分が応募する年度・職種の条件を確認する
[1]

過去の企業名は仕事を調べる入口にはなりますが、新学部から同じ企業や職種に就ける保証ではありません。旧コースに在籍する人も、新学部の学生へ一律に所属が変わると考えず、正式な所属名や履修条件を学内で確認してください。

4つの分野から、関心のある仕事を調べる

情報学部の公式紹介では、情報工学、数理・人工知能、情報メディア、医療・人間情報学の4分野を軸に学ぶと説明されています。分野を横断する学びや、企業の課題に取り組む社会連携活動も紹介されています。[3]

分野の名称だけで将来の職種を決める必要はありません。例えば、コードを書くことに興味があるのか、データから問いを考えることに興味があるのか、利用者に合わせて情報を伝えることに興味があるのか、自分が試したことから振り返ります。

学びと仕事をつなぐための問い(編集部作成)
関心調べてみること
プログラムや仕組みを作るどのような利用者・目的のシステムを扱う仕事か
データを使って考えるどんな課題のため、どんな情報を扱う仕事か
情報を表現する誰へ、何を、どの媒体で伝える仕事か
人と技術の関係を考えるどんな場面で技術が使われ、誰と協働するか

これは職種への適性判定ではありません。授業で試したことを、企業の仕事内容を読むための質問へ変える例です。自分に合うかを判断するには、実際の学習や募集情報を通じて具体化する必要があります。

低年次は、完成度より学習の記録を残す

新しい学部に入学したばかりなら、就職実績が出るまで何もできないわけではありません。授業で作ったもの、分からなかったこと、解決のために調べたことを記録しておくと、後から経験を説明する材料になります。

制作・学習の記録欄
残すこと
目的何を作る・確かめる課題だったか
環境使った道具や言語、与えられた条件
自分の担当個人制作か共同制作か、自分はどこを担当したか
問題期待した結果と何が違ったか
確認と修正何を調べ、試し、変更したか
振り返りできたこと、未解決の点、次に試すこと

人に見せるために経験を大きくする必要はありません。小さな課題でも、どこで困り、どう確かめたかを残します。共同制作なら他の人の担当と分け、授業や共同研究で公開できないものを無理に外へ出さないようにします。

練習例:動かなかった原因を切り分けた経験

「授業の課題で簡単な入力画面を作った際、想定しない入力で処理が止まりました。最初は画面全体を直そうとしていましたが、入力の種類ごとに結果を記録すると、問題が起きる条件を絞れました。その条件を一つずつ確かめ、修正後は同じ入力で再確認するようにしました。まだ扱えていない入力もあるため、次に確認する点として残しました。」

この例は、大規模なサービスを開発したという実績を作っていません。問題を切り分け、変更後に確かめるという行動が中心です。自分の経験を書く場合は、実際に理解して行った範囲だけを説明してください。

生成AIや外部のコードを使った場合も、自分が全部書いたように見せるのではなく、使った範囲と自分が確認・修正した部分を分けます。応募先に利用条件があれば、その条件に従ってください。

IT企業という括りから、募集職種へ進む

情報分野の企業でも、開発、運用、顧客への提案など、仕事の内容や募集の入口は異なります。企業名や業界名だけで「プログラミングだけをする仕事」と決めつけず、職種の説明を確認しましょう。

  • 募集年度と、学部卒・院卒等の応募条件を確認する。
  • 職種を指定して応募するのか、配属が後に決まるのかを見る。
  • 提出課題、制作物、試験など、応募時に必要な準備を確認する。
  • 顧客や利用者、社内の誰と関わる仕事かを読む。
  • 研修や配属について分からない点を質問にする。

低年次の段階で見る採用要項は、将来の条件を保証するものではありません。いまの仕事の理解や準備の参考に使い、自分が応募する年度には改めて条件を確認してください。

資格・作品・授業の優先順位を決める

資格を取れば必ず採用される、作品が一つあれば十分という共通の基準はありません。まず授業で基礎を学び、関心のある募集が何を求めるかを調べ、その差を埋める形で追加の学習を考えます。

資格を学習する場合は、取得済みか勉強中かを区別して記録します。作品を作るなら、見た目や規模だけでなく、目的、動作の確認、自分が理解している範囲を説明できるようにします。

周囲の実績と比べて焦ると、学習を次々に変えてしまうことがあります。今週取り組む課題と確認したいことを絞り、終えた後に振り返る方法を試してください。これは編集部の提案で、学部の必修課題や企業の選考基準ではありません。

前身の実績と、自分の準備を分けて相談する

大学の就職支援センターは個別の進路相談やES・面接の相談を案内しています。新学部の履修や進路に関する質問は学部の窓口でも確認し、旧コースとの違いを推測で埋めないようにします。[4]

今できることは、気になる仕事を一つ調べ、授業や制作の経験を一つ記録することです。過去の就職先一覧だけを眺めて不安になるより、自分が確かめられる情報と行動を増やしていきましょう。

逆転就活塾へ相談する際も、新設学部だから何も判断できないと結論づけず、学んでいる内容、関心のある職種、今の課題を分けて整理します。新学部の実績と前身の実績を混ぜず、現在の準備から考えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 関東学院大学 卒業生の主な進路・就職先確認日:2026-09-09 / 情報学部欄は前身の理工学部2コースの実績との注記
  2. 関東学院大学 国際文化学科・情報学部情報学科の設置確認日:2026-09-09 / 2026年4月設置の案内
  3. 関東学院大学 情報学部確認日:2026-09-09 / 4分野、分野横断、社会連携の学び
  4. 関東学院大学 就職支援センター確認日:2026-09-09 / 個別相談の案内

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