経済学部の公式就職先を、企業探しの入口にする

大学公式の進路ページは、経済学部経済学科の欄に就職先を掲載しています。以下はその一部です。ページ全体の説明は「過去2年間」の実績からの抜粋で、特定年度だけの採用人数ではありません。[1]

経済学部経済学科の掲載先の例
確認する欄公式掲載例
企業名の一部キーエンス、旭化成、日本電気(NEC)、日本通運、ニトリ、静岡銀行、大和証券、ジャックス
[1]

金融機関以外の社名も掲載されていることから、企業を探す入口を金融だけに限定する必要はありません。ただし、この一覧から各人の採用職種や配属先までは分かりません。掲載企業の技術職や特定部門に就けるという意味にも読み替えないでください。

有名企業の名前に安心して準備を止めるのでも、知らない企業を外すのでもなく、事業と募集職種を調べます。現在の募集があるか、卒業予定年や応募条件が合うかを確認して、初めて自分の候補に入れます。

経済学の学びを、そのまま職種名にしない

経済学部の公式紹介では、専門分野を深めるコース選択や、全学年の少人数演習、社会の課題へ学びを応用する教育などが紹介されています。自分の履修内容は入学年度と履修案内に照らして確認してください。[2]

「経済学部だから金融に向く」と一足飛びに結論を出すと、なぜその会社のその仕事を選ぶかが曖昧になります。経済学のどの問いに関心を持ったのか、実際にどんな資料を扱ったかまで戻ると、興味の方向と自分の行動を分けて整理できます。

学びから仕事を調べるための問い(編集部作成)
関心や経験仕事を調べるときの問い
家計や消費について調べた顧客は何に困り、どんな情報を必要としているか
企業や産業の変化を調べたその会社はどの顧客に、どんな価値を提供しているか
地域の経済について調べた地域で働く人や事業者を、どのような仕事が支えているか
統計を比較した仕事では何を記録し、どのように判断へ使っているか

これは職業適性の判定表ではありません。授業で関心を持ったことを、仕事の中身を調べる質問へ変えるための例です。実際に興味が続くかは、説明会や仕事紹介、募集要項を通じて確かめましょう。

金融を志望するなら、商品名より担当する仕事を見る

銀行、証券、保険などに関心がある場合は、「お金に関わる仕事」で一括りにしないでください。顧客の種類、提供するサービス、募集職種、配属の仕組みは応募先によって異なります。企業の公式採用ページで、担当業務の説明を比較します。

金融志望で確認する項目
項目調べる内容
顧客との関わり誰の相談や課題を扱う仕事なのか
募集単位職種別・コース別の募集か、配属はどう決まるか
勤務条件勤務地、転勤、勤務の形について何が明記されているか
学習と育成入社後の研修や資格支援について何が案内されているか
応募理由仕事内容のどこに関心を持ち、自分の経験とどうつながるか

経済の知識があることと、顧客に分かるよう説明できることは別です。専門用語を知っているだけでなく、相手に合わせて情報を整理した経験も探してください。資格の学習をしている場合は、取得済みか勉強中かを正確に書きます。

ゼミやレポートの経験は、比較した過程を具体化する

学業のガクチカでは、テーマ名だけでなく、最初に何が分からず、どんな資料を探し、どの条件をそろえて比べたかを整理します。難しい分析手法の名前を増やすより、自分が理解して実施した作業を説明することが大切です。

「地域による消費の違いを調べる課題で、最初は金額の大小だけを比較していました。しかし、世帯の人数などの条件が違うと単純に比べられないと気づき、資料の集計条件を読み直しました。比較に使える条件を整理し、説明できる範囲と、追加調査が必要な点を分けて発表しました。」

この例では、結果が必ず正しかったとも、専門家と同じ分析をしたとも述べていません。資料の条件を確かめて考えを修正した行動が中心です。自分の経験に置き換える際は、実際に扱った資料、受けた助言、修正した部分を使ってください。

数字を使う経験ほど、言い切りすぎない

ESや面接での確認点
書き方確認したいこと
売上が増えた比較した時期や集計範囲は同じか
自分の施策で変わったほかの人の取り組みや外部条件も影響していないか
全員に好評だった実際に誰へ、どの方法で確認したか
分析力が身についた以前と比べて何をできるようになったか

大学名への不安を埋めようとして、成果を大きな数字にする必要はありません。確認できる範囲を正確に伝えた方が、その後に質問されたときも自分の言葉で説明しやすくなります。数字を記録していなければ、後から作らず、提出物や作業の変化など確認できることを探します。

また、授業で経済を学んだことを、投資の成果や家族の資産運用の話へ無理につなぐ必要もありません。応募設問に合う範囲で、自分が主体的に取り組んだ学習や活動を選びましょう。

志望動機は、業界への関心と会社を選ぶ理由を分ける

「経済学を学び、社会を支える仕事に興味を持った」だけでは、多くの会社に当てはまります。その会社の顧客、サービス、仕事の進め方などを調べ、どの点に関心を持ったかを加えます。採用ページの言葉をそのまま並べるより、そう考えた自分の経験を結びつけます。

  • 最初に、その仕事や業界を調べようと思ったきっかけを書く。
  • 公式資料から、応募する会社・職種の具体的な特徴を一つ選ぶ。
  • その特徴と自分の経験・関心がどうつながるかを説明する。
  • 入社後の仕事について不明な点を、説明会で確かめる質問にする。

まだ仕事内容の理解が浅い段階で、大きな貢献を約束する必要はありません。どの仕事に関心があり、何を学びながら取り組みたいかを、募集内容と矛盾しない範囲で整理しましょう。

相談には、比較表と実際の課題を持っていく

大学の就職支援センターでは、個別の進路相談やES・面接についての相談を案内しています。オンライン相談の利用方法も含め、最新の受付案内を確認してください。[3]

応募先で迷うなら、企業名だけでなく職種と条件が分かる比較表を持っていきます。学業の伝え方で迷うなら、設問と、共有可能なレポートの要旨や経験メモが役立ちます。相手が何を判断すればよいか分かる材料を用意しましょう。

逆転就活塾へ相談する場合も、「経済学部から何ができるか」という漠然とした不安を、候補の仕事と自分の経験へ分けて考えていきます。まず今週、募集一つと経験一つを具体化するところから始めてください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 関東学院大学 卒業生の主な進路・就職先確認日:2026-09-09 / 経済学部経済学科の掲載例。過去2年間の抜粋
  2. 関東学院大学 経済学部確認日:2026-09-09 / 少人数演習、コース選択、学びの特色
  3. 関東学院大学 就職支援センター確認日:2026-09-09 / 個別相談の案内

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