経営学部の就職先は、社名と職種を分けて読む

大学公式の就職先ページは、経営学部経営学科の欄を設けています。以下はそこに掲載された企業の一部です。掲載先は過去2年間の実績からの抜粋で、全就職先や特定年度の採用人数を示すものではありません。[1]

経営学部経営学科の公式掲載例
掲載例
アース製薬、日本発条、アルファシステムズ、良品計画、楽天銀行、野村不動産、帝国ホテル、TBSスパークル
[1]

経営学部だから全員が経営企画やマーケティングへ配属された、という意味ではありません。企業名の一覧では、採用職種や入社後の配属まで分からないためです。興味を持った企業の公式採用ページで、現在の募集職種を確認します。

掲載社数を数えて「ここなら入りやすい」と推測することもできません。自分の卒業予定年に合う募集、応募条件、仕事内容を確かめ、候補として比較できる情報をそろえていきましょう。

K-bizは、プログラム名の説明で終わらせない

経営学部の公式紹介は、企業との連携を通じた「K-biz」や、ビジネスプラン教育を特色として挙げています。現場の課題に対して学んだ理論を使い、実践と理論を往復する学びが説明されています。[2]

就活でこの経験を話すときは、まず参加した授業や活動の中で、自分が何を担当したかを整理します。企業と連携したという事実だけでは、その中で自分がどんな工夫をしたかは相手に伝わりません。

経験を具体化する材料メモ(編集部作成)
思い出すこと
課題誰から、どのようなテーマが提示されたか
担当調査、資料作成、検討、発表など自分の担当は何か
判断複数の案から何を基準に選んだか
変更助言や新しい情報を受けて、どこを修正したか
結果提案・発表・実施のどこまで進み、何が確認できたか

実際に履修・参加していない取り組みを、自分の経験として加えないようにします。学部全体の教育紹介と、自分の履修歴は別です。企業との課題で共有範囲に制限がある場合は、資料や社名を外部へ出せるかも確認してください。

提案が採用されなかった経験は、何を見直したかを見る

コンペで選ばれなかった、発表に厳しい指摘を受けたという経験でも、何を考えて対応したかを振り返れます。選ばれなかった事実を隠して採用された話に変える必要はありません。失敗を大げさな成功談へ変換せず、確認できた学びを整理します。

「商品案を考える課題で、最初は自分たちが面白いと思う機能を増やしていました。発表で、誰が使うのかが曖昧だと指摘され、想定する利用場面と困りごとを整理し直しました。最終的に提案は選ばれませんでしたが、次の課題では先に利用者と目的を決めてから案を比較しました。」

この例では、提案が採用されたという成果ではなく、指摘を受けて考え方を変え、次の課題へ使った行動を示しています。自分の話にする場合は、実際に受けた指摘と、その後に行ったことへ置き換えてください。

チーム全体の成果と、自分の貢献を切り分ける

グループ課題では「私が企画を成功させました」とまとめる前に、誰が何を担当し、自分はどこを変えたかを分けます。役職がなくても、情報を整理した、意見の違いを確認した、締切に向けて作業を調整したなど、実際の行動を探せます。

曖昧な説明から具体的な確認へ
曖昧な表現確かめること
リーダーシップを発揮した誰にどんな働きかけをし、何を決めたか
皆の意見をまとめたどの意見が異なり、何を基準に整理したか
資料の質を上げた誰に伝えるため、どの根拠や図を修正したか
協力してやり遂げた自分が担当した作業と、他の人から助けてもらった点

一人で全てを進めたように見せるより、相談と判断の流れを説明すると、面接で追加の質問を受けた際も答えやすくなります。チーム内の揉め事を話す場合も、相手を責める話に偏らず、状況をどう受け止め、何をしたかを中心にします。

会計・マーケティングの学習と、希望職種の距離を確かめる

学部の公式紹介では、ビジネスリーダーシップ、流通マーケティングのコースや、会計人材育成のプログラムが案内されています。参加・履修の条件は自分の入学年度の案内で確認しましょう。[2]

会計を学んだから経理に、マーケティングを学んだから企画職に、必ず配属されるわけではありません。職種別採用か、入社後に配属が決まるか、募集要項を読みます。希望職種と最初の配属が異なる場合にどう考えるかも、企業選びの判断材料です。

希望職種について調べること
確認対象具体的な問い
仕事内容どんな資料・顧客・社内担当者と関わるか
必要な準備応募時点で求められる技能や資格は何か
採用区分その職種を指定して応募できるか
育成・配属研修後の配属や異動について何が説明されているか

資格は取得済み・受験予定・勉強中を区別して書きます。プログラムに参加しただけで資格を取得したことにはなりません。学習中なら、どこまで取り組み、どのように理解を確かめているかを整理してください。

「学んだことを活かしたい」の先を書く

志望動機で学部の学びを挙げる場合は、その会社のどの仕事につながると考えたかを説明します。企業研究で調べた特徴と、自分の経験を交互に並べるだけでは、つながりが分かりにくくなります。関心を持った接点を一つに絞るところから始めましょう。

  • 気になった仕事について、公式の募集職種・社員紹介を読む。
  • 自分の学習や活動で関心を持った問いを書き出す。
  • 仕事と経験がつながる部分を、具体的な作業や相手で説明する。
  • 分からない配属や業務範囲は、説明会で聞く質問にする。

「幅広く貢献したい」だけで締めくくるより、最初にどんな仕事を理解し、取り組みたいかを言葉にします。自分がまだ経験していない実務を、既にできるように書かないことも大切です。

相談では、企画書の出来より自分の行動を見てもらう

大学の就職支援センターでは、個別相談やES・面接の相談が案内されています。K-bizや授業の経験をどう伝えるか迷う場合も、共有できる範囲の要約と設問を用意し、何を伝えるとよいか相談する材料にできます。[3]

企画書やスライドが立派でも、本人の役割が見えないことがあります。相談では「この部分を担当し、この指摘を受け、こう直した」というメモを添えると、自分の経験を整理しやすくなります。完成原稿がなくても、まず言葉にできない部分を特定しましょう。

逆転就活塾へ相談する場合も、大学名への不安を埋めるために経験を飾るより、実際に取り組んだことを一緒に整理します。応募先の仕事と自分の経験が結びつくよう、候補の募集ページと材料メモを準備してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 関東学院大学 卒業生の主な進路・就職先確認日:2026-09-09 / 経営学部経営学科の掲載例。過去2年間の抜粋
  2. 関東学院大学 経営学部確認日:2026-09-09 / K-biz、ビジネスプラン教育、コース・プログラム紹介
  3. 関東学院大学 就職支援センター確認日:2026-09-09 / 個別相談の案内

次の選考準備に役立つ記事