2025年度の就職率98.1%は、就職活動者672人が分母

2025年度・文学部の就職・進路状況
項目人数・率
卒業者779人
就職活動者672人
就職決定者659人
大学院進学者33人
就職率98.1%
[1]

就職率は659人を672人で割った値です。卒業者全員に対する割合や、希望企業への内定率ではありません。大学院へ進んだ人も別の区分です。数字から自分の選考結果を予測するより、どんな分野に進路が広がっているかを確かめましょう。[1]‌‌​‌‌‌‌‌‌‌​‌‌‌​​​​‌​‌‌​‌​‌‌‌‌​‌​​‌​​​‌​​​‌​​‌​‌‌​​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌​​‌

就職者659人の主な業種(2026年5月1日現在)
業種人数
教育・広告・その他サービス業130人
卸売業・小売業96人
情報通信業95人
製造業94人
公務員・公立学校教員81人
金融業・保険業59人
[2]

教育・広告・その他サービス業は複数の分野をまとめた区分です。130人を全員教員だと読んだり、公務員・公立学校教員81人を行政職だけの人数だと扱ったりしないようにします。専修ごとの就職率や職種別人数は、この学部全体の表では分かりません。

就職先は、出版社や教員に限られない

文学部の公式就職資料には、2025年度卒業生の主な就職先として次のような企業・機関が掲載されています。文学部という名前だけから、出版や教育に応募先を絞る必要はありません。[3]

2025年度卒業生の主な就職先に掲載された例
調べる分野企業・機関の例
情報通信NTTデータ、KDDI、日本アイ・ビー・エム
製造など大塚製薬、オムロン、キーエンス、ダイハツ工業
旅行・交通・流通日本旅行、全日本空輸、東海旅客鉄道、阪急阪神百貨店
報道・金融読売新聞大阪本社、野村證券、三菱UFJ銀行
行政・教育国家公務員一般職、大阪府職員、京都市職員、大阪府教員
[3]

企業名から配属職種を決めつけないことも大切です。新聞社への就職が全員記者、航空会社への就職が全員客室乗務員、情報通信企業への就職が全員エンジニアという意味ではありません。実際の募集では、法人名、職種、応募条件を確かめてください。

編集部提案として、気になる企業を二つ選び、誰に何を提供する事業なのか、自分が応募できる職種は何かを書きます。その仕事で必要な行動と、自分が授業や活動で取った行動を照らし合わせると、企業名を並べるだけの企業研究から進められます。

2026年度入学生からの専修再編と、卒業実績を分ける

文学部は総合人文学科の中で幅広く学び、専門を深める仕組みです。2026年度入学生からは12専修となり、哲学専修、世界史・地理学専修、表象文化専修などへの再編が行われています。2025年度卒業生の実績を、新専修から既に卒業した人の実績として扱わないようにしましょう。[4] [5]

2026年度入学生からの主な再編
新しい専修公式案内に示された従来の分野
哲学専修哲学倫理学、比較宗教学、芸術学美術史の美学分野
世界史・地理学専修世界史、地理学・地域環境学
表象文化専修芸術学美術史の美術史分野、映像文化、文化共生学
[4]

学部は初年次に各分野を体験し、専修を選ぶ流れを案内しています。ただし初等教育学専修には、一般入試選抜で1年次から所属する学生と、2年次に分属する学生がいるため、「全員が入学後に同じ手順で専修を決める」とは言い切れません。自分の入学年度・選抜区分の履修案内を確認してください。[5] [6]

就活では所属している正式な専修名を使ったうえで、研究内容を分かりやすく補足します。名称変更の説明に時間を使いすぎず、「何を、どんな資料や方法で調べているか」を一文で言えるようにしておきましょう。

卒論と口頭試問の準備は、説明する力を振り返る材料

文学部では卒業論文が必修で、2万字程度の論文と、その内容についての口頭試問が案内されています。また初年次の「知のナヴィゲーター」では、文献の読み方、文章や発表、議論など、学びの基礎を身に付けることを目指しています。[7] [8]

編集部提案:研究経験から自己PRを組み立てる問い
研究の作業振り返ること
問いを立てる関心をどのように調べられる問いに絞ったか
資料を集めるどの資料を使い、信頼性や時期をどう確認したか
解釈を比べる異なる見方に触れ、考えをどう修正したか
発表・口頭で答える相手の疑問に応じて、説明や根拠をどう補ったか

「2万字を書いた」という量だけでは、取り組み方が伝わりません。途中で迷った点や、資料を増やすだけでは解決しなかった課題を一つ選び、自分が何を変えたかを説明します。卒論がまだ完成していない人は、現在の進捗と今後の課題を分けて話しましょう。

編集部の架空の例:作品中のある表現を調べた学生が、最初は一つの解釈に沿って読んでいたが、別の時期の資料と比較して前提を見直した。ゼミでは比較に使った資料とその限界を示し、質問を受けて説明の順序を変えた。これは実在の学生や採用事例ではありません。

研究テーマが応募先の商品に直結しなくても、情報を確かめる手順、相手に合わせて説明した行動、計画を修正した経験は伝えられます。ただし、学問をそのまま仕事で使えると広く言い切るより、応募職種の業務を調べて、どの行動に関心があるかを具体化しましょう。

教職・資格・大学院は、学修と採用を分けて考える

初等教育学専修は小学校教員の養成を目指し、学校での体験学習や実習を積み重ねる専修です。教職を志望する人は、授業や実習を通じて何を学び、子どもの理解や授業づくりについて何が課題になったかを整理します。免許取得に必要な履修と、採用選考の準備は別に確認しましょう。[6]

学部は教職のほか、司書や学芸員などの資格に関わる学修も案内しています。ただし資格に関するページには過去の名称や制度説明が含まれているため、履修条件や資格の適用は、自分の年度の案内と担当窓口で確認してください。資格を学ぶことと、その職種の求人へ採用されることは同じではありません。[5]

編集部提案:進路ごとに分けて確認すること
希望確認すること
民間企業応募職種、事業内容、配属・選考条件
教員や専門的な職種必要な学修・資格と、採用側の募集・選考
大学院研究したい問い、指導分野、入試、修了後の希望

大学院への進学を考えるなら、就活が不安という理由だけで決めず、どんな問いを研究し続けたいかを教員に相談します。進学後に目指す仕事や必要な準備も調べ、学部卒で働く場合と比較できる情報を集めましょう。

専修名より先に、取り組んだ内容を短く話してみる

大学のキャリアセンターは1・2年次生を含む相談に対応し、就職や面接対策だけでなく大学院進学などの相談も案内しています。進路が一つに決まっていなくても、調べたことと迷っていることを持参できます。[9]

編集部提案として、最初に研究や授業の経験を一つ選び、「調べた問い、自分の作業、途中で変えたこと、現在の課題」を短く書きます。次に、関心のある職種の仕事内容を横に並べ、説明が専門用語に偏っていないか相談で確認してみましょう。

アルバイトや課外活動の経験もあれば、研究とどちらを伝えたいか比較できます。目立つ役職がなくても、資料の整理、共同作業の調整、発表の改善など、実際に取った行動から材料を探せます。文学部で学んだ内容を否定せず、具体的に説明する準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 関西大学 2025年度・2024年度 就職・進路状況確認日:2026-09-11 / PDF全頁確認、2025文779卒672活動659就33院98.1
  2. 関西大学 業種別就職状況確認日:2026-09-11 / 画像PDF全頁、文659分母
  3. 関西大学 文学部 2025年度卒業生の進路・主な就職先確認日:2026-09-11 / 公式進路ページ掲載PNG全面目視、企業名と年度
  4. 関西大学 文学部 専修紹介一覧確認日:2026-09-11 / 全文。2026年度入学生から再編12専修
  5. 関西大学 文学部 特色確認日:2026-09-11 / 全文。1学科多専修、資格詳細の古い説明は現行制度に使用しない
  6. 関西大学 初等教育学専修確認日:2026-09-11 / 全文。1年次所属と2年次分属の違い、体験学習
  7. 関西大学 卒業論文、口頭試問確認日:2026-09-11 / 全文。必修2万字程度と口頭試問
  8. 関西大学 初年次教育確認日:2026-09-11 / 全文。知のナヴィゲーター等。2025分属率は不採用
  9. 関西大学 キャリアセンター 在学生の方確認日:2026-09-11 / 全文。低年次・就職・進学相談

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