新設学部の就職実績と、企業の期待を区別する

学部公式サイトは2025年4月の開設を明記しています。大学の2025年度就職・進路表に、ビジネスデータサイエンス学部の卒業生の欄はありません。したがって、関西大学全体や商学部・総合情報学部などの就職率を、同学部の実績として使うことはできません。[1] [2]‌‌‌‌‌​​​‌‌‌‌​‌​‌‌​​​‌‌​‌‌​‌​‌​​‌​​​​‌‌​​‌‌‌‌‌​‌​‌​‌​​‌‌‌​​​‌‌​‌‌

公式の進路イメージページでは、回答企業1,146社のうち1,015社が、同学部の卒業生を採用したいと回答した企業アンケートを紹介しています。これは企業が示した意向です。1,015人が就職した数でも、応募すれば採用される確率でもありません。調査の実施時期や詳しい回答条件は、このページだけでは確認できません。[3]

進路情報を読む際の区別
情報分かることそこからは決められないこと
企業アンケート回答企業の採用への意向自分の内定率・実際の採用人数
想定業種・職種大学が掲げる進路の方向卒業生の勤務先・配属実績
他学部の実績その学部の過去の進路新学部にも同じ割合が当てはまること
学術講演や企業連携学びの機会・接点参加企業への採用保証

編集部提案として、実績がない点を無理に埋めるよりも、授業で何を学び、その学びを仕事でどう使いたいかを具体化します。新設という理由だけで有利・不利を断定することも避け、応募する職種の条件と自分の準備を照らし合わせましょう。

データサイエンティスト以外の仕事も、担当する課題から比べる

大学が想定する職種には、データサイエンティストやマーケティングアナリストに加え、政策・戦略立案、起業、営業、人事、財務などが挙げられています。IT、製造、金融、コンサルティングなどの業種も示していますが、これらは進路の想定です。[4]

学部は、分析技術を使いこなすビジネスパーソンと、ビジネスを理解するデータサイエンティストの両方の育成を掲げています。「データ」という言葉の入る職種だけに絞らず、誰のどの判断を助けたいかから仕事を調べる視点が持てます。[4]

編集部提案:募集職種の比較で聞くこと
関心確認する質問
分析・技術どんなデータを扱い、分析結果を誰に渡すか
マーケティング顧客理解や施策の効果を、どの指標で確かめるか
企画・業務改善現場の課題を誰と整理し、提案後の実行にどう関わるか
営業・人事・財務数値をどの意思決定に使い、若手は何を担当するか

編集部提案として、同じ職種名でも、配属先、研修、使う技術、必要な学位が同じとは考えないようにします。募集要項と説明会で確認し、分からない条件はそのまま相談へ持参しましょう。「AIに関われそう」という印象から一歩進め、担当する作業を言葉にすることが大切です。

ビジネス・データ分析・演習を往復して、問いを育てる

カリキュラムは、ビジネスとデータサイエンスの知識を学び、少人数の演習やチームでの活動で活用する構成です。公式ページには、企業データを使ったマーケティングや経営戦略のプロジェクトを実施する予定も紹介されています。予定を、自分や同級生がすでに経験した成果とは書かないようにします。[5]

教育方針では、ビジネスを学ぶ科目、データサイエンスを学ぶ科目、実データによるチームでの課題解決、専門演習・卒業研究を組み合わせています。1年次の基礎演習から学びを積み上げる構成なので、まだ専門研究をしていない学生にも、準備を始める材料はあります。[6]

編集部提案として、演習ごとに「何を知りたいのか」「どのデータが必要か」「そのデータでどこまで言えるか」「誰にどう説明するか」を残します。使った言語やソフトの名前だけでは、課題を捉えた過程が伝わりません。集計の条件や、分析結果から考えを変えた場面も記録しましょう。

学部の紹介では、店舗の売上、配送、商品陳列、アンケートなど、身近な課題をデータ活用へつなぐ例が示されています。編集部提案として、自分が関心を持った課題を一つ選び、授業で学んだ方法をどこに使えそうか考えます。公開データなど、利用条件を確認できる材料から始めると、後で学修過程を説明しやすくなります。[7]

分析結果だけでなく、確かめ方とチーム内の担当を残す

学部はチームでの学びを重視し、異なる考えを持つ人との協働やコミュニケーションを特徴に挙げています。就活では「協調性がある」と言うだけでなく、意見が違ったときに何を確認し、どう進め方を決めたかを話せると、行動が見えやすくなります。[5]

編集部提案:演習・プロジェクトの記録
項目残す内容
問い最初に困っていたこと、調べたい理由
データ出所、対象、期間、欠けている情報
自分の担当集計、実装、比較、説明など実際に行った作業
検証条件を変えた比較、結果への疑問、やり直し
提案結果から考えたこと、実行していない部分
協働分担や意見の違いに対して取った行動

編集部の架空の例:店舗データを使う演習で、学生が曜日別の売上を比較したところ、集計日数がそろっていないことに気づいた。条件を合わせて比較し直し、最初のグラフだけでは結論を出せないことを班へ説明した。これは実在の授業成果や内定事例ではありません。こうした説明なら、結果の良し悪しだけでなく、確認の行動を伝えられます。

編集部提案として、売上が増えたことを確認していないなら、「売上を改善した」ではなく「改善案を提案した」と記します。班の資料を応募書類へ使う際も、共同作業の範囲と自分の担当を分け、企業データや個人情報をそのまま外へ出さない形で説明しましょう。

企業の話を聞いた後に、自分の調べる課題を決める

学部は2026年7月7日、吹田みらいキャンパスでトヨタ自動車の担当者による学術講演会を開催したと報告しています。車両・通信・クラウド・データ分析の連携や、課題設定と意思決定を扱い、ミニワークや質疑応答も行われました。これは学術講演の実施報告で、同社への就職実績ではありません。[8]

編集部提案として、講演や説明会に参加したら、「興味深かった」で終えず、知らなかった業務、疑問に思った指標、自分がまだ学んでいない知識を三つ書きます。そのうち一つを授業や公開情報で調べ、次の質問へつなげましょう。参加企業の知名度より、参加後に自分が何を考えたかを残します。

インターンシップなどに応募する場合も、同学部の紹介にある将来のプログラムと、いま実際に募集されている機会を分けます。募集対象の学年、選考、日程、扱う課題、履修との関係を確認し、学業と両立できる準備を進めてください。

低年次から、学修記録と職種の疑問を持って相談する

大学のキャリアセンターは1・2年次生も歓迎すると案内しています。1対1のキャリア相談では、面接対策だけでなく大学院進学などの相談もでき、就業体験・インターンシップの支援も紹介されています。具体的な開催・利用方法は在学生向けの最新案内を確認しましょう。[9]

編集部提案として、最初の相談には、演習の記録を一つと、気になった職種の募集情報を持参します。「何の仕事に向いているか」と一度に答えを求めるより、「この仕事で使う分析は、今の学びとどこがつながるか」「次にどんな経験をすると判断しやすいか」を聞くと、行動を決めやすくなります。

進学も気になる場合は、さらに深めたい問い、必要な知識、研究室、費用・期間を分けて教員へ相談します。大学院へ行けば特定職種に就けると決めつけず、企業の応募条件も確かめましょう。低年次のうちに最終的な職業を固定する必要はありません。

編集部提案として、今日できることは、最近の授業で扱った問いを一つ書き、使ったデータと自分の担当を添えることです。実績がまだ少ない新設学部でも、自分が学んだ内容と、確かめたい仕事を結び付ける準備は進められます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 関西大学 ビジネスデータサイエンス学部確認日:2026-09-11 / 本文全文。2025-04開設、吹田みらい
  2. 関西大学 2025年度・2024年度 就職・進路状況確認日:2026-09-11 / PDF1頁本文・画像全確認、BDS欄なし
  3. 関西大学 進路イメージ確認日:2026-09-11 / 全文。1146回答1015社採用意向、JS数値0表示は使わず。時期不明
  4. 関西大学 養成する人材像・めざせる業種職種確認日:2026-09-11 / 全文。育成目標と想定職種、実績ではない
  5. 関西大学 カリキュラム・学部独自の科目確認日:2026-09-11 / 全文。少人数・チーム、企業データ活動は予定表現
  6. 関西大学 教育方針確認日:2026-09-11 / 全文。基礎演習から実体験・専門演習・卒業研究
  7. 関西大学 ビジネスデータサイエンスとは確認日:2026-09-11 / 全文。身近な課題の例。大学が掲げる題材
  8. 関西大学 トヨタ自動車の担当者による学術講演会確認日:2026-09-11 / 2026-07-09全文、実施07-07。講演であり採用ではない
  9. 関西大学 キャリアセンター 在学生の方確認日:2026-09-11 / 全文。低年次・個別相談・進学・就業体験

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