2025年度は2学類の卒業者の進路を公表

2025年度卒業者の進路構成(公式図の表示値)
学類卒業者就職進学その他
先導学類51人69%24%8%
観光デザイン学類26人65%27%8%
[1]

公式ページは、2025年度に先導学類51人に加えて観光デザイン学類26人が初めて卒業したと説明しています。上の図は卒業者全体の進路構成です。就職69%や65%を、就職希望者のうち採用が決まった割合として紹介することはできません。[1]‌‌‌‌​‌​‌‌‌​‌‌‌‌​​​​‌‌​​​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌‌‌​​‌​​​​‌‌​‌‌‌‌‌‌​​​​​​​​​​‌

割合は小数点第一位を四捨五入しており、合計が100%にならない場合があるという注記があります。先導学類の表示値は69%・24%・8%で101%になりますが、丸めのためです。割合から人数を逆算し、公式に示されていない人数を確定値として載せることも避けましょう。[1]

先導学類の図には産業界61%、官公署4%、自営業など4%という内訳と、「在学中の起業を継続1名」という記載があります。起業継続者を就職者に追加して再集計したり、観光デザイン学類と合算して希望者に対する就職率を作ったりせず、資料の区分のまま読みます。[1]

先導学類は分野を組み合わせる理由を説明する

先導学類の教育目的では、文理にまたがる知識を通じて課題を解決し、新しい知や社会を生み出す人材を育てる方針が示されています。就活では「幅広く学んだ」で止めず、何を解決するために複数の分野を学んだかを具体化すると、自分の関心が伝わります。[2]

2025年度の先導学類の掲載先から抜粋
区分掲載先
メーカーTOPPAN、クボタ、スズキ
電力・金融等関西電力、北國銀行、みずほフィナンシャルグループ、日本生命保険相互会社
国際協力国際協力機構(JICA)
進学金沢大学大学院新学術創成研究科 総合知創出科学専攻、奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科、ヨーテボリ大学大学院 コミュニケーション研究科
[1]

掲載先は先導学類の実績ですが、企業ごとの採用職種や配属部署は示されていません。技術系の会社に載っているから研究職、金融機関だから特定の職種という推定はせず、現在の募集情報で条件を確認しましょう。[1]

自分の取り組みを説明する際は、課題を決めた背景、組み合わせた知識、実際の行動、結果を順に整理できます。異なる領域の言葉や考え方をどうつないだか、何が不足して追加で学んだかを振り返ると、学びの過程が具体的になります。

観光デザイン学類は観光以外の掲載先も確認できる

観光デザイン学類の教育目的は、多様な分野を学び、観光の価値をつくることに関わる人材の養成を示しています。観光に関心がある人も、旅行や宿泊だけでなく、地域の魅力を伝えること、地域の人と関わることなど、どの場面に携わりたいかを考えてみましょう。[2]

2025年度の観光デザイン学類の掲載先から抜粋
区分掲載先
メディア岐阜新聞社、テレビ神奈川、テレビ金沢
空港・宿泊等空港ターミナルサービス、リゾートトラスト、山田屋
地域・行政石川県観光連盟、東京都庁
進学金沢大学大学院新学術創成研究科 総合知創出科学専攻、東京都立大学大学院 都市環境科学研究科
[1]

公式の進路一覧にはメディア、空港関連、地域団体、行政などが載っています。ただし、個々の企業・団体でどの仕事を担当するかはこの資料では分かりません。観光に関わる学びを、応募先の仕事のどの場面で使いたいかを考え、募集職種を確認してください。[1]

地域の調査や企画を経験した人は、現地で何を確かめたか、誰の意見を聞いたか、企画を変えた理由は何かを整理できます。来訪者の視点だけでなく、地域の暮らしや運営側の事情をどう考えたかも振り返ってみましょう。取り組んでいない活動を想定で補わず、自分の経験の範囲で説明することが前提です。

スマート創成科学類は初卒業前として検討する

融合学域の現在の構成は、先導学類、観光デザイン学類、スマート創成科学類です。公式進路ページでは、スマート創成科学類は2027年3月に初めての卒業者を出す予定と案内しています。そのため、上の2025年度の企業名を同学類の卒業生の実績として紹介することはできません。[1] [3]

スマート創成科学類の教育目的では、仮想空間と現実空間を関わらせ、スマートシティなどの社会づくりに貢献する人材の養成を示しています。在学生は、過去の就職先がまだないことだけで判断せず、自分が学んでいる内容と募集されている仕事の条件を比較しましょう。[2]

情報や技術に関心がある場合は、扱える道具の名前だけでなく、何の課題を解決するために使ったかを説明します。試作や分析を行ったなら、利用する人、必要な情報、確認方法、残っている課題を整理できます。現実の運用に関する疑問は、教員へ相談する材料になります。

就職・進学・起業を自分の目的から比較する

先導学類と観光デザイン学類の進学先には、金沢大学内だけでなく、国内の他大学院や海外の大学院も掲載されています。進学を検討する人は、研究したい問い、受けたい指導、入試や語学の条件、費用を確認し、就職の選考時期と並べて準備しましょう。[1]

起業に関心があっても、卒業生の一例を自分にも当てはまる進路モデルとして扱う必要はありません。誰の課題を解決するか、何を提供するか、学業や研究とどう両立するかを具体的に考えます。就職か進学かも同様に、肩書きより、次に身に付けたいことと関わりたい課題から比較することが大切です。

進路を比べる際の整理欄(編集部の提案)
項目書き出す内容
課題自分が取り組みたい問題と、その理由
経験実際に学んだ分野と、自分が担当した活動
条件募集職種、学位・資格、進学の要件、費用
時期応募・入試・研究計画の締切
質問資料だけでは分からず、教員等に確認したいこと

相談には課題・経験・募集情報を持参する

大学のキャリア支援では、求人情報、相談、エントリーシートの添削、面接練習などを案内しています。複数分野を学んできた人は、説明が広がりすぎていないか、応募する仕事との関係が伝わるかを相談してみましょう。[4]

最初から一つの業界に絞れない場合も、関心のある募集を二つ選び、仕事内容の違いと、自分が活かしたい経験を書いて持参できます。大学院への進学を迷っている場合は、研究テーマと応募条件について教員にも相談しましょう。

今日できる準備は、学んだ内容を一つ列挙することではなく、取り組んだ課題を一つ選んで説明することです。「何を知りたかったか」「何を組み合わせたか」「自分は何をしたか」を短く書き、相手に伝わるか確かめてみてください。学類ごとの実績は、その経験をどの場で活かすか考える手がかりとして使いましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 金沢大学 融合学域 卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 2025年度先導51人観光26人、図2枚も全文確認、スマート初卒2027年3月予定
  2. 金沢大学 教育目的(学士課程)確認日:2026-09-11 / 先導・観光デザイン・スマート創成科学
  3. 金沢大学 学域・学類確認日:2026-09-11 / 現行3学類
  4. 金沢大学 キャリア支援 FAQ確認日:2026-09-11 / 相談・添削・面接練習・求人情報