2025年度新設の学部と、旧学科の実績を分ける
大学公式ページは、メディア情報学部を2025年度新設と案内しています。現行の所属学科はメディア情報学科と心理情報デザイン学科です。一方、令和6年度以前の一覧では、メディア情報学科と心理科学科は情報フロンティア学部に掲載されています。[1] [2]
現在の学科ページの就職先一覧は、メディア情報学科が過去3年間の同名学科、心理情報デザイン学科が過去3年間の心理科学科の実績と明記しています。いずれも「入学案内2027」からの掲載です。2025年度に新設された学部の4年間の教育を終えた卒業者の実績としては扱えません。[3] [4]
編集部提案として、企業研究のメモには「旧学科の参考実績」と記して保存します。新学部の在学生は現行の授業・研究を説明し、旧学部の在学生は自分の入学年度の所属と履修内容を説明しましょう。同名の学科でも、学部名やカリキュラムを一律に書き換えないことが大切です。
掲載企業の名前から、実際の募集職種を調べる
| 実績の対象 | 学部卒業生の例 | 読む際の注意 |
|---|---|---|
| 旧メディア情報学科 | IMAGICA GEEQ、EIZO、サイバーエージェント、TOPPAN、富士通、レベルファイブ | 新メディア情報学部の卒業実績ではない |
| 旧心理科学科 | 大塚商会、電通総研IT、日本食研ホールディングス、北陸銀行、石川県庁 | すべてが心理専門職という意味ではない |
心理科学科の実績には、大学院修了生として石川コンピュータ・センター、インテージテクノスフィア、TOPPANなども別に載っています。学部卒業生の一覧に混ぜないようにしてください。掲載企業ごとの人数や配属職種は、この一覧だけでは分かりません。[4]
「過去3年間」の具体的な3年度は、採用したページでは明確に特定できません。この記事では推測して単年度の実績に変換せず、大学の表示に合わせています。会社名が掲載されていても、自分が同じ会社へ入れることや希望職種へ配属されることを保証するものではありません。[3] [4]
編集部提案として、興味を持った企業ごとに、制作、企画、開発、調査など、どの仕事の募集に関心があるのかを書き分けます。そのうえで作品提出の有無、技術課題、専攻・学位の条件、配属方法を採用情報で確認します。実績の社名を志望動機にするのではなく、仕事内容と自分の経験の接点を探しましょう。
メディア情報学科では、作品の意図と制作過程を示す
メディア情報学科は、情報技術とデザインを組み合わせてコンテンツやシステムを企画・開発する学びを紹介しています。映像、音楽、Web、XRなどの表現に加え、プログラミング、情報ネットワーク、セキュリティも扱います。作品の見た目と、それを動かす仕組みの両方を考えられる内容です。[3]
Webデザインでは、サイトの考え方、情報の構造、案内の設計などを学び、UI・UXデザインでは画面の構成や利用者の体験を扱います。ゲーム制作演習ではUnityを用いる制作過程を学ぶと案内しています。これらは現行カリキュラムの紹介であり、旧学部の在学生全員が同じ科目を履修したとは限りません。[3]
編集部提案として、作品を選考で見せる場合は、完成画像だけでなく「誰のための作品か」「何を実現したいか」「自分の担当」「試して変えた点」を付けます。共同制作では、企画、画面設計、実装、音、検証などの担当範囲を明示し、使った素材や制作物を外部に出せるかも確認しましょう。
編集部の架空の例:学内向けの案内サイトを作り、初めて見る人が目的のページへ進めないことに気付いた。担当学生はボタンの名称と情報の順番を変更し、もう一度操作を見てもらった。面接では、デザインの好みよりも、利用者の困りごとを見つけて修正した過程を説明した。実在の制作・採用事例ではありません。
心理情報デザイン学科では、測定方法と解釈の限界を示す
心理情報デザイン学科は、人の心の働きを測定・評価し、情報技術やデータ解析を使って理解する学びを紹介しています。学科の説明では、メディア情報学科が主にコンテンツ側に取り組むのに対し、心理情報デザイン学科は人間側に焦点を当てると整理しています。[4]
心理学研究法では実験・観察・調査・面接の基礎や研究倫理を扱い、基礎実験実習では実験の進め方、データ分析、レポートの書き方を学びます。プログラミングやデータ解析、心理学統計法、ヒューマンインタフェース設計なども紹介されています。[4]
編集部提案として、「人の気持ちが分かる」と言い切るより、どのような問いを立て、何を測定し、どの範囲まで結果を説明できたかを伝えます。少数の参加者から得た反応をすべての利用者の意見とみなさず、調査の条件と限界を説明できることも、学びの具体性になります。
メディアの制作経験と心理の調査経験は、同じ成果物でも担当が異なります。画面を作った人は設計と実装を、反応を調べた人は調査方法と分析を中心に説明できます。編集部提案として、チーム全体が完成させたことと、自分が判断・実行したことを分けてメモしましょう。
作品提出・技術選考・大学院進学の準備を分ける
| 確認したい進路 | 整理する材料 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 制作・デザインに関わる募集 | 作品の目的、担当、改善過程 | 作品形式・提出条件・公開できる範囲 |
| 開発に関わる募集 | 実装した機能、設計、動作確認 | 技術課題・必要な経験・配属方法 |
| 調査や分析に関わる募集 | 研究の問い、手法、結果と限界 | 募集職種・専攻や学位の条件 |
| 心理の専門性を深める進学 | 研究したい問い、履修状況 | 大学院・資格に必要な履修条件 |
心理情報デザイン学科の資格欄では、公認心理師と臨床心理士について大学院進学が必要と注記しています。学部に入学しただけ、または学部を卒業しただけで取得できる資格とはせず、必要な履修や進学先を大学の担当窓口へ確認してください。一般企業への就職準備と、心理専門職を目指す準備は分けて相談すると整理しやすくなります。[4]
メディア情報学科は、情報処理技術者やCG-ARTS検定、映像音響処理技術者などを推奨資格として紹介しています。推奨されていることと、自分の希望する企業で取得が必須なことは別です。資格名を増やすことだけに時間を使わず、募集要項の条件と作品・研究の準備を合わせて考えましょう。[3]
全学の実績を参考にしながら、今の経験を相談へ持ち込む
大学全体では、2026年3月卒業生の就職希望者1,145人に対し、就職内定者1,144人、就職内定率99.9%と公表しています。2026年3月31日現在の数値で、分母は就職希望者です。新しいメディア情報学部の卒業者の率でも、制作職・開発職への採用率でもありません。[5]
進路開発センターでは、履歴書の添削や模擬面接などの個別指導を案内しています。学科の担当教員にも相談できます。専門的な制作・研究の話が初めて聞く人へ伝わるか、具体的な募集で何を見せるかを確認する機会として活用しましょう。[6]
編集部提案として、今週は作品または実験を一つ選び、目的・担当・工夫・結果を一枚にまとめます。次に気になる募集を二つ選び、選考で求められる材料の違いを確認します。まだ大きな作品がなくても、授業課題で自分が考えて変更した点から整理を始められます。
新設学部であることから就職結果を先に決めつける必要はありません。旧学科の実績は参考資料として使い、自分が何を作り、何を測定し、どのように考え直したかを説明できるようにする。そのうえで、募集ごとの条件に合わせて提出物や面接の話を整えましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 金沢工業大学 メディア情報学部確認日:2026-09-11 / 全文。2025年度新設、2学科
- 金沢工業大学 令和6年度以前の学部学科確認日:2026-09-11 / 全文。旧情報フロンティア所属
- 金沢工業大学 メディア情報学科確認日:2026-09-11 / 全文。現行科目、旧学科過去3年学部企業一覧
- 金沢工業大学 心理情報デザイン学科確認日:2026-09-11 / 全文。現行学び、旧心理科学就職先学部/院、心理資格要院
- 金沢工業大学 学部卒業生 就職実績確認日:2026-09-11 / 全文。2026年3月31日全学希望1145内定1144
- 金沢工業大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 全文。個別添削模擬面接教員相談