新学部の紹介と、旧経営情報学科の実績を区別する

大学公式ページは、情報デザイン学部を2025年度新設と案内しています。経営情報学科と環境デザイン創成学科の2学科があり、データを扱う力、課題を捉えて計画する力、運営する力を組み合わせる教育を紹介しています。[1]​‌‌‌​‌​​​‌‌​​‌​​‌​​‌​​‌​​​​​‌‌​‌‌‌​‌​‌‌​‌‌​‌​​​‌​​​‌​‌​​‌​​‌‌‌​​

令和6年度以前の学部一覧では、経営情報学科は情報フロンティア学部に掲載されています。現在の経営情報学科だけでなく、環境デザイン創成学科のページにも「過去3年間の経営情報学科の実績」と明記した就職先が載っています。これを新学部の2学科がそれぞれ出した卒業実績と読むことはできません。[2] [3] [4]

2025年度に新設された学部の4年間の教育を終えた卒業者の実績として扱わず、旧学科の参考資料として活用します。編集部提案として、実績をメモするときは「旧経営情報学科・学部卒」と書き添え、現行の履修内容は自分の入学年度の案内で確認しましょう。

就職先の参考例と、将来想定される進路を分ける

旧経営情報学科の過去3年間の学部卒実績の例(入学案内2027より)
掲載元主な企業・機関の例
経営情報学科ページインテック、日本証券テクノロジー、日本政策金融公庫、北陸銀行、三菱商事テクノス、国税庁
環境デザイン創成学科ページかほく市役所、氷見市役所、西日本旅客鉄道、PFU、LIXIL、YKK
[3] [4]

両ページの対象は旧経営情報学科です。掲載企業・機関は参考になりますが、環境デザイン創成学科からすでに同じ就職先へ進んだという意味ではありません。具体的な3年度は採用したページでは確定できないため、大学の「過去3年間」という表示に合わせています。[3] [4]

環境デザイン創成学科は、卒業後に想定される進路として、地方自治体、公共政策、地域に関わる仕事やインフラ関連企業などを説明しています。これは教育を踏まえた想定であり、同学科の卒業者がどの職種に何人就職したかを示す統計ではありません。[4]

編集部提案として、銀行、IT企業、メーカー、自治体という名前の違いだけでなく、募集される仕事内容を確認します。企画、営業、開発、調査など、どの仕事に関心があるかを書き出し、専攻・学位条件や配属方法を比べましょう。企業名の掲載から、特定の職種への採用を推定しないことが大切です。

経営情報学科では、分析を何の判断に使ったかを説明する

経営情報学科は、マネジメント、マーケティング、金融、情報通信を学ぶ構成です。経営戦略や会計に加え、統計、プログラミング、データベースなども扱い、情報技術を経営の課題に結び付ける学びを紹介しています。[3]

データアナリティクスでは、データの集計、回帰分析、分類などを扱い、KNIMEやPythonを用いる学習を案内しています。経営分析や企業価値評価、マーケティングの科目もあります。使用した道具の名前だけでなく、どんな問いに答えるために分析したかを説明できると、自分の学びが具体的になります。[3]

編集部提案として、授業課題や研究の説明は「知りたいこと→使ったデータ→分析方法→得られた結果→判断できないこと」の順にまとめます。データの期間や欠損、比較条件などを確認し、数値が出たことだけで結論を大きくしないようにします。架空の売上改善や実際には測っていない効果は加えません。

編集部の架空の例:売上データを使う授業課題で、担当学生が商品ごとの合計だけで比較していたが、販売期間が違うことに気付いた。期間をそろえて集計し直し、最初の結果とどこが変わったかを報告した。面接では、分析ソフトが使えることに加え、比較条件を見直した行動を説明した。実在の企業・学生の事例ではありません。

学科独自の「学びの分野コース認定」には、データ分析、SDGs、マーケティング、金融、情報デザインの5コースがあります。所定の履修や実習などの要件を満たし、学生が申請して認定する制度です。全員が自動的に全コースを修了するものではないため、自分の認定状況を確認して説明しましょう。[3]

環境デザイン創成学科では、課題の捉え方と実行条件を示す

環境デザイン創成学科は、工学・技術、経営、文化・芸術、異文化理解などを組み合わせて、地域や社会の課題を考える学科です。ここでいうデザインは見た目の意匠だけを意味せず、問題を捉え、実行できる解決策へまとめることとして紹介されています。[4]

社会調査やデータ分析、地域の幸福度指標を使った政策の検討、環境アート、コミュニケーションなどの科目があります。イノベーション・デザインでは、ニーズ、アプローチ、費用対効果、競合との比較を含む枠組みや、意見を受けて考え直す方法を学ぶとしています。[4]

編集部提案として、地域に関わる課題を話す場合は、まず誰が困っているか、何を見聞きしてそう考えたかを示します。そのうえで、自分が提案したこと、必要な人・費用・協力、実行して確かめたことを説明します。提案までの課題であれば、実施したかのように書かず「提案した」と区別しましょう。

調査や対話の経験では、相手の意見を聞いて自分の見方が変わった場面も材料になります。編集部提案として、最初の仮説と実際の発言、修正した案を分けてメモします。地域の人の個人情報や未公開の相談内容は伏せ、チームの成果と自分の担当を分けて伝えましょう。

幅広い学びを、応募する仕事ごとの材料へ整理する

編集部提案:学習経験と応募準備の結び付け方
経験説明すること求人で確認すること
データ分析目的、データの条件、手法、解釈分析の仕事内容・必要な経験
経営・会計の課題判断に使った情報と比較した案募集職種・業務内容・学位条件
地域調査・提案誰の課題か、調査、案の修正地域との関わり方・配属範囲
共同プロジェクト役割分担、調整、自分の行動チームで担う仕事・選考形式

経営情報学科は情報処理、簿記、品質管理などの資格を、環境デザイン創成学科は環境やデザイン思考、情報処理などに関わる資格を推奨しています。推奨資格は応募先すべてで必須という意味ではありません。取得した資格と学習中の資格を分け、募集条件と準備時間を見て選びましょう。[3] [4]

編集部提案として、自己PRを「幅広く学んだ」で終わらせず、一つの課題のために複数の知識をどう使ったかを話します。まだ専門的な実績が少ない場合も、授業で調べて比較したことや、班の進め方を変えたことから整理を始められます。将来学ぶ予定の内容を、すでに習得した能力として説明しないことも大切です。

全学の数字を参考に、今の学年で使える支援を確認する

全学の2026年3月卒業生について、大学は就職希望者1,145人、就職内定者1,144人、内定率99.9%を公表しています。2026年3月31日現在で、分母は就職希望者です。情報デザイン学部の卒業実績や、特定の職種への採用率としては使えません。[5]

進路開発センターは履歴書添削や模擬面接などを案内し、学科の担当教員にも相談できます。また、コーオプ教育プログラムには企業で働く機会がありますが、種類によって対象学年や期間・単位の扱いが異なり、受入企業の選抜もあります。関心がある人は自分の学年と予定に合うものを確認してください。[6] [7]

編集部提案として、今週は授業・研究・活動から一つを選び、「課題、情報、方法、自分の行動、分かったこと」を一枚にまとめます。気になる募集を二つ添えて相談に持参し、経験の伝え方と、職種を調べる際の不足情報を確認しましょう。

新しい学部名から将来の結果を決めつける必要はありません。旧学科の就職先は参考にしつつ、自分が何を調べ、どう判断し、何を実行したかを伝えられる状態にすることが、具体的な応募準備になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 金沢工業大学 情報デザイン学部確認日:2026-09-11 / 全文。2025新設2学科
  2. 金沢工業大学 令和6年度以前の学部学科確認日:2026-09-11 / 全文。旧情報フロンティア経営情報
  3. 金沢工業大学 経営情報学科確認日:2026-09-11 / 全文。学び/コース認定/旧経営情報学部卒実績
  4. 金沢工業大学 環境デザイン創成学科確認日:2026-09-11 / 全文。学び/想定進路/旧経営情報実績
  5. 金沢工業大学 学部卒業生 就職実績確認日:2026-09-11 / 全文。2026全学内定率分母
  6. 金沢工業大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 全文。個別相談
  7. 金沢工業大学 コーオプ教育プログラム確認日:2026-09-11 / 全文。対象期間別・企業選抜

次の選考準備に役立つ記事